都内某日。ドラマCD「教師も色々あるわけで2」の収録が行われました。
本作品は、以前弊社で発売された大和名瀬先生原作ドラマCD「教師も色々あるわけで」の続編となります。
小学校教師である古森と同僚の多岐川との恋愛模様が描かれている本シリーズ。
今回は前作で古森と多岐川が恋人となったその後のお話です。
小学校が舞台のため、前作に引き続き、今作もメインキャストをはじめ、たくさんのキャストの方々がご出演下さるのですが、
皆さん元気いっぱいのご様子。スタジオ内は収録前から、わきあいあいとした雰囲気に包まれていました。
全員が揃ったところで、キャストの皆さんの紹介が行われ、原作者の大和先生のご挨拶の後、テスト収録へ。
数シーンを演じていきながらそれぞれのキャラクターの設定を行います。前作から引き続いて登場する古森や多岐川などのキャラクターについては、
前作の声を聞きながら、キャラクターの確認をしていきます。
古森忠道役の杉田智和さん。
少し高めの声色で、古森の正直でまじめでありつつも、どこか天然な雰囲気を出してくださいました。
飾らない、実直な感じがまさに古森そのものでしたが、更にもっとヘタレっぽさを出していただければ…という先生のご要望に
「はい!」と元気よく返事をされる杉田さん。前向きで真面目、だけどヘタレなキャラクターを意識して演じていただくことになりました。
多岐川恭役の諏訪部順一さん。
優しげな笑顔に、きらきらとした雰囲気の多岐川。さわやかですが、どことなく色っぽさも含ませた諏訪部さんの役作りは、
前回同様、まさに多岐川そのものでした。
古森の教え子で藤田裕紀の父・孝紀役の岸尾だいすけさん。
年齢は古森たちよりも年上で、一児の父親という立場ですが、やんちゃさが残るキャラクターのため、前作同様、元気いっぱいに演じてくださいました。
井吹隆哉役の川原慶久さん。
井吹は今回初登場のキャラクターで、古森たちの同僚で学年主任という役どころです。
児童からも同僚の先生たちからも「厳しい先生」と言われる人物なのですが、きりりとして冷たい雰囲気の演技と重低音ボイスがまさに井吹にぴったり!
川原さんのまさにキャラクターそのものといった役作りに、テストは一発OKということで、そのまま本番へ。
その他、古森が担当するクラスの児童たちは、物語を盛り上げる役割ということを念頭に、明るく元気に、楽しい小学校の雰囲気を出して
演じていただけるようリクエストが出されました。
それぞれのキャラクターの設定・確認も終わり、いよいよ本番へ!
物語は、古森たちが勤める私立桃園小学校が新年度を迎え、前作では2年生だった児童たちも3年生へと進級。
教師生活4年目となった古森ですが、相変わらず生徒たちにミスを冷やかされ注意されてしまいます。その微笑ましいやりとりに
「ああ、古森先生が帰ってきたな」と、思わず笑顔がこぼれます。
生徒たちや多岐川、自分の気持ちなど、何事にも真正面から向き合っていく古森。
真面目で一生懸命なのですが、少し抜けたところがあり、努力が空回りしてしまうことも…。
そんなヘタレな古森を杉田さんが、ワタワタしたり、わざと声を裏返してセリフを読んだりと、様々な言い回しで見事に表現してくださっています。
素直に喜んだり、青くなったり…くるくると表情が変わる古森。
声のトーンを浮き沈みさせたり、強弱を自在に操って古森の様々な顔を見せて下さる杉田さん。生き生きした古森がとても魅力的です。
特に聞き所は、多岐川にからかわれ、わたわたと真っ赤になりながら照れる姿です。思わずかわいいとつぶやいてしまうことは間違いありません!
そして、そんな一生懸命でおっちょこちょい、真面目な古森を愛おしく見守る多岐川。
古森と恋人同士になれて幸せいっぱいの多岐川は物語の冒頭から甘いオーラ爆発!
諏訪部さんの優しげな物言いやムードたっぷりな台詞回しがとても素敵です。
また、多岐川が冗談(下ネタ)を言うシーンがあるのですが、諏訪部さんがこれでもかというほどに上品に、かつさわやかにセリフを紡がれ、
下ネタなのに下ネタに聞こえない、王子様・多岐川のすごさ(笑)を見事に表現してくださってます。
真っ赤になる古森を見て、キラキラ笑顔の多岐川が目に浮かびます。
仕事も恋愛もこれから…というところで、新キャラクター・井吹の登場により、だんだんとすれ違っていく二人。
川原さんの演じられる学年主任の井吹は、冷静沈着で威圧感のあるキャラクター。
古森のように感情が表にでる性格ではなく、多岐川のようにさわやかな性格でもなく…常に冷静な態度で、抑えたクールな演技を要求される川原さん。
あえてゆっくりと喋ることにより、少し意地悪に感じられるほどの冷たさを表現してくださいました。
また、生徒にからかわれっぱなしの古森にきつく注意するのですが、その裏側には子供たちを思う姿が垣間見えたりと、
川原さんが息遣いや間の取り方を微妙に変えつつ、井吹の外側からは見えにくい感情や本質を細やかに表現して下さっています。
井吹が厳しいのは相手のことを思うが故だという事に気付き、彼を尊敬し、自立を目指して努力をする古森。
しかし、井吹に心を許していく古森を見て、多岐川は嫉妬心を隠しきれません。
嫉妬心に苦しんだり、怒ったり、焦りを見せたりと、普段とは違う感情を抑えきれない多岐川を、諏訪部さんが弱々しい声で、
怒りをにじませた声で…とメリハリをつけて彼の様々な表情を絶妙に表現。
また一方で、古森は多岐川との関係が井吹にばれることを恐れ、悩み戸惑い…。揺れ動く不安な気持ちを杉田さんが繊細に紡いでくださっています。
それぞれの感情が痛いほど伝わってくる巧みな演技は必聴です!
そして、忘れてはいけないキャラクターがもう一人。岸尾さんの演じられる藤田父です。
前作に引き続き、藤田父が登場すると、物語はより一層盛り上がります。
キャラクターの魅力をさらに引き立たせようと、随所にアドリブを入れてくださる岸尾さん。
運動会で古森を応援するシーンや、家で料理を作るシーンなど、大和先生も思わず笑いがこぼれてしまうほど、岸尾さんの軽妙なアドリブが光ります。
また、保護者には見えない容貌故に、井吹とひと悶着あった後、スーツを着て学校まで来るシーンでは、岸尾さんが父親としての
少し大人な雰囲気も滲ませて演じてくださいました。
登場シーンは多くはありませんが、存在感たっぷり、藤田の色々な表情を見せてくださっています。
色鮮やかな藤田の存在にもご注目ください!
古森と多岐川の関係に多大な影響を与える井吹の存在…。
はたして、二人はどうなってしまうのか!? ぜひ二人の行く末を見届けてくださいね!
また、肌を重ねるシーンでは、ラブラブな場面、嫉妬して心がすれ違っている状態での行為や、初めて心も体もひとつになり、
最後まで結ばれた場面…など、盛りだくさんになっています。
特に、改めてお互いの気持ちを確かめあった後の場面は、愛情いっぱいの甘々なシーンになっています。
先生も「可愛いですね!」と太鼓判を押すほど、素敵な場面になっています。切なかったり、ラブラブたっぷりだったり…
どのシーンも素敵に仕上がっていますので、お楽しみに!
以上、キャストの皆さんの熱演により収録は順調に進み、無事本編が終了となりました。
大和先生の描かれた魅力的なキャラクターや世界を音で表現できるように、こだわりにこだわった収録は、無事終了となりました。
長時間の収録でお疲れにも拘らず、「お疲れ様でした!」とさわやかにスタジオを後にされたキャストの皆さん方。本当にお疲れ様でした!
仕事や恋に悩んだり、苦しんだり、それでも一生懸命毎日を過ごしていく。地に足のついた、聞けば必ず元気になれる作品です。
12月28日発売、「教師も色々あるわけで2」。皆さんぜひお楽しみ下さい!!
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