Atis collection

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Interview
小山 臣/神谷浩史さん 秀島慈英/三木眞一郎さん

Question01 収録を終えてのご感想をお願いします。
神谷さん 「スタジオが暑かったですね。エアコンの調子が悪かったらしく、
蒸し暑い中で収録をしていたら、三木さんがすごく気をつかって下さって」
三木さん 「(笑)」
神谷さん 「おい水買いに行こうぜって、水とおにぎりをキャストの皆さんに差し入れとして買って下さって」
三木さん 「いえいえ」
神谷さん 「本当にさりげなく…一番大変な奴に対して気をつかって下さるなと思って(笑)。
そこでやっぱりこの作品の自分の役割って、三木さんにそんな風に気をつかってもらえるほど
大変なんだなって思い知る、そんな収録でした」
三木さん 「蒸し暑い中(笑)、神谷君が膨大な量の台詞を任されていたので、これは大変だなと思って、
ちょっとお散歩に連れ出しました(笑)」
神谷さん 「(笑)」
三木さん 「収録直後の感想としては、無事誰一人擦り傷作ることなく終われてよかったなと思っております」

Question02 作品中、印象に残ったシーンや聞いて欲しいシーン、聞き所などありましたらお聞かせください。
神谷さん 「もはや今回のCDだけでは成立していないので、過去のCDをある程度聞かないとこの人誰だっけ…?
となることは間違いないので、この作品から聞くことは絶対的におすすめしませんし、
過去のタイトルから聞いて下さっている方だとしても、一回おさらいをした方がいいかもしれません。
ただそうなると、皆さんの中ではついさっき聞かれたものが、僕等がその作品にアプローチしたのは
何年か前だったりするので」
三木さん 「そうだね(笑)」
神谷さん 「やっぱり僕等の中では十年も経っちゃっているということで。
その十年で、僕等の役に対してや芝居に対してのアプローチが変わってしまっているということも含めて、
受け入れて下さること前提でお話ししますけれども。フリートークCDの中でも言いましたが、
ラストシーンが結構印象的で、今まできっと聞いて下さっただろう過去のおさらい部分を思い出すと、
痛々しかったりとか、とても劇的だったんですけれども…ラストは劇的でも何でもない会話と、
劇的でも何でもない台詞で終わっていくあのラストシーンは、非常に印象に残っています」
三木さん 「神谷君が言っていたとおり、このCDだけでは全く分からないので、
少しおさらいして頂いた方が分かりやすいかなと思います。
何だかんだいってももう長いつきあいの彼等なので、マイク前に立って喋り始めたら
勝手に喋っているみたいな感じがあるので、そういう意味では自分的に特にどこを聞いてほしいというのはなくて、
それぞれの登場人物にちゃんと意味のある登場シーンが用意されているので、
まるっと聞いて頂ければいいかなと思っています」

Question03 共演のご感想をお願いします。
三木さん 「共演と言っても、特に僕の役はあんまり誰かと触れ合うわけではないので…
終わったらみんな帰っちゃうしね(笑)」
神谷さん 「うん(笑)。でもありがたみを感じますね。ディスク1は三木さんと二人だけで収録したので、
どれだけ頑張っても返事してくれない人はいましたけど」
三木さん 「そうね(笑)」
神谷さん 「二日目は、壱都以外は全員一緒に収録できたので、すごくやりやすかったですね。
相手の台詞を聞いた上で反射だったり、相手の台詞を聞いている中で、
次の自分の台詞を用意するというか…そういう時間が生まれるんですよ。
ただ相手がいないとこれが全くそういう反射もなければ、次の台詞を構築する時間もないのでとても辛いんです。
何もかも自分の中から生み出さなくてはいけなくなってくるので、
やっぱり相手役がいるとそこを手伝ってもらえるし、相互の掛け合いの中で思っても
見ないようなゴール地点に辿りつけて、ああやっぱりこの人と一緒に仕事していると楽しいなって
思えるような人ばっかりだったので。三木さんとの掛け合いはそういうのが存分に味わえるので、
一日目のディスク1の中でも二人で掛け合っているシーンはいいんですけど、そうじゃないシーンで、
延々相手役がいなくて一人で演じる時とかは地獄だなと思いましたね」
三木さん 「答えがないからね。やっぱり共演者がいて下さるということは、
いらないさぐりをする時間がないから。精神的にも」
神谷さん 「助かりますよね」
三木さん 「健全!」
神谷さん 「そう健全! これが当たり前なんですけどね、本当は」
三木さん 「なので、健康です」

Question04 ファンの方への一言をお願いします。
神谷さん 「最初のシリーズから数えて十年という月日が我々の間には流れていますが、
物語の中では実はそこまでの歳月が経っていないというギャップに苦しまれる方もいらっしゃるかもしれません。
僕等もそれに苦しんでいる…特に僕はその一人なんですが、でも志としては、
第一作目からやっているものというのは変わっていないつもりですし、
この二人の関係を丁寧に音にしていくという作業にいったんの終止符を打たれたかなというところまで導けたのは、
あー十年やってきてよかったなと思いますね。溝はあれどね!」
三木さん 「(笑)」
神谷さん 「(笑)。十年という年月と物語の中で進んでいる年月の溝はあれど、
頑張ってきてよかったと思っていますので、皆さんもそういう気持ちで聞いて頂けると助かります」
三木さん 「この物語とCDに興味を持って下さってありがとうございます。
ちょっとずつだけど成長していく部分のある話で、そういう意味でいうと、
十年間で僕らも成長ができていると思うので、彼等の成長とその辺りがイコールであればいいなと思います。
聞いて下さっている方も、それぞれの発売時に購入されている方は僕達と同じように齢を重ねていらっしゃるので、
そういう方達がいらしてくれるのであれば、とても幸せなことだなと思いますね。
もちろん、途中から一緒に歩みはじめて下さった方も、ありがとうございます。
とりあえず三部作終了ということで、一段落つくのかな。またもしこのメンバーで、
彼等と会うことがあるのであれば、それはそれで素敵ですが、とりあえず僕は休憩に入ります(笑)」
神谷さん 「(笑)」
三木さん 「ありがとうございました」


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