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Interview
(写真左から)
秦野道也 役
 安元洋貴さん
守屋清涼 役
 遊佐浩二さん
塚本 役
 檜山修之さん

Question01 収録を終えてのご感想をお願いします。
安元さん 「僕はサイコメトリーというものを感じたことがないし、実際にあるとは思ってないんですが、でもそれが本当にあって、
トラウマを抱えた人がその能力を持っていたらこういう風になるんだと思いました。
結果的にいい終わり方をしているんですけれども、最初台本を読んでいる時は途中まで怖かったですね。
おっかねえなぁと思ったりもしました。でも最終的にはいい終わり方をしたので、台本を読んで、
そして収録をし終えた感想としては、とてもほっとしています」
遊佐さん 「今回は二枚組みということでじっくり演じさせて頂いたんですが、僕としては清涼の復讐心や心情が理解できます。
そういった彼の心情や気持ちが整理できる形で終われたのが非常によかったなと思いますね。
一方で、一色君はもうちょっとひどい目にあわせてもいいんじゃないかなと僕は思います(笑)」
安元さん 「まあね(笑)」
遊佐さん 「もっと罰を味わうべきだと思いましたけどね(笑)」
檜山さん 「うんうん」
安元さん 「長官がね(笑)」
遊佐さん 「そしてあんまり出てきていませんが、水科麻奈さんというのが呼び辛い名前だなと(笑)。
彼女に何の罪もありませんがちょっと憎んじゃいました(笑)」
檜山さん 「そういう人いるよな、呼びにくい名前の人(笑)」
安元さん 「(笑)」
檜山さん 「サイコメトラーといいますか、超能力というものが出てくるんですけれども、今回のキャラクターの中で精神的に最強なキャラは
やはり塚本だなと思いますね。あまりにも掴みどころがなさすぎて、物事に動じないし、面白いキャラでしたね。
うがった見方をすると、肝が据わりすぎているので、もしかしたらこいつ人を三人くらい殺しているかもしれないみたいな(笑)」
安元さん
遊佐さん
「(爆笑)」
檜山さん 「そんなような感もね(笑)。そういうちょっとダークな部分を暗に出せたら面白いなと。
日のあたるところだけを生きてきているわけじゃない、みたいなね」
遊佐さん 「そんな感じはしますね」
檜山さん 「そんなキャラになっていればいいなと思います。まあこれは今、僕が適当に言っていることなんで(笑)」
遊佐さん 「それは清涼がちゃんと見えるから大丈夫(笑)」
檜山さん 「(笑)」

Question02 作品中、印象に残ったシーン・聞いて欲しいシーンなど、このCDの聞き所をお願いします。
安元さん 「キャラクターの表現がすごく自分の中で難しかったんですよね。もともとはタフガイな感じで登場して、
ヘタレという言葉が相応しいかわかりませんが、途中ヘタレるけれどもやっぱり芯が強かったり…
そこにプラスアルファで更に愛情というものがどんどん大きくなったりして。
三角形のようなイメージがあって、その中でキャラクターがぐるぐる動いているという感じで僕はとらえていて、
シーンシーンで表現の仕方がどんどん変わるので、とっても厄介な子でした。でもやっていて楽しかったです。
なので収録が終わった時は色んな意味でほっとしたのと、あー楽しかったなーというのがあったので、好きなキャラクターですね。
聞きどころは遊佐さんのモノローグです」
遊佐さん 「(笑)」
安元さん 「(モノローグの)量です(笑)」
遊佐さん 「清涼の心の揺れだとか、途中くじけそうになった面もふまえて最後までいかないと彼の気持ちが整理できないんです。
自分の分の聴きどころは「全部」と言いたいですね。でも、やはり松本保典さんが演じられた幸田実と毅というキャラクターは重要ですね。
顔が似ているけれども全く性格も違うし演じ方も変えなきゃいけない。兄は兄で苦悩していて…という部分が出ているので、
幸田とのシーンは聞きどころだと思います」
檜山さん 「やっぱり遊佐の熱演がこのお話の一番の聞きどころでしょう。遊佐ファンのみならず、皆さん絶対共感して頂けると思います」
遊佐さん 「(笑)」
檜山さん 「自分の役の塚本的に言うならば、先ほどの質問でも話したんですが、塚本は掴みどころのない役なので、
いい事を言っているんですけれども、あまり意味をもたせたくないなと。
ポロッポロッと、全然気負うことなく、でもいい事を言っているつもりなのでその辺を拾って頂けると嬉しいですね」

Question03 共演されたご感想をお願い致します。
安元さん 「最終的に人数が少ないとか?まさか言えないよなあ(笑)」
遊佐さん 「いや言ってるけど(笑)」
檜山さん 「言ってるよ(笑)」
スタッフ 「それは言っても大丈夫です(笑)」
遊佐さん 「もう収録は済んでるから(笑)」
スタッフ 「収録の雰囲気はどうでしたか?」
安元さん 「雰囲気は良かったですね」
檜山さん 「悪くても悪かったとは言えないからなあ(笑)」
安元さん 「言えないっすよ(笑)」
檜山さん 「(爆笑)」
遊佐さん 「今日の雰囲気は良かったですよねえ(笑)。ちょっと後ろ(音響監督)といざこざしましたけど(笑)」
檜山さん 「(爆笑)」
遊佐さん 「そういった面は今回は如実に感じ取れるのではないかと思います。悪い意味じゃないですよ(笑)」
安元さん 「ディスカッションがね(笑)」
遊佐さん 「作品をよくするためじゃないディスカッションが非常に多かったので、その辺は印象的でした(笑)」
檜山さん 「(爆笑)」
安元さん 「おでんとかね(笑)」
遊佐さん 「色々なディスカッションがありましたね(笑)」
安元さん 「この作品って言葉の扱い方がとても特殊だなと感じたんですよね。
言葉の選び方がすごく独特で、僕が台本を読んだかぎりだとロジカルに物事が進められる分、清涼の方は文章でいうと
すっきりしているんですけれども、秦野はしどろもどろっていうわけじゃないですが、割と特殊な言い回しが多くて、
それを自分の中にうまく落とし込むためにたくさんディスカスをしました(笑)」
遊佐さん 「ディスカス(笑)」
檜山さん 「ディスカス(笑)」
安元さん 「そう(笑)。でもそういった面で、話し合って一個一個クリアしていくのが、作品を作っている感じがとてもしてよかったなと思いました」

Question04 ファンの方への一言をお願いします。
安元さん 「誰しもが暗い過去があるとは思いますが、うまいことすると暗い過去も洗いざらいなくなって、よりよい明日が掴めるんだと
思えるような一枚になっております。明日への活力がほしい貴方、損はしないと思いますよ。だって遊佐さん、がんばったもの(笑)」
遊佐さん 「(笑)。この二枚組みというボリュームで、非常にたくさんの人の人間性、心情が描かれていますので、
それぞれの立場に立って何回か聞いて頂くとまた違った感覚が出てくるのではないかと思います。
僕としては心に何かがひっかかったまま生活することはできないので、そういったわだかまりを取ることはいいことだと思います。
でも、人を憎んでもそれほど前には進めないというのを、僕自身のこととして身にしみて考えていこうと思いました。そんな作品です。
皆さんも自分自身の心と見つめあってみてはいかがでしょうかと思います」
檜山さん 「本当に遊佐がこれでもかこれでもかというくらい、台詞も多く熱演しております。十分楽しめます。そして安元がいい声です。
ぜひともヘッドホンで、耳元で聞いて頂ければと思います。あと、間違っても特典CDから聞かないように」
安元さん 「それ絶対!」
遊佐さん 「それは固くね」
檜山さん 「固い約束で。この順番は守って下さい。時間がないからと言って特典からでいいやと思って聞くとちょっと後悔するかもしれません」
安元さん 「おなか壊すね」
檜山さん 「絶対に本編から先に聞いて下さい!」
遊佐さん 「約束だ!(笑)」
安元さん 「ほんとにな!(笑)」

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