■ドラマの台本
■舞台ライトOFF 客席ライトOFF
スタッフ、マイクのセッティング
千葉さん、鈴木さんスタンバイ後、スポットライトON
天晴
「(ぷりぷりと怒った様子で歩いている)ああ、腹がたつったら、雷明の無神経!もー怒った!
つきあってらんないね!」
花夜野
「(天晴を追いかけながら)待ってよー、天晴ー」
天晴
「雷明をかばおうったって無駄だからね!花夜野!」
花夜野
「そんなことないよ。それよりもうすぐ夕食の時間だよ。僕、準備の途中だったのに」
天晴
「そんなの子供じゃないんだから、雷明も暁もおなかすいたら何か 適当に食べるよ。ほっとけばいいんだ」
花夜野
「でも天晴もそろそろおなかすいたでしょ?」
天晴
「別に。それに森の中には食料だってたくさんあるから、ずっとあそこにいたって平気だね」
花夜野
「…天晴、そんなに怒ってるの?」
天晴
「怒ってるよ!もう雷明なんて知るもんか。僕はしばらく帰らないからね!実家に帰ってやる!」
花夜野
「・・・実家って・・・僕達、狐だよ、天晴?」
天晴
「例えだよ!お昼のテレビでよくやってるの。怒った時に帰るんだよ!」
花夜野
「(呆れたように)本当にテレビ好きだよね、天晴」
天晴
「(溜息をついて)・・・最近なんか可愛げなくなったよね、花夜野。 昔はあんなに可愛かったのに。
誰に似たのかな。やっぱり雷明の教育が悪かったんだ!」
花夜野
「そんなことないよ。でも何だか最近は天晴の方が子供みたいだよね」
天晴
「・・・何か言った?」
花夜野
「(とぼけて)ううん、何でもない!」
天晴
「とにかく!僕はしばらくでかけるから、暁とかあのオジサンとかが心配なら、花夜野は帰ったら」
花夜野
「あーちゃんも雷明も子供じゃないんだし、大丈夫だよね。 久しぶりに天晴と二人っきりで、話するのも楽しそうだし」
天晴
「・・・そうだよね。じゃ、僕の秘密基地に連れてってあげる。
そこ、雷明も知らない場所なんだよ。花夜野には特別に教えてあげる」
花夜野
「わあ!」
天晴
「暁の話も聞くからね」
花夜野
「あーちゃんのこと…うーん、特に変わったことはないなあ」
天晴
「(拗ねて)ふん、ラブラブですってか。あーはいはい、新婚さん相手に失礼しました!」
花夜野
「天晴…もう、大人気ないんだから」
天晴
「どうせ僕は大人気ないですよーだ」
花夜野
「…ふふ、天晴ってば、かわいい」
天晴
「からかうんじゃないの。じゃ、行こうか」
花夜野
「はあーい!」
(SE) 明るい音楽@FO。 明るい音楽AON。
天晴
「ふう。花夜野、着いたよ」
花夜野
「わあ!森の奥に、こんな場所があったなんて。あ、どんぐりの木もある!川も近いし、いい場所だね」
天晴
「そう。つい最近見つけたんだ。僕の秘密基地だよ。暁と喧嘩した時は、花夜野も使っていいからね」
花夜野
「あ、そうだ!天晴天晴、おなかすいてるでしょ!えっと、確かここに…
(おしりのポケットをごそごそする仕草をお願いします)」
天晴
「なあに、花夜野」
花夜野
「あ、あった!ミルクキャンディ!ゆうくんにもらったの、ここに入れたまんまだったんだ。
はい、天晴の分(キャンディの包み紙を剥いて天晴に食べさせる仕草をお願いします)」
天晴
「…んっ、甘いね。(口をもごもごしながら)でもなかなかいける」
花夜野
「(キャンディを口に入れて)うん!甘くておいしーいv」
花夜野
「(口をもごもごしながら)・・・ねえ、天晴。何で雷明と喧嘩しちゃったの?」
天晴
「喧嘩なんてしてないよ。愛想つかしただけ」
花夜野
「そんなこと言わないで、天晴。僕でよかったら、話聞くから」
天晴
「・・・気まぐれにね、たまには雷明の毛づくろいでもしてやるかって思ったんだよ」
花夜野
「へえ、天晴が雷明に毛づくろい!」
天晴
「ほらさ、やっぱり毛の生え変わりの時期にさ、あんまりみっともないのもなんじゃない」
花夜野
「そうだね、あーちゃんも僕も毛がぬけて大変だもん」
天晴
「雷明ったらほっといたら毛なんてこーんなぼさぼさで、親父くさいったらありゃしない!」
花夜野
「そういえば天晴は、いつも綺麗に手入れされてるよね。
抜け毛とかどうしてるの?」
天晴
「僕のは雷明が毎日せっせと毛づくろいしてるからね。お前の毛並みは俺が管理してるんだ、みっともないのは許さん!とか言ってさ!何だよ、えらそうに!」
花夜野
「…ふふ、天晴と雷明って、なんだかんだいって仲良しさんv」
天晴
「そんなんじゃないよ!ほら、僕だって、一緒に歩いているのがあんなしゃれっ気もない親父じゃあ嫌じゃない。 もともとの毛並みや毛ヅヤは悪くないんだから、小奇麗にしておけばいいのにさ」
花夜野
「…とかいって、雷明がおしゃれし出したらし出したで、似合わない!とか色気づいちゃってとか言うくせに。天晴の天邪鬼」
天晴
「…何か言った?花夜野」
花夜野
「何でもなーい!」
天晴
「で、毛づくろいしてあげたんだよ。この僕が!」
花夜野
「うんうん、それでそれで?」
天晴
「そしたらさ、お前の毛づくろいはちっとも気持ちよくないとかさ!いつまでたっても下手くそだとかさ!」
花夜野
「ええー、そんなこと言ったの?雷明」
天晴
「そうだよ!その上よりにもよって、お前の毛づくろいは愛が足りないとかさ! 大体お前は俺に対して愛情がなさすぎるとか言うんだよ!」
花夜野
「…んん?何だか話の方向がずれてきているような…」
天晴
「大体さあ、そんな分かりやすい表現じゃないと分からないなんて、 あっちこそ愛がない証拠だね。」
花夜野
「分かりにくいよりは分かりやすい方がいいかなあとは思うけど」
天晴
「まだまだ子供だね、花夜野。大体花夜野の可愛げを見習えとかさ、たまにはべたべたしろとかさ!胸がムズムズして仕方ないっての!」
花夜野
「へえー…そんなこと雷明も言うんだ。ちょっと意外」
天晴
「ふん、雷明はね、花夜野と暁の前では大人ぶってるけど、本当はすごーく我が儘だし、 実はすごーく甘えん坊だし、たまに甘い声出したりとかするんだよ!」
花夜野
「うんうん!」
天晴
「俺のこと好きかー、とか不安そうに言ったりしてさ」
花夜野
「うんうん!」
天晴
「俺のこと好きかー、とか不安そうに言ったりしてさ!」
花夜野
「うんうん!」
天晴
「そんなの今更・・・(少し落ち込んで)分かれよバカ!って思うだろ」
花夜野
「ふふ・・・天晴ってツンデレだよね」
天晴
「(嫌そうに)何それ花夜野」
花夜野
「心配して損した!なーんだ、深刻な喧嘩かと思ったのに」
天晴
「深刻だよ!」
花夜野
「天晴、そういうのはノロケって言うんだよ」
天晴
「うっ…最近本当に花夜野、可愛くない!」
花夜野
「天晴に鍛えられたからね」
天晴
「花夜野の方こそどうなんだよ。暁とうまくいってるの?」
花夜野
「ふふ、僕達ラブラブだよ!ご心配なく」
天晴
「…あっそ」
花夜野
「そうだ天晴!聞いて聞いて!あーちゃんってば人参苦手だったのに僕が作った料理だと人参食べれるんだよー」
天晴
「(小声で)うん、涙目でね」
花夜野
「あとお風呂もね、僕は熱いのが好きで、あーちゃんは熱いのが苦手なんだけど、最近は熱いのが好きになったみたい。 一緒に入るってきかないんだもん」
天晴
「(小声で)毎回お風呂あがり茹だって死にそうになってるけどね」
花夜野
「最近は掃除も洗濯も料理の後片付けもゴミ出しも、ゆうくんのお世話もぜーんぶやってくれるし、助かってるよ」
天晴
「(呆れたように)完全に尻にしかれてる・・・本当に、情けないのは誰に似たんだか」
花夜野
「本当に、性格はいい子だし、何でもやってくれるし、大きくなって格好良くなったし・・・本当にあーちゃんだーい好き」
天晴
「・・・ご馳走様」
(遠くから二人を呼んでいる声が聞こえる ※実際の音はありません)
花夜野
「(耳を澄ます素振りをして)あっ、あーちゃんの声だ!」
天晴
「(同じく遠くの音に反応して)雷明の足音もするね」
花夜野
「迎えにきてくれたんだ!(遠くに手を振って)あーちゃん!雷明―!」
天晴
「何でここが分かったんだろう。雷明も暁もここのこと、知らないはずなのに」
花夜野
「あの二人が僕達のいる場所、分からないわけないじゃない!おーい、今帰るよー」
天晴
「(ちょっと嬉しそうに)・・・なら仕方ないね。迎えも来たことだし、家に帰るとするか」
花夜野
「うん!今日はシチューだよ!」
(SE)バッグで流れていた音楽が大きくなって終わり。



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