※本レポートには作品のネタばれが含まれますのでご注意下さい。

先日、都内スタジオにて丹下道先生の『恋するインテリジェンス』の収録が行われました。
CD版『恋するインテリジェンス』は、二組の官僚カップルのお話しが収録されています。
（コミックス収録の「そんなあなたが好きだから」はCD版には収録されません）
収録は二日間に分けて行われました。

■収録１日目
１日目は、まず『恋するインテリジェンス』表題タイトルの外務省カップル・戸堂眞御と針生篤の物語から。
収録当日、続々とスタジオに入られるキャストの皆さん。スタジオ内は収録前からわきあいあいとした雰囲気でした。
全員が揃ったところで、キャスト全員の紹介が行われ、その後テスト収録へ。 数シーンを演じて頂きながらそれぞれのキャラクター設定を行います。

戸堂眞御役の間島淳司さん。
戸堂はクールで、お人形さんみたいと称されるほどに容姿端麗なキャラクター。間島さんの凛とした美しい雰囲気がとても素敵です。
クールビューティーなさまがぴったり！　さらに、彼の繊細さや品の良さを十分に出すため、少しゆっくり気味のセリフ回しを意識して頂くことに。
また、恋愛、下ネタにはウブで純粋な反応をする彼の可愛い部分とのバランスを取りながら演じて頂くことになりました。

針生篤役の川原慶久さん。
針生は外務本省の国際情報統括官組織――諜報活動を行うインテリジェンス組織の主任分析官。
色仕掛けで情報を引き出す色任務（セクシャルヒューミント）も行うこの組織の主任というだけあって、とても男らしくセクシーなキャラクターです。
川原さんの色気むんむんの低音ボイスがたまりません！　まさに針生そのものの魅力あふれる声色に、テストのまま進んで頂くことになりました。
また、作中の思わず笑ってしまうような面白いシーンでは、「真面目にやっているのが傍からみて面白い」ということで、
ことさらコメディ要素を意識せず演じて頂けるよう伝えられました。

その他の各キャラクターの的確なイメージや要望等もキャストの皆さんに伝えられ、 キャラクター設定が終了しました。

『恋するインテリジェンス』は、色仕掛け任務により情報を引き出すため、選出された男性達がトップキャスト（攻め）・ボトムキャスト（受け）に分かれ、
２人１組でバディを組み、日夜肉体を使った色仕掛けの訓練を行っている外務省メンバーのお話。
戸堂と針生はバディの仲なのですが、とある理由から初めての訓練以降、関係を持っておらず――。
インテリジェンス組織内で繰り広げられるお色気あり、胸キュンあり、笑いありの恋物語です。

間島さん演じられる戸堂は、とにかく可愛いです！　間島さんの落ち着いたセリフ回しが、真面目でクールビューティーな戸堂にぴったり。
上品で清廉潔白な雰囲気の中にも可愛らしさが滲んでいます。
なんでもそつなく出来そうな雰囲気の戸堂ですが、恋愛に関しては純粋でウブで、全くうまく振る舞えない！　
想いを寄せる針生の前では、真っ赤になったり、ドギマギしたり、ツンツンしたり…と、表情がとても豊かです。
間島さんがセリフや表情に合わせて、戸堂の心情を丁寧に演じてくださいました。
クールな戸堂が見せる純粋な反応…彼のギャップに萌えること間違いなしです！
おすすめの萌えシーンは、色任務を引き受けようとする戸堂が、針生から任務を降りるよう説得されるシーン。
敏感な体を攻めたてられ、任務を辞退するように言われても、頑なに降りようとしない戸堂。それには深いわけがあるのですが…
針生に翻弄され、あまりの快感に涙を流しながら耐える戸堂のいじらしい姿が可愛く、思わず胸キュンしてしまいました(笑)。

一方、川原さん演じられる針生は、数々の色任務をこなしてきただけあり、恋愛経験も豊富そうなモテオーラムンムンの色男。
ですが、実は恋愛に対しては意外と純粋で、戸堂に一途に想いをよせ、彼の反応に心の中で一喜一憂しています。
戸堂の可愛さに興奮したり、悶えたり…川原さんが声を低くしたり、緩急をつけたりしつつ、戸堂にメロメロな針生の心情を存分に表現してくださっています。
特に、戸堂と心が通じあってからの針生のぞっこん度合が面白いです！　戸堂への想いにますます拍車がかかった針生。
川原さんが、戸堂にメロメロの針生の様子をギャグになりすぎないよう、あえてナチュラルに演じてくださっているのですが、
逆にそれがより面白さを際立たせています。色男の針生が戸堂の可愛さに翻弄されまくりの様子にご注目ください！

そして、戸堂＆針生コンビの肌を重ねるシーンは、色任務における初訓練♥、戸堂が色任務を受けると知って…♥、心が通じあい初めてのお泊り♥等、
どの場面も濃密なシーンとなっています。針生の手管にトロトロの戸堂。そんな彼の可愛さにメロメロな針生…。
終始糖度いっぱいの二人なのですが、特におすすめなのが、ラストの針生の家にお泊り♥シーン！　
原作を既読の方はご存じのあの場面…戸堂の可愛さに興奮しっぱなしの針生の濃密な攻めっぷりに、おもわず戸堂が●を吹いてしまうシーン。
特濃ラブラブの場面は思わず聞いているこちらも赤面してしまうこと間違いありません！　
収録が終わると、

Ｐ　　　　　「お疲れ様！　相当激しかったね」
間島さん　「(笑)」
川原さん　「恥ずかしー！（照れ）」

と、おっしゃっていたほどに濃厚な場面に仕上がりました。
愛の溢れた幸せいっぱいの戸堂と針生のラブシーンは必聴です！

また、脇を固める武笠役の間宮さん。針生の部下で、お金持ちのエリートかつトップキャストということで、間宮さんが何ともかっこよく演じてくださいました。
要所要所で登場する間宮さんの存在が物語にスパイスを加えてくださっています。

キャストの皆さんの熱演に聞き惚れているうちに、１日目の収録は無事終了となりました。


■収録２日目
2日目の収録は『数式は鷹に恋をする』の志山と土門の財務省カップルの物語です。
全員が揃ったところで、キャストの方々のご挨拶が。ここで森川さん、

P　　　　　 「土門役の森川さんです」
森川さん　「どもん（どうも）、土門役の森川です！(笑)」
全員　　　　「(笑)」

と、最初から場を盛り上げて下さいました。
笑い声の溢れる和やかなムードでしたが、テスト収録が始まるとピリっとした緊張感漂う空気へと一変するスタジオ内。
聞いているこちらも気が引き締まります。

志山円役の鳥海浩輔さん。
志山は財務省関税局に所属し、深夜まで及ぶほどの激務も、てきぱきとこなす優秀な人物。
端麗な容姿、海外の数学誌に論文が載るほどに頭脳明晰なエリートです。
一見クールな雰囲気の志山ですが、少し抜けてるところもあり…。鳥海さんがツンとした雰囲気の中にも、どことなく可愛らしい様子を滲ませて演じてくださいました。
また、艶っぽさも感じさせる鳥海さんの演技は志山のイメージにぴったりということで、そのまま本番に進んで頂くことになりました。

土門統英役の森川智之さん。
容姿、家柄、頭脳すべてにおいて完璧な王子様のようなキャラクター。
森川さんが甘くフェロモンあふれる声色で演じてくださいました。イケメンでエリート然とした様子がまさにBL王道の攻めといっても過言ではありません！　
キャラクターそのものの素敵な演技に、テストは一発OKでした。
その他のキャスト陣もキャラ作りを終え、いよいよ本番へ。

『数式は鷹に恋をする』は、財務省に所属する志山と土門が繰り広げる恋物語。
日夜激務に追われる官僚同士が恋に仕事に奮闘！　志山と土門のエリート官僚達の恋模様とは――。

鳥海さん演じられる志山は、類稀な美貌と数学センスを持ち、仕事もできるしっかり者。ですが、酔っぱらった拍子に土門にキスしたり、
土門の優しい態度に顔を染めたりと可愛らしい一面も垣間見え…声のトーンや強弱、テンポ感を自由自在に操りながら、
完璧すぎないどこか抜けたところのある志山の可愛さを、鳥海さんが見事に演じてくださっています。
また、誰にでもいい顔をする八方美人な土門が嫌いだったのに、彼を好きだと気づく場面では、理系ならではの独特な志山の考え方が面白いです！
丹下先生の個性あふれる台詞回しや、恋する嬉しさと報われない絶望感が入り混じった志山の切ない心情を、絶妙な加減で表現してくださる鳥海さん。
声を震わせ、涙声で土門に告白する志山の姿には、胸がぎゅっと締め付けられます。なんとも切ない場面です！
クールな表情や可愛い顔、嬉しそうだったり辛そうだったり…と、色鮮やかに変化する志山の心情を、鳥海さんが生き生きと演じてくださっています。

森川さん演じられる土門。誰もが羨むエリート中のエリートで、才覚もあり、立っているだけで周りの目をくぎ付けにしてしまうほどのハンサム…
ともすれば嫌味になりがちなキャラクターですが、それを感じさせないさじ加減はさすが森川さんです！　
森川さんの低いセクシーボイスと相まって、男の魅力ムンムンな土門に、思わず聞いているこちらもうっとりしてしまうほど。
そんなスマートで完璧な男・土門ですが、志山のことになると感情を抑えきれず、怒ったり、独占欲丸出しだったりと、
森川さんが土門の様々な顔をメリハリつけて表情豊かに演じてくださっています。
また、心が通じあい体を重ねるシーンでは、志山に欲情する土門の心情を森川さんが熱量たっぷりに演じてくださっています。
普段の王子様風の土門もかっこいいのですが、志山に欲情する場面では色気も倍増！　あまりのフェロモンにドキドキがとまりません。
森川さんが土門の魅力を最大限に引き出してくださいました。

また、メインのキャラクター以外の個性豊かな脇役たちにもご注目頂きたいです。
特に、登場シーンは少ないのですが、作中、圧倒的な存在感を醸し出している宝亀さん演じられる志山父！　
志山への親バカっぷりと、土門との対面シーンはぜひお聞き頂きたい場面です。宝亀節炸裂の演技にご注目ください！

そして、志山＆土門コンビの肌を重ねるシーンでは、恋人同士になった二人の激しく濃厚な場面をとても素敵に演じてくださいました。
戸堂＆針生コンビに負けないくらいにラブラブな二人のやり取りに、萌え＆ニヤニヤ＆赤面…と盛りだくさんになっています！　
独特のセリフ回しで濃密な愛を囁く土門…。優しいけれども性急な土門の攻めたてに蕩ける志山…。甘く色っぽさ全開の場面にお腹いっぱいになること必至です(笑)。 志山の色っぽさと可愛さにキュンとし、志山を隅々まで貪ろうとするような土門の独占欲と愛の溢れる愛撫に心拍数が上昇です！　ぜひご堪能ください。

以上、キャストの皆さんの熱演により収録は順調に進み、無事本編が終了となりました。
そして、購入特典の「間島さん＆川原さん、鳥海さん＆森川さんのフリートーク」では、キャラクターと似ているところ、印象に残っているシーン等、
盛りだくさんの内容になっています。内容は手に入れてくださった方のお楽しみなのですが、ちょっぴりお話しますと――。
間島さんの“眞御ちゃんの訓練のたまものが…(笑)”、川原さんの“僕たちの記念日(笑)”、鳥海さんの“エリートに一回なってみたかったけど、大変そう(笑)”、
森川さんの“土門のような男に憧れる！”等々、２組の面白トークは必聴です！みなさんぜひぜひ手に入れてくださいね。

丹下先生の描かれた魅力的なキャラクターを音で表現できるように、拘りに拘った収録はチームワークもよく楽しい雰囲気のまま無事終了となりました。
2015年4月28日発売『恋するインテリジェンス』。　皆さんぜひお楽しみください！！

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