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榊原連太郎 役 櫻井孝宏 さん
村瀬一明 役 森川智之 さん
秀華・ハミルトン 役 緑川光 さん
李徳文 役 成田剣 さん
麗華・ハミルトン&秀華(7歳) 役 折笠愛 さん
黄義鳳 役 野島裕史 さん
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11月初旬、「ケダモノにはご用心」の収録に行ってまいりました。
この作品は、フロンティアワークス様より装いも新たに刊行された大人気シリーズ。
これまでに5本のドラマCDが発売されており、新作のドラマCDをAtis collectionにて発売させていただくこととなりました。
収録当日。朝早くからにこやかな笑顔を浮かべてスタジオ入りされるキャストの皆さん。
収録開始までの間、台本を読んだり談笑をされたりと、穏やかな空気が流れる中、プロデューサーが原作者の六堂先生を皆さんにご紹介します。
六堂先生はご挨拶と共に、作品に対する熱い思いをお話になりました。
「それじゃあ、よろしくお願いします!」というプロデューサーの言葉に「よろしくお願いします!」と気合の入った声で答えるキャストの皆さん。
スタジオ全体が1つになって、いよいよ収録がスタートします。
今回の「ケダモノにはご用心」には、2つのストーリーが収録されています。
1話目が「一明記憶喪失編」、2話目が「秀華・李の出会い編」となり、はじめに1話目に登場するキャストの皆さんがブースの中へ入られました。
シリーズ作品ということで、前作の音源をスタジオに流し、各キャラクターの雰囲気や作品の世界観についてなど、確認が行なわれました。
その後、テスト収録がスタートします。マイク前に立つ櫻井さん・森川さん・緑川さんの3名。
ブース内に響いてくる声にじっと聴き入りながら、数シーンを演じていただきました。
それぞれが見事なまでにキャラクターにぴったりと合った演技を聴かせていただいたので、
皆さんにそのままの演技で進んでいただくことになりました。
プロデューサーが「キャラクターOKです」と、にっこりガラスの向こうに笑顔をみせて、いよいよ本番に入っていきます。
■ 一明記憶喪失編
物語は、救急病院のベッドで昏睡状態の一明を前に、連太郎が泣き崩れているシーンからスタートするのですが、
まるで長い間泣き続けているかのように、一明を呼びつつ嗚咽を漏らす櫻井さんの演技の秀逸さに、ふるふると震えが起こりました。
そして、本作品での大きな聴き所となる、記憶喪失になってしまった一明と、普段の一明。
どちらも同じ人物でありながら、まったくの別人を演じる森川さんに注目です!
今までとはまったくの別人になった一明に、はじめのうちは楽しんでいた連太郎も、一向に記憶を取り戻さない一明にだんだんと不安に駆られていきます。
その様子が、とても切なく、櫻井さんのモノローグが深く心に沁みこんでくるようです。
また、回想シーンではいつもの2人が描かれています。ここは甘いトーンで連太郎に話しかける一明と、
そんな一明にじたばたと抵抗する元気いっぱいな「小動物風連太郎」が可愛らしいです。
抵抗しつつもやっぱり抗えないところが微笑ましいです。
数シーンを収録し、リテイク部分を録り直しという流れを繰り返しながら、収録は進んでいきます。
記憶喪失になった歯科医の一明に対し、連太郎が練習台になる、というシーンで、
プロデューサー |
「櫻井君、口を開けるところの『あー』っていう部分があるじゃない?
あれが、ちょっと声が太くなっちゃってたんで、もう1回、ちょっと可愛いのをください」 |
というプロデューサーの言葉に、 |
櫻井さん |
「『あー?(1度目よりも高い声)』」 |
と、マイク前で練習する様子にスタッフルームからは「可愛い…」とため息交じりの声上がりました。
また、あるシーンの一明の台詞に対して、 |
プロデューサー |
「今のはちょっと可愛すぎたかな」 |
森川さん |
「可愛かった?」 |
プロデューサー |
「かなり可愛かった(笑)」 |
森川さん |
「俺もまだいけるね」 |
と、にっこり微笑む森川さんに、先生をはじめ全員がこっくりと頷いていました。 |
2人が肌を重ねるシーンは、今回は「記憶を失った一明と連太郎」という事になっているため、いつもとは違う一明にドキドキする連太郎が可愛いです。
連太郎と一緒にそのドキドキ感をお楽しみいただきたいと思います。
収録は順調に進み、前半部分の「一明記憶喪失編」部分は無事終了となりました。
終始息のぴったりと合ったお2人の掛け合いに、スタッフ一同感心しきりでした。
■ 秀華・李の出会い編
ここからは、Disc後半部分の「秀華・李の出会い編」の収録に入っていきます。
スタジオには成田さん・野島さん・折笠さんなど、後編部分に登場するキャストの皆さんが集合し、一気ににぎやかになりました。
まずは、前編同様、テスト収録が始まります。数シーンを演じていただき、全体のバランスやキャラクターの個性などを考慮しつつ、話し合いがおこなわれます。
ここでは、秀華・李については問題なく、そのままで進んでいただくことになりました。
新キャラクター「義鳳」を演じる野島さんに対しては、演じていただいた感じよりも若干若さを意識して演技していただきつつ、
「意識して作った感じ」にはならないよう、子供っぽさや無邪気な様子を強めにだしていただくことになりました。
7歳の秀華を演じる折笠さんは、悪戯っ子で元気いっぱいな様子をそのままに、
可愛くはなりすぎないよう、あくまでも男の子ということを意識して演じていただくことになりました。
また、作品の中で時間経過があるため、森川さん・成田さん・緑川さんには、キャラクターに合わせ、年齢ごとに声質に変化を付けていただいています。
この演技には役者さんの「技」が光っていますので、ぜひぜひお聴き逃しのないようじっくりとお楽しみください!
ここから本番がスタート。現在の秀華と親友の義鳳のやりとりから物語ははじまります。
緑川さん・野島さんの演じる16歳の2人のやり取りが楽しいです。
また、7歳児の秀華を演じる折笠さん、悪戯っ子な秀華が所狭しと駆け回る様子は、とても微笑ましく、愛らしさがいっぱいです。
秀華の家庭教師として登場する李は、28歳。普段よりも優しい甘さを含んだ声が素敵でした。
礼儀正しく、落ち着いた物言いは、すんなりと耳に入ってきます。秀華をあたたかく見守りながら、優しく語りかける李が微笑ましく感じられました。
また、森川さんは後半パート収録中も、ムードメーカー的存在でした。
プロデューサーからの「泳いでるアドリブくれるかな?」という言葉に対し、ガラス越しに、
「『はふはふっ』こんな感じ?」と今にも溺れそうなジェスチャーをしながら、スタッフルームににかっと笑顔を向けられます。
それを見たプロデューサーは、「うん(笑)そうそう(笑)」とにっこり。
このやり取りを見ていたキャストの皆さん、スタッフルームからは笑い声がこぼれました。
(もちろん本番では、優雅にプールを泳いでいる一明の息をくださいました)
緑川さんの演じる秀華と李を演じる成田さんの、息のぴったりと合った演技はさすがです。
ワガママで、突っ張っていながらも可愛らしい秀華が活き活きと動き回る様子が目に浮かぶほどの緑川さんの演技に、
そんな秀華をあたたかく見守り、優しく包み込むような甘い響きを持つ成田さんの美声。
クライマックスへ向けて加速するストーリーを、よりスリリングに表現してくださいました。
収録は順調に進み、本編部分の収録は無事終了となりました。
本番終了後に収録となったのは、特典CD。
「ここ(台本)に、歌詞とか書いてあるんだけど、ラララ~とか、アドリブとかどんどん付けてもらってOKなんで、楽しくいきましょう」
プロデューサーの声に、キャストの皆さんにも笑顔がこぼれます。
特典CDでは、役者さんのはじけた演技が連発!!スタッフルームは爆笑の嵐でした。
ノリノリの役者さんたちの演技は、このCDでしか味わうことが出来ない至極の1品ですっ!
次から次へと繰り出されるキャストの皆さんの名演技をぜひお聴き逃しなく!!
本日ラストの収録となったのは、エンディングトーク。
司会は森川さんと櫻井さんが担当してくださいました。
皆さん特典CDの収録後ということで、はじける程に元気いっぱいです。
楽しいトークをぜひお楽しみいただきたいと思います。
原作の世界観をそのままに、さらに勢いを増した「ケダモノにはご用心」!
1月28日発売です!皆さんお楽しみに!!
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