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こんなの運命じゃないから勘違いしないで(上) 収録レポート



※本レポートには作品のネタばれが含まれますのでご注意下さい。

先日、ドラマCD「こんなの運命じゃないから勘違いしないで(上)」の収録が行われました。
今回の収録はコロナウイルス感染症対策に配慮しつつ行われました。
スタジオに入る人数を限定し、プロデューサー、原作者、スタッフは全員それぞれ別場所からのカメラと音声を繋いでのリモート収録です。
そのため、メインキャスト3名のみの収録日、その他のキャストの方々の日と別れての収録となりました。

カメラを通じて原作者のちふゆ先生のご挨拶が行われ、いよいよ収録がスタートします。
まずはテストから。数シーンを演じていきながらそれぞれのキャラクター設定を行います。

桐ヶ谷悠然役の中澤まさともさん。
先生から「イケメン度は最も高いですが受けなので可愛さも持ち合わせています」という説明を受け、
少し低めのトーンで、男の子らしさを前面に出して演じて下さいました。
ナルシストで自信家、男っぽく振舞いつつもどこか愛らしさがにじんでいて、説得力のある役作りです。
みんなから愛される悠然の魅力が伝わってきます!

数又光悦役の興津和幸さん。
穏やかなトーンで、落ち着いた優しい光悦そのものです。もう第一声から声だけでかっこいい!
基本ラインはそのまま、光悦は変態でネットリしてヤンデレみがあるキャラクターということで、
光悦の感情の変化に応じて上ずった声を出したり低く落とした囁き声を駆使したり、メリハリをつけて表現して下さいました。

佐江城銀河役の中島ヨシキさん。
軽めのチャラい感じで生き生きと銀河を演じて下さいました。
甘えん坊のワンコ系ということで、攻めですが可愛さも持ち合わせたキャラクターのため、
ご本人より可愛さの加減をどの程度やってよいか、というご質問が。
「あざといくらいやってくれて大丈夫」というリクエストに笑顔で頷かれる中島さん。
可愛さとかっこよさが同居する魅力的な銀河を表現して下さいました。

お三方ともイメージぴったりということで、先生からも一発OKを頂きキャラクター設定が終了。
さらにプロデューサーからコメディ的な部分とそうでない場面とにギャップを持たせるため、
シリアスな場面とギャグっぽい場面とに差をつけて表現して頂けるよう伝えられ、いよいよ本番へ。

オメガバースの世界観で、エリートαが揃う高校に通う幼なじみ三人の恋愛模様を描いた本作。
ある日突然悠然にΩの発情期(ヒート)が訪れてしまい、Ωのフェロモンを遮断できる薬を飲んでいる光悦と銀河には影響がないはずなのに、
なぜか二人は激しく反応し――というところから物語は展開していくのですが…。

突然の身体と環境の変化に振り回されつつも、光悦と銀河に支えられ前向きに生きる悠然のコロコロ変わる表情を色鮮やかに演じられる中澤さん。
光悦と銀河にとって、幼い頃から太陽のような存在の悠然。
中澤さんの躍動感溢れる演技に、悠然が登場する場面は空気がパッと明るくなります。
基本は元気で明るいキャラクターですが、心の奥底では変わってしまった二人との関係に悩む悠然の心情を中澤さんが繊細に表現して下さっています。

通常のイケメンでプレイボーイ、攻めよりも攻めっぽい表情はもちろん、Ωになりこれまで友人だと思っていた二人に恋愛感情をぶつけられ戸惑ったり、優秀なαである二人とΩの自分との立場の違いに臆病になったり…と、自由自在、生き生きと悠然の様々な表情を見せて下さいました。
何といっても二人に抱かれ快感を感じつつも、友情と恋愛の狭間で揺れ動く様が何ともたまりません…!
中澤さんの震える声音や落としたトーンで、悠然の心情が痛いほど伝わってきます。
また、悠然の明るい雰囲気から一変、快感にあえぐ淫靡な表情を全開で演じて下さる中澤さん。
熱量溢れる演技に、聞いているこちらが思わず赤面してしまうほどの破壊力です!

光悦を演じられる興津さん。
穏やかな物腰ながらもどこか妖しげな色気がムンムンといった雰囲気で、どこをとっても光悦そのものです!
変態っぽい(笑)台詞ももりだくさんな光悦ですが、悠然への重すぎるほどの一途な恋愛感情には思わず胸が苦しくなります。
通常の包容力溢れる優しい顔からガラッと雰囲気を変え、陰の表情を見せる場面では、
興津さんの繊細な表現で光悦の闇が垣間見えてゾクッとするほど。
甘く優しげに囁いたかと思うと、声を潜めて息多めにねっとりとエロティックな雰囲気たっぷりな言い回しをしたり…。
興津さんのねっとり搦め捕るような演技で光悦の言葉攻めをこれでもか!と堪能できます。

幼なじみ三人の中で一番大人な光悦ですが、銀河と悠然の仲に嫉妬したり、いつも完璧な光悦が料理に失敗してしまう場面では可愛い表情も。
緩急自在、様々な表情を見せる光悦を興津さんがこまやかに表現して下さっています。
また悠然に向ける恋愛感情だけでなく、銀河との間に流れる只ならぬ雰囲気にもご注目!

そして、幼なじみ三人のムードメーカーでもある銀河を演じられる中島さん。
明るく元気で場を盛り上げてくれる、先生いわく『甘えんぼわんことギャルの中間』という銀河を魅力たっぷりに演じて下さいました。
中島さんの軽めのテンポの良い台詞回しに、聞いているこちらも悠然と一緒にグイグイ銀河のペースに飲み込まれていきます。
銀河の台詞は、語尾にハートがついていたり、ぶりっこだったり、「ワンワン」といった独特の表現や擬音がたくさん。
原作を読んでいた時は「どういう感じの言い回しだろう?」と想像していたのですが、中島さんの紡がれる銀河の台詞に
「まさにこれだ!」と納得させられること間違いありません。

そして何といっても、可愛さと男っぽさの演じ分けは必聴です!
可愛くあざとく悠然に迫っていたかと思えば、一転ナイトプールの場面ではグッと声を潜めて雄モードに。
中島さんの色気溢れる吐息混じりの告白にドキドキさせられることは間違いありません!

シリアスな場面だけでなく、キャラクター同士のテンポのよい楽しいやりとりが本作の魅力の一つでもあるのですが、
キャストお三方の丁々発止の台詞のかけあいは聞きごたえ満点!
収録中のわきあいあいとした雰囲気そのままに、とても生き生きとした面白い場面に仕上がっています

お三方のやりとりに、ひたすら「素敵です」と繰り返すだけのスタッフ。
言うことなし、むしろ圧倒されるばかりで萌えどころ満載の本作ですが、やはりお楽しみは肌を重ねるシーンです。
シチュエーションを変えて、三人で♡、悠然と光悦♡、悠然と銀河♡と盛りだくさん!
どのシーンも激しい!濃厚!長い!最中の台詞も多い!と、とにかく破壊力がすさまじいです…。

可愛い悠然の声でこんな台詞を…(赤面)。
フェロモンだだもれの光悦のエロス溢れる台詞回し…(赤面)。
軽くチャラい台詞ながら溢れ出る銀河の雄み…(赤面)。

と、どのシーンも刺激的な内容になっていますが、ただエッチなだけでなく、それぞれの場面に応じ、
キャラクターの心情によって全く違う雰囲気で、切なかったり胸がキュンとしたり甘々だったりと、聞きごたえ満点に仕上がっています。
お楽しみに!

以上、キャストの皆さんの熱演により収録は順調に進み、無事本編が終了となりました。
また、メーカー早期予約特典の『中澤さん&興津さん&中島さんによるフリートーク』。
作品の内容やキャラクターに関して、たっぷり濃厚なお話を繰り広げて下さっています。
印象に残っているシーンや原作への独特の表現へのツッコミ(笑)…等、わきあいあい、笑いのたえないお話が繰り広げられました。
ぜひぜひこちらもお楽しみ頂きたいと思います。

ちふゆ先生が描かれた魅力的なキャラクターと世界観を音で表現できるように、拘りに拘った収録は無事終了となりました。
2020年12月4日発売『こんなの運命じゃないから勘違いしないで(上)』。
皆さんぜひお楽しみ下さい。


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