Atis collection

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Interview
上杉紀章/佐藤拓也さん 嘉島 匠/野島裕史さん
上杉(兄)/興津和幸さん 来海あつむ/村瀬 歩さん

※本インタビューには作品のネタバレが含まれますので、ご注意ください。


Question01 収録を終えてのご感想をお願いします。
野島さん 「役柄としてはこんなに変態なドMの役は久しぶりだったので(笑)」
佐藤さん 「(笑)」
野島さん 「でもストーリー自体は純愛で…そう、変態と純愛は紙一重なんだなと思いました。
素直に愛し合っているんですけれども、その愛の表現が少し変態じみていて…でもこうまで相性がいいというのは羨ましいですね。
僕自身はどちらかというとSの方なんですが、匠君を演じることによって、一層Mの気持ちが分かって、
より深くMの世界を感じることができたような気がします。
佐藤君の方のたっくんとは仲良くやらせて頂いているので、今回も何不自由なく、楽しく収録を進めることができました」
佐藤さん 「役柄としては、仕事ができて、ちょっとアーティスト気質がある気難しい男なんですけれども、
その実、想いを寄せている人に対しての…何といいますか、ドSなんですけれども、
好きな人に相手にされないと拗ねてしまうあたりとか、ちょっと子供っぽくて可愛いなと思いましたね。
(匠と)二人きりでいる時と、仕事の時と、彼個人の色々な表情が見られたのが非常に演じていて楽しかったです。
先程野島さんも仰られていたんですが、僕もどちらかというとSというよりMの方なんですが(笑)」
野島さん 「(笑)」
佐藤さん 「僕だったらあまり怖いのは嫌だな~とか、痛いのは嫌だな~と思いながらも、結構ハードな内容でしたので、
ただその中に相手のことを想っている愛があるのがシナリオからすごく伝わってきたので、
そこを大事にしながら演じたいと思ってやりました。
やっぱりSはMがあってこそのSなので、野島さんの胸を全力でかりて楽しく収録させて頂きました。」
興津さん 「楽しかったです! ドS楽しいですね。改めてSの楽しさを知れる作品となりました。
村瀬君が可愛い愛奴になって僕はとても嬉しいです(笑)」
村瀬さん 「嬉しい(笑)」
二人 「(笑)」
村瀬さん 「結構体力を使う収録だったんですけれども、すごく楽しくて。
SMを題材にしている作品に僕は今まであまり係わったことがなかったんですけれど、
肉体的なものだけじゃなくて精神的な繋がりとか、そういうのもあるんだなと思いつつ、
本編はすごく真面目に収録させて頂いて、キャストトークはすごくふざけて(笑)」
興津さん 「ねー(笑)」
村瀬さん 「わちゃっと弾けて(笑)。隅から隅まであますところなく楽しんで収録ができました。
楽しかったです!」

Question02 作品中、印象に残ったシーンや聞いて欲しいシーン、聞き所などありましたらお聞かせください。
野島さん 「今回はいわゆる絡みのシーン多めの、濃厚な甘~い作品になっています。
まさに『キャンディミルク』という感じですね。その中でも…ニップルクリップ(笑)」
佐藤さん 「ちょっと笑っちゃってるじゃないですか(笑)」
野島さん 「ニップルクリップってどんな感触なんだろうって本当に気になりますね(笑)。
真面目な話をすると、シーンとしては紀章君が弱みを見せて、寂しいじゃないかというところは可愛いですよね。
それまでSとして強がってはいるんですけれども、やはり愛している相手と会えないのは寂しいと、
正直に想いを吐露する場面は印象に残っています」
佐藤さん 「(紀章は)仕事に対して本当に一本気な人で、作中ちょっとトラブルがあるんですけれども、
それを剛腕で解決するあたりがすごいなと思いました。
匠君に対しては、上杉(弟)のことを想って自らSMクラブに足を運んでしまうという」
野島さん 「(笑)」
佐藤さん 「このいじらしさがたまらなく可愛らしいなと思いましたね。
あと、へーそうだったんだと思ったのが、ストラディヴァリが作ったバイオリンを一晩夫婦の寝室に置いておくことによって音色に艶がでる、
みたいなお話があったんですが、それに非常に感銘を受けましたね。それを口実にといったら何ですが、そのお話を下敷きにして、
最後、匠と仲睦まじい姿を見られたのは非常にハッピーエンドだったなと思います。
…あっ、これ言っちゃうとネタバレですか?」
野島さん 「大丈夫大丈夫(笑)」
スタッフ 「大丈夫です(笑)」
佐藤さん 「(笑)。終盤そういったシーンがあるんですけれども、非常に美しいシーンでしたね」
野島さん 「バイオリンがそういったところ(寝室)にあると、楽器の音もいい音色になると…」
佐藤さん 「ねえ」
野島さん 「僕等の声帯も楽器じゃないですか」
佐藤さん 「おお(笑)」
野島さん 「ということは?(笑)」
佐藤さん 「ということは?(笑)」
野島さん 「ご想像にお任せします(笑)」
佐藤さん 「(笑)」
興津さん 「M奴隷のMILKちゃんがド頭から全て持ってってくれるので、僕はMILKちゃんに負けないように頑張ろうと思ってやりました。
あとは…マゾ(笑)」
全員 「(笑)」
興津さん 「囁きで…(囁き声)マゾ…」
村瀬さん 「(囁き声)マゾ…」
スタッフ 「素敵でした(笑)」
村瀬さん 「おじさん達の撮影会という、ワードからしてすごいんですけれども(笑)。
そういう異様な世界が繰り広げられていて、でもそこでSMの主従関係の精神的なものがモノローグで描かれていて、
印象に残りましたね」
スタッフ 「ご自分の役どころ的な聞き所はいかがですか?」
村瀬さん 「シュークリームを食べたいという気持ち(笑)」
全員 「(笑)」
興津さん 「あれ良かったね。あれが全てだよね(笑)」
村瀬さん 「どうしても食べさせて下さいっていう、あそこがSMの始まりですから。ぜひ聞いて頂ければ」
興津さん 「シュークリームだけでこんなにエロくなるなんて(笑)」
村瀬さん 「(笑)」
興津さん 「目から鱗でした」

Question03 共演のご感想をお願いします。
野島さん 「最初にもお話ししたんですが、たっくん(佐藤さん)がプライベートではMで、僕がプライベートではSで」
佐藤さん 「何度も言わないで下さいよ! 恥ずかしいですよ(笑)」
野島さん 「特典CDでも言いましたが、変態ではないんでね!  ライトな、どちらかと言えばでね」
佐藤さん 「そう! ライトで、どちらかと言えばです! 可愛いもんですよね!」
野島さん 「だから飲んでても楽しいんですよね。僕がいじって、いいリアクションをしてくれるので」
佐藤さん 「いつも可愛がってもらってます」
野島さん 「そういう関係性なので、休憩中も楽しく過ごせましたし、ものすごく収録しやすい現場で。しかも久しぶりに会って」
佐藤さん 「そうですね」
スタッフ 「お二人の組み合わせは初めてだそうですが…何だか意外ですね」
野島さん 「そうそう」
佐藤さん 「初めてでした」
野島さん 「それも意外だったんですけど、おかげさまで楽しく収録させて頂きました」
佐藤さん 「こんなことを言ってはあれなんですが、内容がすごくディープで濃いだけに、収録中と休憩中のメリハリがすごくあって、
そういう意味でも、野島さんのおかげで非常に楽に収録することができましたし、最初から最後まで楽しくできました。
ノリとしては飲んでいる時と変わらないので(笑)」
野島さん 「(笑)。こういうフリーの時はね」
佐藤さん 「そういう楽しい雰囲気が作品にも反映されているといいなと思います」
興津さん 「村瀬君がすごく面白くて、愛奴という言葉に異常に反応していて(笑)。
僕は漢字で見た時に『愛奴』ってあ~エロティックだな~と思っていたんですけれども、
村瀬君は『愛奴』を『アイド』ってカタカナに変換するというテクニックをあみだしていて。
そうすると、そのワードがとても可愛らしい言葉に感じられて。おかげで『愛奴』が欲しくなりました(笑)」
村瀬さん 「ダメですダメです(笑)」
興津さん 「(笑)」
村瀬さん 「本当に笑いが絶えない現場で。あと、MILK役の寺島惇太君が
本当に可愛くて…MILKと近いところもあるのかな(笑)?」
興津さん 「(笑)」
村瀬さん 「従順というか、清純な感じの笑顔とか、MILKちゃんが本当にいたら
きっとこんな感じなんだろうなと思いながら、楽しく収録させて頂きました」
スタッフ 「寺島さんもこんなに話題があがっているとは思ってないでしょうね(笑)」
※トークでもMILK役の寺島さんの話題があがっていました。
村瀬さん 「思ってないでしょうね(笑)」
興津さん 「だってこの作品読んだらMILKちゃんがすごいインパクトなんですよ!」
村瀬さん 「本当に」
興津さん 「初め(台本を)開いた時に、上杉(兄)が持っている携帯のメール文面にMILKの台詞が書かれていていたので、
上杉(兄)がこれを言うのか? 俺か? と思って」
村瀬さん 「(爆笑)」
興津さん 「最初香盤表に名前がなかったので、もしかして…と思って」
村瀬さん 「一応ね(笑)」
興津さん 「そう。わーどうしよう!! って思って(笑)。まあMILKが何者かというのは
聞いて頂ければ分かりますので、ぜひ聞いて下さい」
スタッフ 「MILKの台詞も村瀬さんにやって頂く案も出ていたんです」
興津さん 「へえー!!」
村瀬さん 「いやでも、僕だとあそこまでの清純さが出ないと思うので。きちんとMILKに徹している感じが出ないですし、
本当に寺島君がベストキャスティングだったなと思います」
興津さん 「別人なんですMILKと来海はー(笑)!」
村瀬さん 「違うんですー(笑)!」
興津さん 「上杉(兄)もそう言ってますー(笑)!」
スタッフ 「なるほど(笑)」
村瀬さん 「そうそう、違うからこそ意味がある! 同じだったらMILKちゃんだけに入れ込んじゃうかもしれないですし。
そういうところも含めて、寺島君のMILKを楽しみにして頂けると」
興津さん 「絶対寺島君、今度ドMの役来るよ(笑)」
全員 「(爆笑)」
興津さん 「絶対来る(笑)」
スタッフ 「ご本人の知らないところでこんなに話題が膨らんで(笑)」
村瀬さん 「それだけ印象に残っているということです!」
興津さん 「そうです。ご注目!」

Question04 ファンの方への一言をお願いします。
野島さん 「買って頂いた方はお買い上げありがとうございます。これから買おうかなと思っている方はぜひご購入をご検討下さい。
『キャンディミルク』とても濃厚な作品になっております。『キャンディミルク』のタイトル通り、
長い間、甘みを、甘美を感じることのできる作品になっていると思います。
そして、2枚組であり、2カップルいるということで、もりだくさんですので、何度も聞ける作品になっています。
末長く楽しんで頂ける作品として傍に置いてほしいと思います。
……ニップルクリップ(笑)」
佐藤さん 「気に入りすぎです(笑)。
2枚組ということで、それぞれのカップルの良さが非常によく出ている作品だと思いますので、長く聞いて頂きたいですね。
僕自身も今回のこの作品を通して、また創作意欲というか、違う世界を感じることができました。
これからの僕自身の糧にもなった作品だと思っておりますので、ぜひこの作品を原作ともども愛して頂けると嬉しく思います。
宜しくお願いします」
興津さん 「色んな馬鹿なことをいっぱい言いましたけど(笑)」
村瀬さん 「(笑)」
興津さん 「SMに対して真摯に向き合いつつ、そして手軽にSMプレイが楽しめるんだよということが分かってしまう、
楽しくも恐ろしい内容となっております。
二人の愛の形がだんだん育まれているのを楽しめますし、SとMの主従関係が結ばれていく様も楽しめます。
色んな楽しみ方がございます。
過激な内容ではありますが、CDでは時間の関係で割愛されてしまった部分もありますので、
更に過激なひちわゆか先生原作『キャンディミルク』、ルチル文庫から絶賛好評発売中ですので、
ぜひとも読んで頂いて、更にエロティックな世界に入り込んで下さい。なんかエロい話しかしてないですけど…(笑)」
村瀬さん 「大丈夫です! そういうHな作品です(笑)」
興津さん 「(笑)」
村瀬さん 「もともと原作の世界観や文字の力がすごく強いなと思いました。
それを音声化するにあたって、泣く泣く削ったシーンがあったり、でもその繋ぎ目がとてもよく考えられていて。
文字におこして、我々が読んで世界を表現するのにすごく力点を置いたドラマCD化だったなという風に思います。
本当にシュークリームのシーンだったりとか」
興津さん 「(笑)。もうシュークリームって言うだけで面白い」
村瀬さん 「そうとうハマってるじゃないですか(笑)。
そのシュークリームのシーンだったり、随所に何か匂わせたり、
関係性が含まれたりしていて。きっと先生が色々考えて作られたんだな、深いな~と思いました」
興津さん 「深い」
村瀬さん 「きっと先生はSMマスターなんだなと思いました(笑)」
興津さん 「先生に話聞きたかったな~(笑)」
村瀬さん 「ね~(笑)。そういうところも皆さん想像してお聞き頂けるとより楽しめると思いますので、よろしくお願いします」


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