[Atis collection] -> [イベントレポート] -> [好きこそ恋の絶対]

「執事の特権」発売記念イベント
野島健児さんサイン会&トークショー

2006年12月3日

榎田尤利先生原作「執事の特権」発売記念イベントが、乃木坂乙矢役の
野島健児さんをお招きして開催されました。
イベントの模様に加えて、打ち合わせのご様子など、貴重なバックステージも
どどん!とご紹介いたします。

◆ 打ち合わせ、リハーサルの様子
イベント開始数時間前。
さわやかな笑顔で会場入りした野島さん。
スタッフと挨拶を交わした後、サイン会でプレゼントする色紙1枚1枚に丁寧にサインを入れていきます。
その後、イベントの司会と担当スタッフで、イベントの流れを確認していきます。
大きく頷きながらじっくりとスタッフの話に耳を傾ける野島さんの表情は真剣です。

控え室の打ち合わせを終え、会場へ移動。
「うわー、すごいですねー」と、お屋敷内を見渡す野島さん。
イベントをサポートする執事の皆さんともにこやかにお話をされていました。
ステージの机に腰掛けて、マイクテストやイベントの流れをもう一度確認していきます。
打ち合わせ終了後は、マネージャーさんと一緒にお屋敷内を散策されていました。

◆ 開場
実は今回のイベント、原作の「執事の特権」の世界観をイメージして、執事喫茶Swallowtailにて行われました。
こちらのお店は、【執事】をコンセプトにした喫茶店。従業員の皆さんは燕尾服に身を包んだ(※)執事とフットマンの方々です。
原作に登場する原田や冨益はもちろんいませんが、ご参加下さった皆様には原作のイメージを膨らませて頂けたのでは、と思います。
(※執事=店を統括する従業員、フットマン=主に給仕をする従業員)

さて、今回イベントの司会をして下さったのは、執事喫茶Swallowtailのフットマン・浅倉さん。
その浅倉さん、大勢のお客様の前で緊張されたのか、野島さんを会場に呼びこむ際、
司会「それでは、の、のじっ・・・野島健児さんをお呼びしたいと思います!」
思わず大事な野島さんのお名前を噛んでしまいました!
ですがすぐに気を取り直して、盛大な拍手に迎えられ、野島さんが壇上にご登場。
野島さん「どうも皆さんこんばんは、の、のじっ・・・野島健児です(笑)宜しくお願いします」
司会のミスを逃さずつっこまれた野島さんに会場は笑いに包まれました。

カップボード(カップ等が飾ってある棚)をバックにしてご挨拶をされる野島さん、きらきらと
シャンデリアの光が反射するガラスの前に立たれる姿は、まさに旦那様の風格です。
(旦那様というより、おぼっちゃまか王子様のような雰囲気も・・・v)
司会「それではとりあえずお座り頂いて・・・」
野島さん「座っていいですか?」
ここで、別のフットマンが野島さんのお座りになられる椅子を引いて待っていたのですが、
野島さん「もしかしてこう、座る時にこう同時に椅子が出てくるという・・・
素晴らしい!(座る時)引いたりしないでね(笑)」
ユーモアたっぷりの野島さんに、会場からも大きな笑い声が。

セッティングされた椅子に着席された野島さん、テーブルの上に置かれていたベルを取り上げ、
チリリンと鳴らされます。
野島さん「水。ウォーターを」
野島さん、少し得意げなご様子が何ともかわいらしいです!
そのお姿は、まさに乙矢のイメージぴったり。
そうこうしているうちに、ボトルを持ったフットマンが登場。ワイングラスを用意し、厳かに水を
注ぎます。
野島さん「すごーい!こういうシステムになってるんですね・・・ありがとう」
一礼して下がろうとするフットマンに、
野島さん「初めに言っておくが、私に触れたら殺す」
乙矢の冒頭の決め台詞が飛び出します!
野島さんの思いがけないサービスに、会場からは大きな歓声と拍手が。


野島さん「今日は一回くらい言っておかないと(笑)」
司会「・・・うちの三神(フットマン)が、大変反応に困っておりますが・・・(笑)
今、なりきって頂いたところで、本編の主役となる、のっ『乃木坂乙矢』を演じて頂きましたけれども、
演じられる際に気をつけられた点などありましたでしょうか?」
野島さん「乃木坂、乃木坂乙矢ね」
ナ行が言いづらいのか、野島さんのお名前に続き『乃木坂』という苗字に苦戦する司会者に、野島さんがフォローして下さいました。
野島さん「彼はねえ・・・一言じゃ言えない性格ですよね。
あのー、とても深い役だったので、普通にやってしまうとただのいばってる・・・いばっている旦那様になって
しまうので、どこかこう、何かを背負っている・・・何か過去があるんじゃないかっていうのを匂わせるような
役作りを・・・どうやったらできるだろうかと色々悩みながら演じていたんですが・・・みんなもう聴いてるんですよね?
最終的にああういう形になりました。そこら辺が一番注意したところかな?わかりにくくてすみません」
司会「なるほどー」
野島さん「ありがとうございます!」
深い役作りのお話に感心しきりの司会者に野島さんも笑顔。
司会 「台本を一番最初に読まれた感想はどうだったのでしょうか?」
野島さん 「そうですねー。正直、台本を一番最初に読んだ時は驚きました。
何で、彼はあんなに・・・何て言うの?ツン(笑)?あのーほら」
司会「ツンデレのツン?」
野島さん 「そう!ツンデレのデレが抜けてしまって『ツン』だけじゃ意味分かんないね(笑)
何であんな尖った性格なのか分からなくて、読んでいくうちに最終的に
分かるんですけど、この役をどう作っていけばいいのか、どう演じたら
いいのか、最後ぎりぎりまで悩みながら読んだ覚えがあるんですけど。
かなり前ですが」
司会「実は私も『執事の特権』の台本は読ませて頂いたんですが」
野島さん「そうなんですか?」
司会「はい。面白いなあと」
野島さん「そう!面白かった。初めはすごく衝撃的でしたね」
司会「冒頭の乙矢の台詞も・・・」
野島さん「はい、先ほどありました・・・『私に触れたら殺す』。そこから始まる(物語)って
なかなかないですよね。いきなり『殺す』ですよ(笑)」
司会「その『執事の特権』の収録の際に、何か印象深いことやエピソード等、
ありましたらお聞かせ頂きたいのですが」
野島さん 「ちょっと待って下さい、今、記憶の扉を開きますから。今、海馬がすごいことになってますよ。
大体ね、これ収録したのはいつくらいだろ?一年前かな?一年?一年じゃない、半年くらい?どれくらいなんだろう、
それくらい前なんで。僕の記憶がね、定かじゃないんですけど、とにかくもう色々あったんですけど。
杉田君は一人で喋りまくって。彼は話すまでもない、いつも通り、色んな意味で問題を起こし(笑)とても楽しい現場の
雰囲気を作り、賢雄さんは賢雄さんで。賢雄さんはそのまんま執事でしたね。
でも、苦労したことがすごくあって、NGが多かった台詞があるんですよ。
それは『執事』っていう台詞が一番みんな悩みましたね。どうしても『執事』って言いながら途中で『ひつじ』に
なっちゃって。しつじひつじ・・・どっちだか分かんない!って。真剣にやってて台詞の中に出てくると、
本当に分かんなくなっちゃうんですよね。
そこはすごく変な意味で集中してやった覚えがありますね」
司会「そうですね。しつじとひつじ・・・」
野島さん「しつじひつじしつじひつじ・・・さあどっちがホント?みたいな。
分かんなくなりませんか?執事さん!」
司会「そうですね・・・あんまり、分からなくはならないですけれども」
野島さん「僕だけか!・・・頑張ります!(笑)」
司会「世間の皆様は『執事喫茶』を『羊喫茶』と認識されている方も
いらっしゃいますので」
野島さん「羊喫茶!メエエエー!(羊の鳴き声)みたいな」
司会「大サービスですね(笑)」
執事と羊をかけて、羊の鳴き声をして下さった野島さんに、会場から大きな拍手が。
そして収録の様子から、共演された声優さんのお話に。
司会「えー・・・杉田さんはどんな風に暴れられたんですか?」
野島さん 「彼は・・・大体、隙あらば物真似をしていましたね。名前は言えないんですけど、色んな先輩方の物真似をしていましたね、
名前を出せないのが残念ですけれど」
司会「残念ですね」
杉田さんの先輩方の物真似、ぜひ聞いてみたいですね。
ここで野島さん、用意された水で喉を潤されていました。
司会「今回ですね、この執事喫茶でのイベントということで、現在お水をお出ししているのですが、後ほど紅茶をご用意させて
頂きますので」
野島さん「あ、本当ですか」
司会「原作で乙矢が紅茶を飲んでいたというエピソードがあるんですけれども、野島さんは普段紅茶はお飲みになられますか?」
野島さん 「紅茶、飲みます。紅茶好きですし、よく飲むんですけど。飲むものは大体・・・うん、温かいものを飲むのが好きなので、
温かいものをよく飲みます。紅茶とコーヒーと、あとハーブティーが多いですね。
ハーブティーは、紅茶ももちろん殺菌作用があった喉にいいんですけど、ハーブティーも喉にもよくて、一時期はやった
エキナセアでしたっけ?健康のために・・・詳しいことはよく分かんないんですけど、それを飲んだり、あとジンジャーが
入ったもの。生姜ですね。すごく体が温まるんで、そういうのを飲んだりしてます。
あと紅茶では、紅茶にブランデーを一滴たらして、香りを楽しんで、時間がたっぷりある時はゆっくり飲んだりします」
司会「アルコール類をたらすっていうのはどういう・・・」
野島さん「香りが合うので」
司会「ああ、なるほど」
野島さん「コーヒーにもたらします。あとブランデーだけでも飲みますね(笑)」
司会「それはただのブランデーですね(笑)」
野島さん「ただお酒が好きっていう噂もあるんですけど(笑)」
お茶目な野島さんに、会場から大きな笑い声があがります。
司会「うちのスタッフはこれ(ブランデーを紅茶に入れる飲み方)を
知ってましたでしょうか?」
司会の浅倉さんが、会場内の他のフットマンに尋ねられると、野島さんもフットマン達を見回されて、
野島さん「あんまりやらないかもしれないですね。僕が勝手にやってるだけで。
あるんですかね、実際そういう飲み方って」
司会「どうなんでしょうね・・・あ、あるらしいですね」
野島さん「あるらしい?頷いている方が。ああ、じゃ合ってたんだ。よかったよかった」
頷いた他のフットマンの反応を見て、野島さんも一安心のご様子。
司会 「じゃあ今度からうちでもお出ししましょうか・・・」
司会の提案に、すぐさま他のフットマンからNGが出たようで、
野島さん「アルコールだから難しいのかな」
と野島さんがフォローして下さいました。
司会 「それでは次の質問に参りましょう。乙矢はワガママで好き嫌いが多いキャラクターですが、野島さんは食べ物の好き嫌い
などおありになりますでしょうか?」
野島さん「食べ物の好き嫌い?食べ物の好き嫌いかあー。どうだろうなあー。
僕は、基本的に何でも食べるんですけど・・・小さい頃に、ちょうど今くらいの季節かな。もう少し後かな?
お正月の前の季節に、栗きんとんが大好きで。冷蔵庫をカパッと開けて、栗きんとんの袋が冷蔵庫に入ってて。
その中から全部、栗だけを拾って。全てたいらげてしまったんです。気が付いたらおなかを抱えてもがいてました。
苦しくって・・・それ以来ちょっと甘い栗は苦手に」
司会「それは・・・その時は栗を食べたかったんですか?」
野島さん「栗が!栗きんとんの栗が好きで好きで食べて・・・好きで、もう何て幸せなんだろう!って思った瞬間地獄に落ちて。
いまだにその地獄から這い上がれない。でもそれ以外は大体の物が食べられますね。
(会場のお客様に)結構好き嫌いがある人っていますか?」
チラホラと会場のお客様の手があがります。野島さん、会場を見回して、
野島さん「でも・・・多いのか少ないのか分かんない。まあそこそこいるんですね。よかった、僕だけじゃない」
司会「じゃあもう一つ(会場のお客様に)質問しますけれども。栗きんとんの栗だけを食べた方いらっしゃいますか?
・・・ あ、いらっしゃる!」
数名の手があがり、野島さんも嬉しそうです。
野島さん「いる?素敵です!でも今は栗いらなくてご飯だけ食べる(笑)」
司会「・・・だいぶ少数派でしたね」
野島さん「いいんだよ。少数派こそ・・・何だろう、どうぞ(笑)」
野島さん、言おうとされたことがまとまらなかったようで・・・司会者に進行を促されます。
ここで冒頭のトークは終了。
司会 「それではですね・・・なぜだか最後は好き嫌いのお話で終わってしまったんですけれども、そろそろ本題といいますか・・・
お待たせ致しましたというか、サイン会に参りたいと思います。
ご出演のドラマCD『執事の特権』は只今発売中ですので、もちろん、ご来場の皆様はすでにお聴き頂いているかと
思いますけれども、一度だけではなく、改めて二度三度と聴いて頂ければ、乙矢が野島さんに見えてくる・・・
野島さんが乙矢に見えてくるのではないかと思います」
野島さん「乙矢です!」
さっと司会者の説明に大きく手をあげられた野島さんに会場からは大きな笑いが起こりました。

さて、サイン会の開始の前に、厳かにフットマンがワゴンを押して現れました。
野島さん「お!何か出てきましたよ。これは・・・この金色のかたまりは色紙でございます」
ワゴンに乗せて運んでこられたのは、用意された色紙でした。
なかなか普段見ることのできないワゴンに野島さん、嬉しそうです。


そしてサイン会が始まりました。
横に控えたフットマンに書いて頂く名前の用紙を渡し、野島さんがそれを確認され、色紙にお一人お一人のお名前を書きこみ、手渡していきます。
来て下さったお客様に優しく話しかけられつつ、終始笑顔の野島さん。

- サイン会の様子 -

司会「サインが全て終了したところで、どうでしょうか、こういったファンの方との身近に接するイベントというのは」
野島さん「嬉しいですね。これだけ近くでお話する機会って、年にそうそうあるものではないので、すごく嬉しいです。」
野島さん「お!何か来ましたよ!ベルも振っていないのに何か出てきましたよ」
全員のサインが終了した後、執事喫茶ならではのサービスが。おしぼりと紅茶が出されました。

野島さん「こんなの渡してくれる人が家にいたらすごいね」
マイクを片手に持ちつつ、器用におしぼりで手を拭かれながら、
野島さん「色んな方のお名前を書くっていうのは、なかなかあることじゃないので。
宛名書きの仕事をしている人は別ですけど。面白いです。色んなお名前の方がいて、名前とお顔のイメージがやっぱり
近いなって思いました」
そうこうしている間に、準備されたカップに紅茶が注がれます。
ここで野島さん、カップを眺めつつ、紅茶の香りをかがれた後、一口。
野島さん「おいしいですね。ダージリンあたりかな?・・・ってそれくらいしか名前
知らないんですけど」
司会「こちらは当家のオリジナルブレンドの『パピリオ』です」
野島さん「パ・ピ?」
司会「パ・ピ・リ・オです」
野島さん「パ・ピ・リ・オ。パ・ピ・リ・オです。皆さんもご来店の際はぜひお試し下さい」
司会「ありがとうございます(笑)」
お店のオリジナルブレンドの宣伝までして下さる野島さん。本当にありがとうございました!
そしてこの後、開演前に書いて頂いたお客様から野島さんへのご質問にお答え頂きました。
司会「では初めに。野島さんは性格的に御主人様タイプですか、執事タイプですか?」
ここで、野島さん、もう一口紅茶を飲まれてニッコリ。
野島さん「美味しいv」
司会「・・・えー、美味しいタイプだということで」
野島さんと司会者のかけあいに、会場は笑いの渦に包まれます。
野島さん「えーと、御主人様タイプか、執事タイプか。どうだろう?自分では
なかなかわかんないな。
でも何か人にやってもらうより、自分がやってあげたいタイプかもしんない」
司会「そうしますとどちらかというと執事タイプということで」
野島さん「でも、気がついたら自分で何もできなくて人にやってもらってるかも」
司会「ああー・・・まあ、乙矢タイプですね(笑)」
野島さん「乙矢タイプってことですかね(笑)そういうことです。乙矢です」
『乙矢です』と言いながらびしっとポーズを決められる野島さん。かっこいいです!
会場からは黄色い歓声があがりました。
司会 「それでは次のご質問です。野島さんに原田みたいな執事がいたら
どうですか?もしくは杉田さんが執事だったらどうですか?」
野島さん「杉田が執事?」
司会「はい、杉田さんが執事」
野島さん 「嫌に決まってる!(笑)いや、そんなことないですよ!彼みたいな
執事がいたら・・・うん、嫌だなあ(笑)」
冗談まじりに仰る野島さんに、会場も大爆笑です。
野島さん 「原田さんがいてくれたらすごく嬉しいなあ。本当にほしいですよ、そういう人が。僕、本当に色んなことができないんで(笑)
色んなことができないってなんだ!(笑)
あのー、計算とか苦手だしね。そういう数字関係の仕事がある時はやってもらったり、台本で読めない漢字があったら
ふりがなをふってもらったり、(色々)やってもらいたいですね」
司会「では、原田みたいな執事は、いたらいい」
野島さん「いたらいいですね」
司会「杉田さんみたいな執事は・・・」
野島さん「いない方がいい!というか“杉田”がいない方がいい(笑)あとでそう
メールを打っておきます」
そんな冗談も言い合える、野島さんと杉田さんの仲のよさが伝わってきました。
司会「それでは次の質問。野島さんの思うご自分のチャームポイントは?」
野島さん 「自分のチャームポイント?自分のチャームポイントってありますか?
(お客様に)ありますか?ある?」
野島さん 「僕のチャームポイントってなんだろう。そうだなあ・・・でも案外自分が
気にしているところが周りから見るとチャームポイントだったりするって
聞きますが・・・
自分が気にしているところは、上唇の分厚い肉です」
野島さん、ご自分の唇の上の肉をぷにぷにと触りながら「ここ、ここ」とアピール。
お気に召さないと仰る野島さんの整った口元に、会場のお客様から「ええー?!」という声があがります。
野島さん「親父譲りで。ええーって何だ!こうここのね、肉が猫みたいに膨らむんですよ。それがちょっと気にしているんですが」
お客様「かわいいー!!」
司会「女性から見たら大変可愛らしいとのことですが」
野島さん「おっ!今日からチャームポイントです!ありがとうございます!(笑)」
会場から「かわいい!」という声がたくさんあがり、少し嬉しそうな野島さん。
野島さん「じゃあうちの親父も同じものがあるってことは、親父もここがチャームポイントなんだ。野島昭生もここがチャームポイント。
上唇のこの厚みが」

会場から「お兄ちゃんはー?」とのご質問が。
野島さん「兄貴はないです。やつは(チャームポイントは)くりっとした目じゃないですかね。二重のでかい目です」
司会「はい、それでは次は、風邪の流行っている季節ですが、野島さんは何か健康に気をつけていらっしゃいますか。
何か健康のためにやられていることがありますでしょうか?」
野島さん「健康のためにやっていること。うーんと、何だろうなあ。早寝早起き」
野島さんの意外なお答えに「ええー?」と会場から声があがります。
野島さん「普通のことですけど、結構これがね、効くんです。なかなか早寝早起きってできないんですけど、仕事が忙しかったりして。
寝られる時には8時9時に寝て、5時6時に起きるみたいな。で、早朝に散歩をするんですよ」
老人のような生活ぶりに、思わず「おじいちゃんみたい」と会場がざわめきます。
野島さん 「おじいちゃんって言うな!でもね、すごい体のリズムがいいんですよ、それが。大体そうすると、お昼くらいに眠くなって、
お昼寝をして」
早寝早起きにお昼寝と、本当に老人のような生活で・・・ますます会場のお客様から「おじいちゃんだあー」「おじいちゃん」と声があがり、
野島さん「おじいちゃんって言うなー!!(笑)」
野島さん、おじいちゃんと呼ばれることに力一杯抵抗されていました(笑)
野島さん「まあそれはね、滅多にできるものじゃないんで。普段していることといえば、そうですね、いい物を食べる。
何か時間がないからって、ちゃちゃっとカップラーメン食べたりとかじゃなくて、時間がなくてもなるべくちゃんとしたものを
自分で作って食べたり、あとは、プロポリス飴をよくなめてます。最近もうプロポリス飴ばっかり舐めてて、面倒くさくなって
自分で卸すようになりました。自分で箱で買い寄せて、プロポリス飴ばっかり舐めてます」
司会「まあ結果的には飴を舐めていると」
野島さん「はい、そういうところで」
『声優』という職業は体が資本ですし、プロポリス飴は喉にもよさそうですね。
司会「では次は、いつも素敵な野島さん、好きな服装やよくされる格好を
教えて下さい。オフの時はどんな格好をされているか気になります、
だそうです」
これはファンの方にとっては気になるご質問だったのではないでしょうか?
野島さん 「仕事の時とオフの時とあんまり格好は変わらないかもしれない、僕。
特に変わらないですけど、オフの時は何をしているか。
オフの時・・・オフの時がないかもしれない。休みの日・・・休みの日・・・
休みの日、ないかもしれない。何だろう、何をしてるんだろう。

ええと、もし休めたら、ですね、部屋を片付けたい。いや、ちらかっているわけじゃないですよ!物を捨てていきたいです。
一切合切、物をどんどん捨てていきたいなと最近思っていて。
今まで物を溜め込むタイプで、色んな洋服とかも気に入ってる物とかたくさん揃えたんですけど、結局着なかったもの
とかもあって、勿体なくて捨てられないんだけど、そうやってたくさん物が集まってくると、いざ着たいっていう服が
見つからなかったりして。
物が溢れるっていうことは裕福じゃない。何かみんな時間を無駄にしちゃうなと思って。これからもどんどん物を捨てて
いこうと思っています。休みの日には物を捨てます」
司会「休みの日には物を捨てる、と」
野島さん「はい・・・変なの!(笑)」
司会「そして次ですね・・・バレンタインの思い出とかありますか?とのことです。クリスマスを通り越してバレンタインですね」
イベント当日は12月11日とクリスマスを目前に控えていたのですが、なぜかバレンタインのご質問に、野島さんも司会者も不思議なご様子。
でもファンなら気になりますよね。
野島さん 「ねえ!時期はクリスマスだと思うけど、バレンタインの思い出?!
バレンタインの思い出は、この仕事をして、皆さんファンの
方からチョコレートを頂くまでチョコレートを貰ったことがありませんでした」
お客様「ええー?!」「うそー!」
野島さん「なかったですね。なかった。そういう機会がなかった。
そういう、バレンタインをするっていう環境じゃなかったですね、なぜか。
小さい頃から、全然まるで。だからよく漫画とかに出てくるバレンタインって
騒いでいる姿を見て、世の中では、世の中の一部ではそういう世界が
あるんだなあって。逆に僕の方が一部でした。何もない方が一部なんだ」
かっこいい野島さんの意外なバレンタインのご経験に、皆さん驚かれていました。
司会「それでは次は、執事服を着てみたいと思いますか?」
野島さん、司会者の着用している服を指差して、
野島さん「それ!」
司会「こちらですね」
野島さん「それは燕尾服というやつですね。燕尾服は一回だけ着たことがあるんです。
親戚の結婚式の時に」
司会「ああ、結婚式」
野島さん「・・・結婚式かな?あれ?多分結婚式だったと思うんですけど、一回だけ
着たんですけど、それも借り物で。自分では持ってないんですけど。
もう一回着てみたいですね。自分のサイズにぴったりあう物を着たら
きっと様になって、結構あっちこっちで着てみても面白いかなあって。
イベントやらで」
司会「そうですね」
野島さん「ぜひ一着欲しいんですけど、結構高そうですよね・・・頑張るぞ!(笑)
よくわかんないけど、着てみたいです!ぜひ!」
野島さんの「頑張るぞ!」に会場から大きな笑いがこぼれました。
司会「それではこちら、来年の抱負。野島さんの2007年の抱負を教えて下さい」
野島さん「またクリスマス越えましたね」
司会「どうもクリスマスは無視されているようですね」
野島さん 「そうですね・・・来年の抱負ですか!来年の抱負は・・・ゆっくり過ごす。
何かいつも目まぐるしく、30・・・僕30に今年なったんですけど、

30になるまで目まぐるしく走り抜けてきたので、そしてちょうど仕事もぴったり10年。
仕事を始めて迎えたので、ゆっくりした31歳・・・サーティーワンを、アイスでも食べながら(笑)ゆっくりした1年間を
過ごしてみてもいいんじゃないかな、10年目のプレゼントとしてね、ゆっくり過ごしてみようかな、なんて考えています。
旅行とかしたりしてね」
司会「それでは、最後の質問です。声優になろうと思ったきっかけは?」
野島さん「声優になろうと思ったきっかけ。きっかけですか。きっかけは・・・まあ、世の中に声優という職業があるというのは
もちろん、うちの野島昭生という親父がずっと大先輩の、芸暦・・・何年だ?芸暦50・・・50数年の、ベテランな親父が
いるわけで。世の中に役者とか声優という仕事があるということは分かっていたわけで。
まあ職業選択の一つではあったんですけど。
気が付いたらそうですね、学校の学芸会とかもすごく楽しかったし、それ以外にも家にビデオカメラがあって、その
ビデオカメラを使って自分で紙芝居を撮ったり、人形をコマ送りで撮ったりして、そこにアフレコをして遊んでたんですね、
小さい頃から。それが普通の日常で。その延長線上で、自然に、しぜーんにこの仕事を始めたぞ、みたいなところが
あるんですけど。
でもこの世界にぐっと足を踏み入れるきっかけになったのは、うちの兄貴が、九州の大分県にある、大分の
ローカル放送のCMとかのナレーションをずっと読んでたんですね。ちょうど10年くらい前でしたか。
10年くらい前の九州の大分のローカル放送のCMはほとんどうちの兄貴か親父がずっと読んでたわけですよ。
それを毎日のように聞いてて、俺もやりたいぞ、と思って。一気に東京に出てきてしまったみたいな。兄弟の争い
みたいな、お互いを刺激しあって、やってます」
司会「僕から見れば羨ましいですね」
野島さん「僕から見ればその服が羨ましい」
司会「まあ、オチも上手くついたところで、最後になりますが、今後のご予定や
皆さんへのメッセージなどがありましたら御願い致します」
この後、野島さんの出演されるイベントや今後の活動についてのお話がありました。
司会「それでは、御名残おしいですが、これで野島健児さんのトークショー&
サイン会は終了とさせて頂きます」
野島さん「本当に今日はね、すごいこういうゴージャスなムードの中にいることが
なかなかないので、(後ろの方の席を指して)ああいう席とかにも座って
みたかったんですけど、またぜひ」
司会「ぜひまたいらして下さい」
野島さん「はい、ぜひ来てみたいと思います。皆さんも、またぜひこういう機会が
ありましたら、いらして下さい」
最後のご挨拶に立ち上がろうとされる野島さんに、傍に控えておいたフットマンが
椅子をそっと引きます。
野島さん「あ、引いてくれるんだー。ありがとう」
そして気を取り直して、野島さんからの最後のご挨拶が。
野島さん「本当に今日は短い間でしたけど、ありがとうございました」
大きな拍手に包まれ、野島さんがご退出。野島さんの姿が会場を後にされて見えなくなるまで、
拍手が続いていました。
ここでトークショー&サイン会は終了となりました。


Copyright(c) K-BOOKS INC. All Rights Reserved.
Return to Atis collection Homepage