三木さん |
「やっぱり全部ですね。あと今回は、三島と壱都という登場人物が作品の中でとてもウエイトを占める部分にいるので、
今までとはまたちょっと違った雰囲気の作品になっていて。その辺も楽しんで頂けるのではないかと思います」 |
神谷さん |
「今、三木さんが仰った壱都絡みのシーンですと、さんざん慈英に対して、俺はいなくならないと(臣が)口を酸っぱくして
言っているのに信じなくて、それを壱都に何か言われたら、そうか…ってあいつ納得しやがって(笑)」 |
三木さん スタッフ |
「(笑)」 |
神谷さん |
「あと壱都がすごくいいことを言っているんですよ。慈英のことを…(脚本をめくりそのページを探される神谷さん)」 |
三木さん |
「野菜売り場のシーン?」 |
神谷さん |
「そこもですけど…慈英の絵の話で、壱都いわく、あの絵は(慈英の)感情がこもりすぎて鬱陶しいと」 |
三木さん |
「(笑)そこか」 |
神谷さん |
「(笑)まさにそのとおりで、非常にめんどくさい感性の持ち主じゃないですか、慈英は。
それを受け止める器が臣にもあるはずなんですけれども、それを(慈英は)信じられないわけですよ。
この二人の関係って、「俺はお前が好きだ」「ありがとう俺もだよ」「そうだよね、よし!」ってたどり着けるものではないんだと思うんですよ。
慈英の鬱陶しい絵を臣が好きだと言ってくれることや、二人の関係に対して、第三者が冷静にみて、
なんだかんだ言ってこの二人はあっているよねって、そう言われて初めて気づかされる…
そういうことをずいぶん長いことかけてやったなぁと(笑)」 |
三木さん |
「(笑)」 |
神谷さん |
「初めて登場したキャラクターにずいぶん核心をつくことを言われて、ちょっと胸がすく思いでした」 |
関さん |
「この作品では、なんといっても壱都さまの存在感が大きいですね。
慈英に断罪された3年前、自分の醜さを知って心の底から打ちのめされていた三島に、
「なにがあっても、ずっと信じてあげる」と声をかけてきた壱都。
火渡りの祭りを見たあとの、壱都の静かな姿。拉致騒動の後、臣に事情を問い詰める事もない浩三さんの優しさ…
『あの子はいいこだ。それでいい。』」 |
小林さん |
「三島と再会するラストシーンです。壱都の感情も溢れて、じーんとしました!!」 |