「honey」 (原作:雪代鞠絵/心交社)
キャスト : 久保貴志(杉田智和)×雪村史緒(下野紘)他

いつか全部忘れても、ちゃんと憶えててくれるよね?

史緒役の下野さんも感情移入して思わず泣いてしまったという作品。
素直にふるまえずツンツンする一面、幼くかわいい一面と、史緒の様々な表情を演じ分けられる下野さんの熱演は必聴です。
また、杉田さん演じられる貴志の包容力に、大きな腕に抱きしめられるような心地よさを感じずにはいられないはず…!
好きな相手に必要とされたい。自分を必要だと言ってほしい。
誰もが共感せずにはいられない想いに、心が震えること間違いありません。

「言ノ葉ノ花」 (原作:砂原糖子/新書館)
キャスト : 長谷部修一(小野大輔)×余村和明(神谷浩史)他

世界中で、君の声だけ聞こえるならいいのに。

リスナーの皆さんから「泣けました!」とたくさんのお葉書を頂いたこの作品。
突然人の心の声が聞こえるようになってしまった余村の苦しみが、神谷さんの切ないモノローグで痛いほど伝わってきます。
また、不器用すぎて気持ちをうまく表せない長谷部を小野さんが熱演。
「心の声」では、普段は感情が見えない長谷部の、溢れんばかりの想いが胸に刺さります。
「心の声」をテーマに繊細に描かれた原作を丁寧にCD化。

「さらさら。」 (原作:崎谷はるひ/幻冬舎コミックス)
キャスト : 秀島慈英(三木眞一郎)× 小山臣(神谷浩史)他

俺はちゃんと、笑ってただろう…?

ファンの皆さんからの熱いリクエストを受けて、慈英・臣シリーズの番外編『さらさら。』が音声化。
相手はそれほど自分のことを好きじゃないのかもしれない。 相手に重いと思われたくない。
臆病さ故に、お互いの歯車がずれてすれ違い続ける慈英と臣の関係が原作者自身による脚本で細やかに描かれています。
お互いがお互いをどう思っていたのか――。
慈英と臣、両方の心の吐露から苦しいほど伝わってきます。
とくにクライマックス、臣の想いが爆発するシーンでは三木さんと神谷さんの熱演に思わず息を飲んでしまいます。
ぜひシリーズを通してご堪能下さい!

「瞳をすまして」 (原作:杏野朝水/幻冬舎コミックス)
キャスト : 本多滋人(中村悠一)×牧野登和(福山潤)他

音のない世界で僕は、彼に恋をした…

聴覚障害を持ちながら、何事にも一生懸命がんばる登和という難しいキャラクターに福山さんが全力投球で挑んで下さいました。
そして社交的で人気者の滋人を演じられる中村さんの優しく甘い声がかっこいいです!
手話や筆談、メールなど、様々な工夫をこらしてお互いの想いを伝えようとする登和と滋人の姿が心を打ちます。
伝えようと努力すれば、想いは伝わる。
すれ違いやハンデを乗り越えての、素敵な恋愛模様にぜひ浸って下さい。

「ハピネス」 (原作:崎谷はるひ/幻冬舎コミックス)
キャスト : 日置裕太(羽多野渉)×流水純司(平川大輔)

……ね。もう一回、キスしていい?

家族だと思っていた存在が、実は――。
BLジャンルの家族物には浪漫がありますね。
お互いがお互いを想うが故にすれ違う二人の想いが本当に切ないです。
父親代わりの流水への想いを抑えきれず、二人の関係を壊す前に離れようとする裕太の苦しみを羽多野さんが、
大事にしていた裕太の変化に戸惑う流水を平川さんが繊細に表現して下さっています。
すれ違い、苦しんだ末のハッピーエンドには、思わずほっと涙が…。