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Recording Report

ハチミツ浸透圧 収録レポート


城山晃司 役
鳥海浩輔 さん
宇佐見葉 役
武内健 さん
矢野智彦 役
杉田智和 さん

3月下旬、ハチミツ浸透圧の収録に行ってまいりました。

収録開始30分前。最初にスタジオ入りされたのは、宇佐見役を演じられる武内さん。
スタッフと挨拶を交わした後、控え室で真剣に台本を確認されていました。
しばらくして続々とスタジオ入りされる共演者の皆さん。
にぎやかになったスタジオでは皆さんでお話をされたり、収録開始前のブース内は穏やかな雰囲気に包まれていました。

全員が集合したところで、キャストの皆さんに原作者の崎谷先生が紹介されます。
崎谷先生からは「可愛い感じの作品にしたいと思っていますので、よろしくお願いします」とお話をいただきました。
収録スケジュールを確認後、全員の「よろしくお願いします!」という元気な声で収録がスタートします。

まずはじめに行われるのが、キャラクターの声質を決定するテスト収録。
数シーンをじっくりと聞きながら、各キャラクターの声や、全体のバランスなどに注意深く耳を傾けます。
テスト収録後は、崎谷先生を中心に話し合いが行なわれます。
武内さん、杉田さん、鳥海さんに関しては、崎谷先生からイメージ通りというお言葉をいただき、基本ラインはこのままで進んでいただくことになりました。
その他、キャラクターの1人1人に対し、役柄の性格について説明を行なったり、生徒役同士の声のバランスを整えたり、じっくりと時間をかけて調整を行ないました。
キャラクターの設定が終了後、いよいよ本番がスタートします。

 

マイク前に立つ武内さんと杉田さん。
テスト収録とは違うぴんと張り詰めた空気がスタジオに溢れます。
宇佐見役を演じられる武内さんは、可愛らしく宇佐見を好演してくださいました。
宇佐見が恋に一喜一憂する様子は本当に可愛らしく、さまざまな感情が表現豊かに表現されています。
台詞の言い回しや語尾、声のトーンがキャラクターにぴったりで、目を閉じると元気に動き回る宇佐見が目の前にいるかのようでした。
また、武内さんは、脚本部分にはト書きで書かれている「ため息」や「泣く」などの表現をはじめ、
台詞と台詞の間合いなどの演技の素晴らしさが光っています。
胸がきゅんとするほどに可愛い宇佐見をぜひぜひ堪能してください。
プロデューサーから、「このあたりの音域(高めの声)でずっと芝居が出来るのはすごいね。
すごく可愛いもんね」と声をかけられると、ちょっと照れたように「ありがとうございます」と微笑む武内さんでした。

そして、矢野役を演じられる杉田さんは、淡々と言葉を紡ぎつつ、その中にキャラクターの感情を投影させていく、という難しい役柄。
一言一言は短く感情は表に出さなくても、その言葉の中にはさまざまな感情が表現されています。
淡々としていながら、心の中ではいっぱいいっぱいになっている様子なども台詞からにじみ出ています。
ちょっと恋愛に不器用な様子は、ふっと頬が緩んでしまうほどに純朴です。
頑張りすぎて空まわっている矢野がとても愛らしく感じました。
杉田さんは、そんな矢野をしっかりと演じてくださいました。

城山を演じる鳥海さん。本作品での登場シーンは多くはありませんが、作品の中ではっきりとした色を放っています。
「基本的に『ちゃらい』キャラクター」ということで、宇佐見や矢野とはまったく違った雰囲気を纏っていますので、注目してください。
また、収録中、ムードメーカー的存在だった鳥海さん。
明るく後輩のキャストの皆さんへの気遣いもしっかりとされていて、スタジオには終始笑い声が溢れていました。

収録は、数シーンを収録後リテイク部分の取り直し、という作業の繰り返しになります。
細かなキャラクターの動きや距離感など、細部にまで拘ったやりとりを行ないつつ、収録は順調に進んでいきます。
前半部分のラストに収録したのは、キャスト全員で行なう「ガヤ録り」です。
全ての役者さんがマイク前に並び、それぞれのシーンのバックに使用される細かな音をシーンごとに収録していきます。
この「ガヤ録り」がわきあいあいでとても楽しく、スタジオは笑い声に包まれました。
剣道部の部活シーンでは、男性キャストの皆さんによる気合に満ちた叫び声が響きます。
実際に剣道の経験がある崎谷先生から「かかり稽古」についてお話をいただき、激しい取り組みの様子を再現していただきました。
また、バスケ部のシーンでは、会話の中にキャストの皆さんの遊び心が詰まっていますので、耳を澄まして聴いていただきたいと思います(笑)
教室やファミレスなど、その場所にあった「音」を瞬時に作り出す様子はさすがの一言です!

「ガヤ録り」を終えると、ここからは武内さん、杉田さん、鳥海さんの3人での収録となります。
本作品でモノローグとナレーションを担当される武内さんは、モノローグは宇佐見の気持ちを反映し、丁寧に感情をのせて。
ナレーションは宇佐見の声のトーンで話しながら、感情はのせずに。2つの線引きをしっかりとおこなってくださいました。
ゆったりと語られるモノローグでは、感情が大きく表現されています。
その演技は素晴らしいものでした。

 

宇佐見と矢野の会話がとても初々しくて、2人のやり取りを聴きながら、頬が熱くなってしまいました。
ぐるぐると恋に一直線な可愛い宇佐見と、そんな宇佐見にドキドキする矢野。不器用ですれ違う様子が微笑ましいです。
また、武内さんと杉田さん。お2人の声のバランスがぴったりで、聴きながらとても安心できる感じがしました。

矢野にエッチをしてもらいたくてたまらない宇佐見と、経験が無く自信もないことに、悩んでいる矢野。
そんな2人が肌を重ねるシーンは、幸せと、可愛らしさと、優しい気持ちに溢れています。
このシーンで垣間見せる矢野の男らしい一面も、ぜひ皆さんに聴いていただきたいと思います。
宇佐見と矢野の、甘酸っぱく、なんだかくすぐったいような、そんな世界をぜひご堪能ください。
収録は順調に進み、無事に本編部分が終了となりました。

 

本編収録後に収録されたエンディングトークで司会を担当されたのは、宇佐見役の武内さん。
作品の感想、役柄などについてのお話を聞いている最中、自由奔放な言動や行動にでる鳥海さんと杉田さん。
そんな2人をなんとか抑制しようと奮闘しつつ、困り果てて大きなため息をつく武内さんでした(笑)

そして、本日ラストの収録となったのは、購入特典となるフリートークCD。
ここでの司会進行役は鳥海さんです。
キャストの皆さんの学生時代のお話を中心にいろいろなお話を聞かせていただきました。
エンディングトーク以上に盛り上がりを見せた特典CDでは、キャラクターとは違った皆さんの楽しいお話をたっぷりとお楽しみいただきたいと思います。
弾けたトークにスタジオからは笑いが絶えませんでした。

それでは、学生時代の甘酸っぱい気持ちがめいいっぱい詰まった「ハチミツ浸透圧」。
4月28日発売です!皆さん是非お楽しみに!

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