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Recording Report

グッドモーニング 収録レポート



先日、都内スタジオにて『グッドモーニング』の収録が行われました。
本作品は、短編2作品のオムニバスCDとなっており、表題作「グッドモーニング」と「メロンパン戦争」の
2作品が楽しめるCDになっています。

■グッドモーニング■

収録当日。続々とスタジオ入りされるキャストの皆さん。
仲の良いキャストの方揃いということで、スタジオは収録開始前から笑い声にあふれていました。
全員が揃ったところで、キャストの皆さんに原作者の夏水りつ先生よりご挨拶と顔合わせが行われた後、テスト収録へ。
テスト収録では数シーンを演じていきながらキャラクターの設定が行われます。

林役の羽多野渉さん。男らしい体つきを意識され、強くりりしい声色で演じてくださいました。
男っぽい雰囲気がとてもかっこいいです! 基本のラインはそのまま、さらにどっしりと構えた様子、
ずけずけした物言いをするデリカシーのなさを意識して演じて頂くことになりました。

篠原役の野島裕史さん。凛とした声色でクールビューティな雰囲気を出して演じてくださいました。
こちらもイメージぴったり! さらに篠原は林の前では感情を抑えきれない部分があるのですが、声の音圧は抑え気味に、
静かに喋りつつもニュアンスで感情を表現させてほしいという難しい要望が…! 
悩まれつつも見事なまでに演技に反映してくださる野島さん。
静かな口調の中にもメリハリをつけて演じて頂くことになりました。

斎藤先生役の置鮎龍太郎さん。ゆったりとした落ち着いた声で、大人の色気が漂います。
まさに斎藤ぴったりのお声にそのまま進んで頂くことになりました。
その他の各キャラクターの的確なイメージや要望などもキャストの皆さんに伝えられ、キャラクター設定が終了しました。

いよいよ本番スタート。冒頭からキャストの皆さんの息ぴったりの演技に、収録はスムーズに進んでいきます。

篠原を演じられる野島さんは、基本はクールなトーンで、尚且つどことなく色っぽさを感じさせる妖艶な雰囲気で演じてくださいました。
ですが、林の前では真っ赤になったり、泣いたり、怒ったりと様々な表情をみせます。周囲のイメージと素のギャップがとても可愛いです!
他のキャラクターに比べるとあまり表に出さない性格のため、微妙に声をふるわせたり、息や間を使ったりと抑えめの演技の中で
篠原の表情を巧みに表現されます。
無神経な林の発言や行動に戸惑い、傷つく篠原。声もなく静かに涙を流すその姿は、とても切なく、胸が締め付けられます。
物語後半、篠原が林に自分の気持ちを吐露するシーンは必聴です!
性癖ゆえの悩みや葛藤、林への想い…必死な篠原の心情がぶわっとあふれ出したような野島さんの演技に、
思わず胸が痛くなるほどキュンとさせられます。
クールな外見とは裏腹に、実は純粋で臆病で…そして一途に林を想う健気な篠原。
野島さんの繊細な演技で、篠原の魅力を存分に引き出してくださっています。

林を演じられる羽多野さん。初めは無神経さやデリカシーのなさの目立つ林ですが、
物語が進むにつれて徐々に、篠原の健気さや不器用さに触れて、段々彼に惹かれていきます。
ずばずばと言いにくい言葉も平気で言ってしまう林を、ただの嫌な男にならないよう、
絶妙なバランスで表現してくださる羽多野さん。男らしくてかっこいい雰囲気の中にも、
羽多野さんが声のトーンや話し方を微妙に変えつつ、篠原に惹かれて戸惑う気持ちや、嫉妬など、
林の心の揺れを繊細に表現されています。

斎藤先生を演じられる置鮎さんは、大人の男の魅力がたーっぷり!
これでもかというくらいに色気むんむんで演じてくださっています。
そんな斎藤先生の、篠原と林への向き合い方のギャップが面白いです。
篠原に対してのふんわりとした優しい口調と笑顔…置鮎さんの甘い声色がとても素敵です!
一方、林に対しては、言葉の端々に含まれる棘とさりげなくも力強い牽制感が…。
斎藤先生は、篠原と林の関係を大きく動かす重要なキーマン。出番は多いとは言えませんが、その存在感は圧倒的です!
物語のスパイスである斎藤にもぜひご注目ください。

斎藤先生の登場により、すれ違う篠原と林。はたしてどうなってしまうのか…!
二人の恋の行方を見守って頂ければ幸いです。

また、肌を重ねるシーンでは、お互いの気持ちが通じあって、ちょっぴり強引、そして絶倫な林の求めに翻弄される篠原。
紆余曲折ありようやく結ばれた二人の愛のシーンには、思わず良かった! と祝福してしまいました(笑)。
ラブラブと色気たっぷり、素敵なシーンに仕上がっています。
ちなみに、コミックスに収録されているその後のお話も収録されていて、こちらは強引で嫉妬深い林の様子が垣間見れます。

終始わきあいあいとした雰囲気のまま収録は順調に進み、無事に本編が終了となりました。

余談ですが…
グッドモーニングに登場する課長役を、メロンパンチームのあの方が演じてくださっています。
先に収録を終えていた課長の声に合わせて、羽多野さんがセリフのやり取りをされたのですが…何とも楽しそうな羽多野さん。
OKの後、羽多野さんがその課長の声真似をされ、野島さんや他キャストの皆さんからも思わず笑いがこぼれます。
羽多野さんが声真似された課長とははたして…!?
また、メロンパン戦争に出てくる上司は、グッドモーニングチームのあの方が演じてくださっています!
どなたがどんな風に演じられたのかはぜひCDを聞いてお確かめくださいね。


■メロンパン戦争■

朝早くからの収録にもかかわらず、元気いっぱいにスタジオ入りされる皆さん。
こちらも仲の良いキャストの方揃いということで、スタジオにはあちこちで笑い声が。
全員が揃ったところで、先生のご挨拶とキャストの顔合わせ後、テスト収録が行われました。

藤野役の間島淳司さん。
地味で真面目な性格ですが、メロンパンが大好きという可愛らしい部分を持つ藤野。
素朴でどこか愛敬のある青年を演じてくださいました。飾らない雰囲気がとっても可愛いです!
さらに先生から、社会人として立派に働いており、精神的にも落ち着いた大人な部分も出してほしいとのリクエストが。
間島さん、「わかりました!」とすぐさま反映してくださいました。

倉木役の鈴木達央さん。イケメンで仕事もできて、明るく人気者…といった倉木を、リアル感を出しつつも華やかな雰囲気で演じてくださいました。
イケメンなのが声からも伝わってくるほど、イメージぴったり!
さらに、倉木のもつ少し子供っぽい部分をニュアンスで表現しつつ、周囲の機微に敏感で、藤野の真面目さ、誠実さ、努力に気づく繊細な部分も
意識して演じていただくことになりました。
細かくご自分のキャラクターのイメージを確認される鈴木さん。こちらからのリクエストにも瞬時に対応してくださいました。

それぞれのキャラクター設定も終了し、いよいよ本番へ。

藤野を演じられる間島さんは、クリアな声色が藤野の繊細な雰囲気にぴったりです!
感情を表に出すことがヘタで、不器用な藤野。上司に仕事のミスをおしつけられたり、毎日の食事に好きなメロンパンを選んだりと、
どこか自然で地に足のついたキャラクターが間島さんのナチュラルな演技で絶妙に表現されています。
苦手だと思っていた倉木と接し、どんどん距離が近付くにつれて変化していく気持ち。
どこか要領が悪かったり、素直になれなかったり…もどかしさすら感じられる藤野の言動を、
間島さんが細やかに演じてくださっていて、どこか愛おしくすら感じられます。
藤野の心の揺れに「ああ気持ちが分かるなぁ…」と聞きながら一緒に一喜一憂したり、
なんとも共感できるキャラクターに仕上がっています。

鈴木さん演じる倉木は、明るく人気者で仕事も容姿も人並み以上。
というと派手な印象をうけますが、藤野の頑張りも気づいている心の優しい人で、
ひっそりと彼に恋をしているという実はピュアなキャラクター。藤野とメロンパンのことで言い争う時も、
どこか可愛らしく子供がケンカしているような無邪気な印象をうけます。
出来る男のかっこよさも維持しつつ、子供のような純粋さも絶妙な加減で表現される鈴木さん。さすがです!
また、倉木は意外と小心者でヘタレな面も(笑)。思わず自分の気持ちを篠原に言ってしまいそうになるシーンがあるのですが、
真っ赤になりながらごまかす倉木。鈴木さんが間や息、声に強弱をつけ照れる倉木の表情をリアルに表現されます。
鈴木さんの巧みな演技によりどんどん倉木の魅力が引き出されました。

また、いちおしシーンが二つ。
一つは上司のミスを押しつけられても頑張っている藤野のことをわかってくれていた倉木。
分かってもらえていたことが嬉しく照れる藤野を、愛おしそうに見つめる倉木。
鈴木さんがふんわりとした優しいセリフ回しで倉木の心情をリアルに表現されます。
じんわりと広がる甘い雰囲気は聞いているだけで心が温かくなります。
そしてもう一つは、告白シーン。メロンパンにかこつけて倉木に「好き」と口にする藤野。
間島さんが感情をいっぱいに込めて、ゆっくりと大切そうにこの一言をつぶやきます。
藤野のまっすぐな想いが心にささります。ピュアな二人の甘い空気感に胸がときめくこと間違いなしです!

二人の大人が紡ぐなんとも可愛らしい恋模様は、聞いているこちらの胸を温かくしてくれる寒い季節にぴったりの作品となりました。

肌を重ねるシーンでは、お互いの気持ちを言葉にし、想いが通じた二人は我慢できず
会社で…♥ サラリーマン物の醍醐味ですね(笑)。
そして家でのシーンは翻弄される様子が可愛らしい藤野と、そんな彼を愛おしそうに、
夢中で求める倉木のラブラブ&ドキドキいっぱいの場面に仕上がっています。
OKの声がかかった後は、お二人とも息も絶え絶えの状態になっているほどの熱演っぷりでした。

なごやかな雰囲気のまま、「グッドモーニング」「メロンパン戦争」ともに収録は順調に進み、
無事に本編部分が終了となりました。

購入特典フリートークでは野島さん&羽多野さん、間島さん&鈴木さんが楽しいお話を繰り広げてくださっています。
印象に残っているシーンやキャラクターについて、その他に、グッドモーニングチームは、
“野島さんが安心して林に抱かれにいける(笑)と思った理由”、“羽多野さんは恥ずかしがっている女子が好き!”などなど。
メロンパン戦争チームは、“鈴木さんのメロンパン知識”、“お互いをパンに例えると…?”“メロンパンには夢が詰まっている”などなど、
それぞれ面白トークが炸裂しています! ぜひこちらもお聞き頂ければと思います。

夏水先生の描かれた魅力的なキャラクターを音で表現できるように、こだわりにこだわった収録は、無事終了となりました。
どちらの作品も長時間の収録でお疲れにも拘らず、「お疲れ様でした!」とさわやかにスタジオを後にされたキャストの皆さん方。
本当にお疲れ様でした!
12月28日発売、「グッドモーニング」。皆さんぜひお楽しみください!!

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