※本レポートには作品のネタバレが含まれますので、ご注意ください。

都内某日。ドラマCD『同人で感じて』の収録が行われました。
本作品は猫野まりこ先生原作の大人気シリーズ『同人に恋して』の第３弾目になります。
（現在、第１弾目『同人に恋して』、第２弾目『同人に夢みて』も好評発売中です！）

収録当日、続々とスタジオに入られるキャストの皆さん。
今回はメインの鈴木さんと羽多野さん組、遊佐さんと安元さん組に分かれての収録となりました。

全員が揃ったところで、猫野先生のご挨拶、テスト収録が開始されます。
収録にあたり、前作の音源を聞いて確認するのですが、第３弾目ともなると、
一言二言キャラクターの声を確認されただけで「もう大丈夫です！」とすぐさまOKサインを出される皆さん。
テスト収録が始まると、第一声から芳史、壱都、渡辺、尾崎の面々が目の前にいるようで、
先生からも「全く問題ないです！」と太鼓判を頂きました。

今作では、あいかわらずの芳史と壱都のハイテンションなやり取りに加え、芳史の過去や
二人の気持ちがすれ違う切ない場面…とシリアスなシーンも多く描かれています。

学生時代の回想シーンについて、入念に確認される鈴木さんと羽多野さん。
ディスカッションにより、当時の芳史について、グレてはいたが典型的な不良というわけでなく、
何かを諦めたような、あまり感情を出さないような振る舞いを。
特に、壱都の前から消えた芳史の心情表現については、二人の関係においても重要な場面のため細かく確認されていました。
一方の壱都は、自分を理解してくれた初めての友人である芳史に、“嬉しい”、“大好き”という溢れる想いを
全身で表現して頂くことになりました。

原作を手に取り、学生時代の芳史と壱都の絵を確認される鈴木さんと羽多野さん。
壱都の可愛らしい表情に、羽多野さんがどう演じようかと悩まれていました。

羽多野さん「壱都かわいいなー。女の子みたいにキラキラしてる！（壱都の可愛さや魅力を）出せるかな…」
鈴木さん　「得意なところじゃん(笑)」
羽多野さん「！？　……そうだね！(笑)」

と、収録の合間も仲良くコミュニケーションを取られるお二人。
信頼関係もばっちり、まるで芳史と壱都を彷彿とさせるようで、『同人シリーズ』第３弾目の本作も
絶対にいいものが出来上がると確信するスタッフ。

テスト収録も終わり、本番へ。
物語は芳史が過去の夢を見ているシリアスな場面から始まります。
芳史が壱都の前から姿を消したあの日…夢と現在がシンクロし、涙を流しながら「ごめん」と呟くこのシーン。
芳史の当時の辛さや苦しさを、鈴木さんが寝言に心情を乗せて表現してくださっています。
そんな芳史を心配そうに見つめる壱都…。不安げな声で壱都の表情を演じられる羽多野さん。
お二人の絶妙な演技にあっという間に物語の世界へと引きこまれていきます。

学生時代の芳史と壱都の場面。
以前にも学生時代のシーンはありましたが、本作では、芳史の当時の心情をより深く鈴木さんが演じてくださいました。
覇気のない、投げやりな雰囲気の芳史。壱都から向けられる一途な愛情に救われつつも、
両親の離婚をきっかけに悲しみに押しつぶされ、追い詰められてしまいます。
鈴木さんが泣いてるかのような、切ない声で芳史の心情を繊細に演じてくださっています。
芳史の心に残る深い傷が伝わってきて、思わず胸が痛くなります。

一方、芳史が大好きという気持ちを真摯に彼にぶつける壱都。
今回も羽多野さんが身振り手振りを交えながら演じてくださいました。
あふれんばかりの芳史への愛を全力でぶつける壱都に、演じられる羽多野さんもOKの声がかかると
思わず咳込んでしまうほど全力で演じられています。
特に、当時の芳史の辛さや自分の前から消えた理由を知った壱都が、芳史に向けた壱都のセリフには胸キュン必至！
かっこよすぎです！！
二人が結ばれてよかった…と心から思えること間違いなしです。

ますます絆を深めていく芳史と壱都。しかし更なる試練が立ちはだかります。
芳史をHで満足させられないと悩む壱都(笑)と、俳優としての壱都の仕事に複雑な気持ちを抱える芳史。
悩みのベクトルは違えど、お互いを好きだからこそ生まれる悩みに、
聞いているこちらも彼らの悩みに同調したり、やり取りを微笑ましく思ったり、
悩みゆえにすれ違う二人の様子にもどかしく思ったり…と、鈴木さんと羽多野さんの
絶妙な表現力のおかげで物語の世界にどっぷりと入り込まされます。

羽多野渉さんの演じられる望月壱都。
Hで芳史を満足させるためにあれやこれやと悩む姿が可愛く、真剣に悩む壱都を見ていると、
芳史への愛の強さにニヤニヤしてしまいます(笑)。
悩んだり、落ち込んだり、泣いたり。かと思えば芳史の言葉に笑顔いっぱいだったり、
男の色気ムンムンな顔をしたり…と感情や表情の振り幅が大きい壱都を、羽多野さんが巧みに演じられます。
ヘタレかっこいいキャラクターを演じたら、右に出るものはいない表現力豊富な羽多野さん。
色鮮やかなキャラそのものの演技で、壱都の魅力を存分に表現して下さっています。
余談ですが、作中、「Hの時は最高のイケメン顔で迫るべし」という尾崎のアドバイスを受けて
芳史に実践しようとする壱都を演じる際、

羽多野さん「最高のイケメン顔で……どうしよう」

と仰られていた羽多野さん。ですがそこはさすがの一言！
羽多野さん演じられる最高のイケメン顔の壱都を、ぜひともお確かめください(笑)。

鈴木達央さん演じられる有馬芳史。
壱都が自分のためにHのテクニックを勉強していることはつゆ知らず、恋愛映画に出演する壱都に、
仕事だから仕方がないと思いつつも複雑な心情の芳史。
湧き上がる嫉妬心を抑えきれず一人苦しむ姿を、声を詰まらせたり、声のトーンを落としたりと、
鈴木さんが繊細に演じてくださっています。
どんどん膨れ上がっていく不安。お酒に酔った芳史が本音を漏らすシーンでは、
「お前の側にいると苦しくてたまらない――」しぼりだすように、芳史の抱えている辛さを吐き出す鈴木さん。
あまりの切なさに、聞いているこちらも思わず胸がギュッと締め付けられます。
また、壱都に自分の気持ちをぶつけるシーンでは、鈴木さんの熱気溢れる演技から、
芳史の感情が胸に迫ってきます。
好きだからそばにいたい、誰にも取られたくない、そんな感情が時には苦しみや辛さを生んで…
複雑な感情を鈴木さんが見事に表現してくださいました。

芳史と壱都。お互いを想いあうからこそ生まれたすれ違いに、聞いているこちらも苦しくなったり、
切なくなったり。ですが、今まで同様、テンションの高いやり取りや微笑ましい場面もしっかりと収録されていますので、
最初から最後までノンストップで一気にお聞き頂ける作品になっています。

そして、忘れてはいけない渡辺と尾崎の二人。
今回も、芳史・壱都を見守りつつ、裏ではせっせと愛を深めています(笑)。

遊佐浩二さん演じられる渡辺茜。
前作に引き続き、クール、有能、敏腕マネージャー…と相変わらずの渡辺ですが、尾崎のおかげで
以前は『感情ゼロ』と称された彼にも少しだけ感情が見え隠れ。
壱都を叱る場面や諭す場面等での優しさの加減、怒った感情をどのくらい出そうかと
悩まれていましたが、淡々と話しながらも、怒ったり、優しかったり、嬉しそうに微笑んだりと、
渡辺の表情を繊細に表現してくださいました。
また、壱都に向ける表情と尾崎に向けた表情との演じ分けも絶妙なさじ加減で表現してくださっています。
めったに見れないツンデレのデレの部分も存分にでていますので（※渡辺比）、渡辺ファンは必聴です！
遊佐さんがシリーズを通して、渡辺の心境の変化を丁寧に演じてくださっています。

安元洋貴さんの演じられる尾崎誠吾。
悩む壱都に親身になる兄貴的な部分だったり、渡辺に愛をささやく姿だったり、
頼りになるかっこいい男性…と思いきや、渡辺の言動に一喜一憂する尾崎の姿を
安元さんが表情豊かに演じてくださっています。
真剣な表情で渡辺に想いを告げる尾崎。安元さんの低音イケメンボイスと相まって、
大人の色気あふれる尾崎の姿には思わずうっとり♥キザなセリフも嫌味がありません。
かっこいい尾崎も魅力的なのですが、渡辺にデレデレしている尾崎の姿も可愛くて聞きどころです！
渡辺の言動に顔を真っ赤にして鼻の下を伸ばす尾崎。安元さんのドキッとさせる
イケメン演技とくすっと笑ってしまうコミカルな演技が秀逸です。
芳史＆壱都に負けじと着実に愛を深めている渡辺と尾崎の恋模様にもご注目を！

作中、尾崎がインフルエンザにかかるシーンがあるのですが、マスク姿の尾崎を演じるにあたり、
実際にマスクをつけて演じていただくことに。
さらにマスクだけでは音として少しわかりづらいため、遊佐さんからのアドバイスで、
安元さんには『マスク＋手で口を覆って』演技をしていただきました。
音だけで表現するドラマCDならではの声優さんたちのテクニック、さすがです。

そして、肌を重ねるシーンはとにかく愛がいっぱい！
１、２作目よりも一層深く結びついている芳史と壱都。
比例してラブシーンもこれでもかというほどに愛が溢れた場面に仕上がっています。
求め合う二人の姿をセリフだけでなく、吐息やSE（キス音等）どれをとっても、
お互いへの愛を感じられるよう、鈴木さんと羽多野さんが表現力豊かに演じてくださいました。
息のあった演技が素敵です。
二人の熱く濃厚なシーンは必聴！ 思わずキュンっとしてしまうこと間違いなしです。
ときめき＆赤面必至♥ 貪り合う二人の熱いシーンをぜひご堪能頂ければ幸いです！
また、壱都の妄想シーンも健在！　今回も妄想の中のオラオラ壱都と、翻弄される芳史のイチャイチャシーンもぜひご堪能ください(笑)。
それから、もちろん渡辺＆尾崎カップルのラブシーンも♥
クールな渡辺と情熱的な尾崎……二人が初めてお互いの名前を呼び合うシーンには、萌え必至です！
なんだかんだでラブラブな二人。こちらも芳史＆壱都コンビに負けないくらい胸キュンです！

また、購入者早期予約特典の『鈴木さん＆羽多野さん、遊佐さん＆安元さんによるフリートーク』。
収録後の感想や印象に残ったシーン、お題に添ったお話等、とにかく今回も盛りだくさんの内容になっております。
内容は手に入れてくださった皆様のお楽しみなのですが、ちょっぴりお話ししますと――
鈴木さん＆羽多野さんコンビの“最高のイケメン顔で…「芳史（イケメンボイス）」”
“酔っぱらうと…”等。遊佐さん＆安元さんコンビの“ストローで飲むときの音”
“お酒はほどほどにね”“次回は沖縄で”等、作品の話からプライベートの話まで、
二組とも爆笑トークを繰り広げてくださっています。ぜひぜひこちらの特典CDをゲットして頂ければ幸いです。

息ピッタリのキャスト陣。収録もスムーズにすすみ、ボリュームたっぷりでしたが、
疲れを見せず、終始和気藹々とした笑い声の溢れる収録となりました。
第1弾、第２弾からさらにパワーアップして帰ってきたドラマＣＤ『同人で感じて』。
猫野先生の描かれたキャラクターの魅力を原作同様に音でも存分に表現しています！

長時間の収録後にもかかわらず「お疲れ様でしたー！」と笑顔いっぱい、
さわやかにスタジオを後にされたキャストの方々。本当にお疲れ様でした！
１２月２８日発売、『同人で感じて』。皆さんぜひお楽しみください！！

ご予約はこちらからどうぞ！

▲ 上に戻る