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Interview
秀島慈英 役 : 三木眞一郎さん / 小山臣 役 : 神谷浩史さん
上水流壱都 役 : 小林沙苗さん / 三島慈彦 役 : 関俊彦さん

Question01 収録を終えてのご感想をお願いします。
三木さん 「無事終わりました」
神谷さん 「今回、たおやかな真情というタイトルがついているんですけれど、『たおやか』って言葉って、
本来優しいとか穏やかって意味だと思うんですけど、どこがだと(笑)」
三木さん 「真情だからね」
神谷さん 「(笑)おそらく今回出てきた壱都の心の様子というか、すべてを受け止めて、あるがままに生きて、
そういうものだからと思っていられる、壱都のそういう心の象徴だと思うんですけど…たおやかというのは。
でもそのタイトルに反して、あいかわらずこの二人(慈英と臣)は大変な目にあっているなぁという印象です」
三木さん 「うん」
神谷さん 「ストーリーは前作の流れをくんでいるので、慈英が記憶喪失になり、その困難を乗り越えたっぽい状態になってはいますけど、
乗り越えたっぽいというだけで。実際に僕の周りにはそういう人はいないんですが、大きな事件事故に巻き込まれた人というのは、
肉体的にだけでなく、色んな事柄に悩まされて苛まれていくんだなぁと。そういうのをここまでリアリティたっぷりに見せつけられると、
やっている側は結構削られますね」
三木さん 「今回救いがないからなぁ…ある意味」
関さん 「前回登場した時の、かなり病的な、ア・ブ・ナ・イ「三島慈彦」とは、まったくの別人のようでした。
壱都と出会った事で全てが一変、今回はむしろ、慈英と臣サイドの立ち位置で行動できたのが、ちょっと嬉しく思いました」
小林さん 「台本を読ませて頂いて“壱都”の役作りをどうしたらいいのかと悩みました……。悶々としながらスタジオに来たのですが、
原作の先生やディレクターさんの指示がわかりやすくて、とてもスッキリとした気分で収録できたと思います!」

Question02 作品中、印象に残ったシーンや聞いて欲しいシーン、聞き所などありましたらお聞かせ下さい。
三木さん 「やっぱり全部ですね。あと今回は、三島と壱都という登場人物が作品の中でとてもウエイトを占める部分にいるので、
今までとはまたちょっと違った雰囲気の作品になっていて。その辺も楽しんで頂けるのではないかと思います」
神谷さん 「今、三木さんが仰った壱都絡みのシーンですと、さんざん慈英に対して、俺はいなくならないと(臣が)口を酸っぱくして
言っているのに信じなくて、それを壱都に何か言われたら、そうか…ってあいつ納得しやがって(笑)」
三木さん
スタッフ
「(笑)」
神谷さん 「あと壱都がすごくいいことを言っているんですよ。慈英のことを…(脚本をめくりそのページを探される神谷さん)」
三木さん 「野菜売り場のシーン?」
神谷さん 「そこもですけど…慈英の絵の話で、壱都いわく、あの絵は(慈英の)感情がこもりすぎて鬱陶しいと」
三木さん 「(笑)そこか」
神谷さん 「(笑)まさにそのとおりで、非常にめんどくさい感性の持ち主じゃないですか、慈英は。
それを受け止める器が臣にもあるはずなんですけれども、それを(慈英は)信じられないわけですよ。
この二人の関係って、「俺はお前が好きだ」「ありがとう俺もだよ」「そうだよね、よし!」ってたどり着けるものではないんだと思うんですよ。
慈英の鬱陶しい絵を臣が好きだと言ってくれることや、二人の関係に対して、第三者が冷静にみて、
なんだかんだ言ってこの二人はあっているよねって、そう言われて初めて気づかされる…
そういうことをずいぶん長いことかけてやったなぁと(笑)」
三木さん 「(笑)」
神谷さん 「初めて登場したキャラクターにずいぶん核心をつくことを言われて、ちょっと胸がすく思いでした」
関さん 「この作品では、なんといっても壱都さまの存在感が大きいですね。
慈英に断罪された3年前、自分の醜さを知って心の底から打ちのめされていた三島に、
「なにがあっても、ずっと信じてあげる」と声をかけてきた壱都。
火渡りの祭りを見たあとの、壱都の静かな姿。拉致騒動の後、臣に事情を問い詰める事もない浩三さんの優しさ…
『あの子はいいこだ。それでいい。』」
小林さん 「三島と再会するラストシーンです。壱都の感情も溢れて、じーんとしました!!」

Question03 共演されたご感想をお願いします。
三木さん 「とても素敵な方達と、本当にいい空気の中で収録が進んだと思います。また、作品の中の御崎さんと慈英の関係というのが、
俺と(鈴木)清信さんの関係そのままのような気がして、そういう役をやらせて頂けたことがとても嬉しかったです」
神谷さん 「なかなか現場でお会いできないベテランの方と、直接絡むことはない役の方もいらっしゃいましたけど、
それでも今回、そのお姿を拝見することができて…変な言い方ですけど(笑)、非常に得した気分になりました」
三木さん 「(笑)」
関さん 「もうずいぶん長いシリーズになったと、聞いています。
ゲストキャラのこちらからすると、皆さんの方は、ストーリーに溶け込んで自然体で演じられているようで、さすがです」
小林さん 「皆さん素敵な方で…役を通して男性の色っぽさを見せて頂きました!」

Question04 ファンの方への一言をお願いします。
三木さん 「皆さんの応援のおかげでこのシリーズも7タイトル目をむかえることができました。
聞いて下さっている皆さんの期待を裏切らないような仕上がりになっていると思いますので、ぜひぜひお手にとって頂いて、
お耳にして頂ければ幸いです」
神谷さん 「おそらく聞かれる方も、疲れるんじゃないかなと思います(笑)。なので、心の余裕がある時に」
三木さん 「肉体の余裕もね」
神谷さん 「肉体と心の余裕がある時に、ゆっくりと聞いて頂ければと思います」
関さん 「久しぶりの三島です。もうすっかり生まれ変わった三島です。これからは、遠慮なく「みっくん」と呼んで下さい。
次に皆さんにお会いする時は、どんな人物になっているか、楽しみです」
小林さん 「今回、『たおやかな真情』に参加できて本当に幸せです。長く続くシリーズの中で、大切な1枚がまた増えてくれると嬉しいです」

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