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乃木坂乙矢 役
野島健児 さん
原田仁 役
杉田智和 さん
富益一蔵 役
堀内賢雄 さん
(写真左から 堀内賢雄さん、野島健児さん、杉田智和さん)
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6月下旬、都内スタジオにて、執事の特権の収録がおこなれました。
にこやかにスタジオ入りされるキャストのみなさん。
杉田さんは脚本のカット割を確認しつつ「僕、全カット出てるので」と、小さなコンビニ袋から取り出したおにぎりをぱくり。
収録開始前に、早めの昼食を摂られていました。
テスト収録を聴いた後、阿部プロデューサーと榎田先生を中心に話し合いが行なわれました。
乙矢は大人っぽく演じていた部分を、「子供っぽくて我がままで、嫌な奴。
仕事は出来るけど、その他に関しては、非常に難有な子供」のように。
原田は、「真面目な部分は残したまま、もっと熱血で体育会系」に。
冨益は、一生懸命乙矢に使えている雰囲気を、「長年使えているが故の余裕がある。
非常にあたりは良くて愛想がいいけど、実は策略家」と、榎田先生のイメージをブース内の役者さん1人1人に伝えていきます。
最後に1度、短いテスト収録を行い、キャラクターのイメージを確認後、本番に入ります。
物語は、原田の心情や感情を中心に、原田から見た乙矢像が描かれ、「嫌な奴」だと思いつつも、徐々に乙矢に引かれ、
心の奥に傷を持った乙矢を原田が解放するまでが、ドラマティックに綴られます。
『最初に言っておくが、俺に触れたら殺す』
シンと静まり返ったスタジオに、凛とした野島さんの声が響き、収録がスタートしました。
わがままで、毒舌家で、潔癖症…幼い頃に受けた心の傷から『強迫障害』となってしまった乙矢を演じる野島さん。
少しずつ原田を気になって…そして心を開いていく。
細かな心情の動きに合わせて繊細に乙矢を演じていただきました。
原田を演じる杉田さんは、本作品のモノローグも担当されています。
原田の心情、そしてだんだんと乙矢を愛おしいと思っていく様子がしっとりと語られていきます。
2人の距離を縮めるために原田が提案したチェスのシーンでは、眠ってしまった室長を前に『菜箸』を手にして、
1人で考えを巡らし苦悩する原田の様子と眠りから覚めた乙矢の演技にスタッフから笑い声が起こりました。
乙矢が原田に自分の過去を吐露し、はじめて自分から原田に触れるシーンは、お2人の演技にスタッフ全員が息を呑みました。
お互いが心を開いていく過程をじっくりとお楽しみください。
そして、物語のキーパーソンともなる冨益を演じる堀内さん。
ゆっくりと落ち着きつつも、飄々とした物言いは、各シーンのアクセントとなっています。
阿部プロデューサーから「賢雄さーんっ、声が若くなっちゃってるよー」と度々声がかかると、「んー、俺もまだまだ若いなぁ」と可愛らしくぽそり。
収録は順調に進み、無事に終了となりました。
みなさん長い間、お疲れ様でした。
俺はずっとこの人のそばにいる。彼はもう1人じゃない。きっといつか、魔女の呪いも解ける日も来る。
悪夢にうなされる夜は消え、手袋も脱ぎ捨て、心の底から乙矢が笑える日が…。
それまで俺は、ずっとこの人を支え続ける。執事として。そして恋人として―――。
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