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Interview
三浦康行 役 : 野島健児 さん / 広樹 役 : 小西克幸さん 明雄 役 : 寺島拓篤さん

Question01 収録を終えてのご感想をお願いします。
小西さん 「収録は僕と野島君がほぼ役的に喋りっぱなしだったんですけれども、たくさん色んなキャラクターが出てきて分散するよりは、
こういった恋愛物というのは、分量は大変なんですが、少ない人数で、二人だったらメインの二人がずっと喋り続ける方が
感情を追っていきやすいのではないかと思います。
演じ手もそうだし、聞き手の方もその方が聞きやすいんじゃないかなと思いながら今日は収録させて頂きました。相手も 野島君だったので
とてもやりやすくて、僕が投げた球を、僕がどこに投げようともちゃんと受け止めてくれていたので、非常に心強かったです」
野島さん 「分量はたくさんあったんですが、終わってみたらすごくあっという間で、やっぱり集中して楽しんでできたんだと思います。
相手も小西さんだということで、よくご一緒にやらせて頂く方なんですが、大体小西さんはいつも僕の役を引っ張っていってくれる
役柄なので、安心して身をゆだねて、来る球をどうやって受け取ろうかなと、その辺りに集中して演じさせて頂きました。
本番中の台詞のかけあいの時の、小西さんの投げてくるボールは割と受け取りやすく投げて下さるんですけれども、
休憩に入る時、“はい、休憩です”と言われた時に、小西さんが“ハイ!”とか毎回、変な突拍子もない声を出したりして(笑)」
小西さん 「そんなことしてないよー(笑)」
野島さん 「それは受け止められず、つい笑いのツボに入ってしまうことも多々ありました。そんなわけで楽しく収録ができました(笑)」
寺島さん 「明雄はすごくまっすぐな子なんですが、僕の中の素直な気持ちといいますか、まっすぐな部分が薄れているのか、
明雄のキャラクター作りには少し苦戦しました。
でも最終的には彼が掴めたと思いますし、キャラを通してすがすがしい気持ちにもなれて、非常に気持ちよく演じることができました。
キャラクターとしては小西さんの演じられる広樹の弟役ということで、絡みはないんですが、広樹のお相手である、
野島さんが演じられる三浦さんに恋をする青年という役どころだったんですけれども、もう大人なのになかなかピュアな子で…
ちょっと少年のような部分を持っていて、大人と子供のちょうど間くらいを地でいっているんだなあと。
非常に不安定な時期をずっと生きているような人間なんですが、とてもまっすぐで自分の想いに素直で、うまくいかないことも
何とかしようとしてあがいてみたりとかして。 そういう大人と子供の間を生きている人間なので、演じるにあたっては
とても難しかったです。ただまっすぐやればいいだけじゃなくて…難しかったですね」

Question02 作品中、印象に残ったシーン・聞いて欲しいシーンなど、このCDの聞き所をお願いします。
小西さん 「広樹に関して言いますと、元々遊びでいつもみたいにだまくらかして面白おかしく遊ぼうかなと思っていたら、
本気になってしまうという過程ですよね。どこで本気になるのかとか、モノローグというか、本当の心と、
康行に対する表面的な部分が全然違うので、そういうところを聞いてもらえればと。
どうやって好きになっていって、最後はどうなっているかという部分を聞いてもらえれば嬉しいなと思います」
野島さん 「康行君は結構ひどい目にあって、傷つくようなこともされたりするんですけれども、
それでもずっと一途に広樹を想っている、その強さはどういうところから来るんだろうと…
作品の中でも愛がテーマになっていて、愛なんてまやかしじゃないのかという部分もあるんですけど」
小西さん 「うんうん」
野島さん 「そういう一途な強さや信頼関係、お互いが一緒にいるというのはどういう意味があるのかというところとか、
結構考えさせられるシーンが多いので、すんなり聞こうと思えばすんなり聞けると思うんですが、
もっともっと色んなことを深く考えさせられる作品だなと感じました。きっと皆さんも何か感じるところがあると思いますので、
聞いて、色んなことを感じ取って頂けたら嬉しいです。なかなか答えはない物なのかもしれませんが…」
小西さん 「でも答えたいよね」
野島さん 「うん、だけど考えるというプロセスが大事だと思うので、皆さん、この作品を通して色んなことを感じてくれたら嬉しいなと思います」
寺島さん 「全体を通して一貫して明雄の気持ちの流れがずっと繋がっていて、もちろん明雄だけじゃなくて、広樹お兄ちゃんと三浦さんの方も
そうなんですが、全体のそれぞれの気持ちの流れがきれいにまとまっていて、ここを聞いてくれ! という部分をあげるのが難しいですね。
僕が全体を通して大事なポイントなんだなと思ったのは、明雄が広樹の家に行って、自分の想いを告げる部分ですね。
告げた相手は広樹だったんですけれども、それが三浦さんにも伝わってしまい、そこから(広樹と三浦の)二人の関係性も少しずつ変わって、
明雄自身も自分の道を見つけるという転機の部分になっていると思いますので、そこは大事かなと思いました」

Question03 共演されたご感想をお願い致します。
小西さん 「ほとんど二人で喋っていたんですけれども、わきあいあいと楽しく、相談したりしながら、みんなで作っていった感じはしますね」
野島さん 「小西さんはどんな時でもどんな作品でも、ロビーとか本番じゃないところで笑わせてくれたりして」
スタッフ 「ムードメーカー的な存在ですね」
野島さん 「ムードメーカーというか…あれは笑わせなきゃと思って頂いているのか、それとも…」
小西さん 「楽しい現場がいいなと思うからさ」
野島さん 「そういう空気作りをして下さるんですよ。だからふと気がつくと、小西さんがいる現場は楽しいんですよね」
小西さん 「ずるいんだよね、きっとね。楽しい雰囲気になって、スタッフさん達も楽しい気分になってくれればいいなと思ってるわけ。
役者とスタッフさん達の間の溝って絶対あってはいけないと思うんだけど、それをこううまく利用して、楽しい雰囲気を作っておけば、
大体何をやってもOKだろうみたいな…(笑)」
野島さん 「(爆笑)」
小西さん 「嫌らしい大人の計算もあるわけですよ(笑)」
野島さん 「それは全体が見えてるからですよ。僕は全く自分のことばっかりだから」
小西さん 「俺も自分のことで手一杯ですよ!」
野島さん 「(笑)すごいなと思いながらも、まんまと笑ってるんですよ」
小西さん 「僕は活字を読んでますから、頭に文字が出ちゃうんですよね。駄目な役者の見本です(笑)」
野島さん 「カッコ笑い、とか出てる?」
小西さん 「カッコ笑い、とか出てる。目で台本を追っちゃうからね。駄目ですね。僕らの仕事って、良い悪いは分からないですけれども、
色んな役をやれたり、その場で瞬間的に変わっていける特殊で面白い仕事ではあるんですが、ドラマの役者さんとかと違って、
限られた5時間、3時間とかでどんどん変わっていかなきゃいけなくて。
それが毎日続いていくわけだから、台本を全部覚えるということはできないんですよね」
野島さん 「覚えちゃうと逆に邪魔になってしまったりね」
小西さん 「そうそう。対応できなくなっちゃう。アニメーションとか尺も完全に決まってるからね。
気にしなくてもいいよって仰って下さる方もいるんですけれども、なかなかね」
野島さん 「集中力と冷静さが必要で」
小西さん 「ね。結構難しいよね、会話にするのってね。どうしても活字で、もう次の展開を文字で見て分かっちゃってるから」
野島さん 「そうそう」
小西さん 「聞いて反応するっていう、その行動を忘れちゃうよね。相手の台詞が来たら言うっていう」
野島さん 「気をつけないと」
小西さん 「うん、その辺が難しくて。でもだからこそ面白いんだけど」
野島さん 「だからって集中してシーンとする現場になるかと思えば、笑わせてくれるから、やりやすいですね」
小西さん 「リラックスしてできた方がいいよね。それに自分自身もリラックスしたいからさ。本番になると緊張しちゃうけど…難しいですね(笑)」
野島さん 「この話をしだすと話がつきない(笑)」
小西さん 「話がつきなくなっちゃうね(笑)。じゃあこの辺で(笑)」

Question04 ファンの方への一言をお願いします。
小西さん 「野島君も言ってましたけれども、この作品は愛がテーマで…結構大きいですよね、愛ってね。
でも価値観は人それぞれで、正解は全くないものだと思うし、野島君が言っていたみたいに、人を愛したり、
何かを好きになったりという過程というか、何で好きになったんだろうというプロセスの方が大事だと思います。
これを聞いて、色んな形はあると思うんですけれども、何かを愛するということは素敵なことだと認識してくれたら…
そう思ってくれたらいいなと思います。何か難しいこと言っちゃったけど、純粋に楽しんでくれたらいいな(笑)」
野島さん 「(笑)今回のテーマは愛」
小西さん 「愛です」
野島さん 「これを聞いて、まずこの作品を愛して頂いて」
小西さん 「うまいこと言うね! それ俺が言ったことにしてくれない?(笑)」
野島さん 「(笑)小西さんを愛して頂いて(笑)」
小西さん 「いいですねー」
野島さん 「それで最終的に、俺を愛してくれたら…」
小西さん 「ああーいいですねー! (アム●風に)こんなに嬉しいことはない!」
野島さん 「(アム●風に)こんなに嬉しいことは…文字に出来ないから(笑)」
小西さん 「アム●風って書いてもらえばいいんだよ(笑)」
野島さん 「(アム●風に)俺を愛してくれ!」
小西さん 「ロと●って似てるから、伏字にしてもすぐ分かっちゃう(笑)」
野島さん 「(笑)。この作品と僕らを愛して下さい。宜しくお願いします!」
寺島さん 「『嘘つきは恋をする』。恋という物はかけひきでして、嘘をつくことも時にはあると思いますけれども、嘘をついたって
結局最終的にはまっすぐな気持ちをぶつけあうことで、いい恋愛ができるんだろうなと思い出させてくれる作品になっていると思います。
明雄もそうですし、広樹も三浦さんもみんな、まっすぐまっすぐ自分の想いを伝えているので、これを聞いて、
あ、恋って素敵だなと思われた方は、ぜひぜひ参考にじゃないですけれども、素直な気持ちで恋をして頂ければと思います。
でもとにかく楽しんで聞いて頂ければ嬉しいので…楽しみにしていて下さい!」

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