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Recording Report

あなたは怠惰で優雅 収録レポート

   

※本レポートには作品のネタばれが含まれますのでご注意下さい。

先日、都内スタジオにて『あなたは怠惰で優雅』の収録が行なわれました。
今回、メインの梶さんと鈴木さんはお二人での収録、その他キャストの皆さんは別日での収録となりました。

まず、メインの梶さんと鈴木さんの収録から。
朱斗と碧は慈英×臣シリーズの『やすらかな夜のための寓話』のCDにも登場したキャラクターなのですが、
その時の音声を確認後、今回のキャラづくりに関して綿密なうちあわせとテストが行われました。

まずは朱斗のキャラクターについて。
『やすらか〜』では朱斗はかなりかわいい雰囲気でキャラを作っていたのですが、今回はその朱斗が主人公ということで、音声化にあたり、
先生とご相談の上、原作や『やすらか〜』とは異なり、様々な点に工夫をこらしています。

今回の朱斗の声のトーンについては、『やすらか〜』では慈英から見た朱斗という設定上、実際よりもかわいらしく見えており、朱斗視点の今作では、
朱斗自身は自分をそんなにかわいいとは思っていないということで、『やすらか〜』の時とは違い、かわいい役作りではなく、自然な雰囲気を大事に、
等身大の声のトーンで梶さんに演じて頂くことになりました。

また、原作では朱斗の台詞は全編を通して関西弁なのですが、CD版ではナレーション、モノローグ、台詞ともに基本的に標準語に統一し、
怒っている時や悲しんでいる時、興奮している時等、感情が大きく揺れ動く時は語尾を関西弁にするという方針で進めることになりました。
基本ラインは標準語で、感情が大きく動いた時だけ、思わず関西弁が出てしまう…というイメージです。

そして、相手役の碧のキャラクターについては、『やすらか〜』のイメージからあまり変えず、クールかつ傲慢な感じを存分に表現して頂く方向に。
才能溢れるイケメンということで、少し嫌味なくらいに上から目線で、でも子供っぽい部分もありつつ、実は内心朱斗に振り回されている…という
何ともふり幅の大きい役どころです。
ふり幅の大きいキャラと言えばお任せあれの鈴木さん。原作者の崎谷先生からの信頼もあつく、先生の「お任せします」という言葉ににっこり。
テストでも、「関西弁大丈夫かな〜」と不安げな梶さんに、「できるできる」と先輩らしく声をかけられ、現場を盛り上げて下さいました。
キャスト、先生、スタッフ全員で話しあい、入念なキャラづくりの上、本番へ。

物語は、朱斗が碧に誘われカウントダウンパーティーに参加している場面から始まります。人に囲まれる人気者の碧と、ポツンとそれを壁際で眺める朱斗。
寂しげで拗ねたような雰囲気が、冒頭から可愛くてたまりません!

さて、14歳まで関西で暮らしていた志水朱斗を演じられる梶さん。とにかく真摯に朱斗というキャラクターに向き合って下さいました。
前述のとおり、関西弁は抑え目、標準語ベースのCD版朱斗になっているのですが、方言が出る場面は朱斗の感情が揺れ動いている場面ということで、
朱斗の心理描写を表現するにあたっての肝でもあります。
今回の収録にあたり、梶さんは大阪出身の別の役者さんに全ての朱斗の台詞を録音してもらい、事前にそれを聞いて関西弁を練習してきて下さいました。
さらに収録中は大阪出身のマネージャーさん同席の元、方言のニュアンスに不自然な点があれば修正を行うという、万全の体勢で臨んで下さいました。
そんな要所要所で現れる関西弁はもちろんですが、何といっても梶さんの演じられる朱斗の可愛さ&健気さといったら!
苛められても、碧に一途に想いを寄せ、彼の行動や言葉に一喜一憂する様子は本当に可愛らしくいじらしいです!
声をあげて泣いたり笑ったり、甘えたり、拗ねてみせたり…子供っぽいかと思うと、素直じゃない碧を温かく包んだり。
朱斗の様々な感情が、梶さんの巧みな演技で鮮やかに表現されています。
プルプル震える小動物感さえも感じられる愛らしさで、収録中、終始「朱斗可愛い♥」「かわいすぎて苛めてしまう碧の気持ちが分かる♥」と、
萌えさせられっぱなしでした。胸がきゅんとするほど可愛い朱斗をぜひぜひご堪能下さい!

弓削碧役・鈴木さん。碧のキャラクターそのものを表現して下さり、先生も「イメージぴったり」と仰られていました。
外面がよく、才色兼備の人気者ですが、朱斗の前では一変、傲慢に彼を振り回します。
健気に想いを寄せる朱斗にもなかなか本心を見せない、Sっ気たっぷりの碧に「朱斗も気の毒に…」と思わされるほど。
しかしそんな中にも、どこかわいく思えたりと、惹かれずにはいられない碧の魅力を存分に演じて下さっています。
自分勝手に朱斗を振り回しながらも、心の奥では彼の愛情を量ってたり、離れていくのに怯えたり…。
素直に朱斗への想いを表に出さない碧。器用な彼が、本気になった時に見せる不器用さや弱さが何とも素敵です!
特に、朱斗に「嫌い」と言われた場面では、碧の本音が爆発!慈英に対する嫉妬や、離れていこうとする朱斗への怒りがマグマのように溢れ、
聞いているこちらが思わず引きずられそうになるほどの迫力です。鈴木さんの熱気溢れる演技から、碧の感情が胸に迫ってきます。
これまで朱斗の方が好きの度合いが強いように感じられていたのが、実は碧の方こそ朱斗を強く愛しているんだ、と痛いほど伝わってくる場面です。
Sで傲慢なだけでなく、物語が進むにつれて、子供っぽい一面や素直じゃない一面等、様々な表情を見せる碧を、生き生きと表現された鈴木さんの演技に
注目して頂きたいと思います。

そして、梶さん、鈴木さんだけでなく、脇を固める他キャストの皆さん方の演技も本当に素晴らしいです!

今回初登場・碧の親友で、朱斗とも友達の佐藤一朗役の安元さん。飄々とした雰囲気が何ともかっこいいです!
何事にも動じない、穏やかで朗らか、地に足のついている普通の人という、ともすれば難しい役どころなのですが、そこはさすがの安元さん。
朱斗を優しく励ましたり、素直じゃない碧をからかったりする様が、押しつけがましくなくナチュラルで、まさに佐藤君! という雰囲気でした。
朱斗&碧の同級生ですが、二人を見守っている様がどこかお兄ちゃんのようで素敵です。優しい雰囲気の中に、懐の大きさとそこはかとなく感じられる腹黒さ(笑)も。
安元さんの紡がれる低いトーンの中に溢れる包容力がたまりません!

ちなみに、作中、朱斗&碧&佐藤の中学生時代の回想シーンがあるのですが、安元さんから声のトーンをどうするかのご相談がありました。
実は先に収録を終えていた梶さん&鈴木さんから、「安元さんの中学時代が楽しみです(笑)」という伝言があったのです(笑)。
このシーン、梶さんと鈴木さんは年齢を気持ち意識する程度で、今とあまり変えなくてよいということだったのですが、先生とご相談の上、
佐藤はこの時点ですでに声がわりをしていたので、佐藤もトーンは今のままでよいということに。ホッとした表情を浮かべられる安元さん(笑)。
特に朱斗をおんぶするシーンは、溢れる包容力と優しい声音に「かっこいい♥」と大絶賛でした。

慈英×臣シリーズの主役でもある、秀島慈英役の三木さん。
シリーズでは先生から『慈英さん』と呼ばれるほど、キャラそのもの! もちろん今回も言うまでもなく、浮世離れした雰囲気がまさに慈英でした。
今回は朱斗と対する場面が多かったのですが、健気な朱斗に対し優しく接しており、慈英の大人の一面が垣間見られます。
落ち着いたトーンが何とも暖かくも艶っぽく、胸がキュンとさせられます。
物語終盤の臣との場面では、無鉄砲な臣の行動に大人げなくムキになったりと、慈英の様々な顔を三木さんが繊細に表現して下さっています。

そして、こちらも慈英×臣シリーズのメインの片割れ・小山臣役の神谷さん。
今回は朱斗や佐藤と言った初対面の面々の前ということもあり、『余所行きの臣』の顔を見ることができます。神谷さんが紡がれる、凛とした雰囲気の臣が素敵です!
シリーズでは、心理描写面が多く、やんちゃだったり、セクシーだったり、または悩んでいたりと、多彩な心理描写の多い臣ですが、
こういう余所行きの感じもたまらないなぁ…と思わず聞いているこちらがニヤニヤさせられます(笑)。
さらに、刑事としてのかっこいいアクションシーン&慈英とのラブラブな掛け合いもありますので、お楽しみに!

霧島久遠役の檜山さん。相変わらずの曲者っぷりが第一声から漂っています。
朱斗や佐藤をからかったり、軽快な台詞回しが作品のよいスパイスになっています。
出番は多くないですが、檜山さんの絶妙な演技もあいまって、登場するだけで鮮烈な印象を与えてくれます。必聴です!
その他にも素晴らしいキャストの皆さんが、個性豊かなキャラクターを生き生きと表現して下さっています。

キャストの皆さんの熱演に、聞いているこちらも一喜一憂しつつ、収録は順調に進んでいきます。
とにかく聞きどころ満載の本作なのですが、オススメの場面を一つ上げると、朱斗&碧&佐藤の中学時代の回想シーンが何とも可愛いのです!
関西から引っ越してきたばかりということで、このシーンについては、朱斗はほとんどオール関西弁!
どのシーンもそうでしたが、特にこの場面、収録中の梶さんの集中っぷりはすさまじいほどでした。
中学時代、梶さんと鈴木さんが紡がれる二人のやりとりに、あまずっぱい初恋の香りを感じて下さい(笑)。
CD版としてよりよいものを作るために様々な工夫をしつつも、原作の雰囲気はそのままに、梶さん、鈴木さんをはじめとする素晴らしいキャストの皆さんの熱演と、
切なさあり、アクションあり、エロスありのストーリー展開に、どこをとっても楽しめること間違いなしの作品になりました。

そして、肌を合わせるシーンは、どのシーンも臨場感と熱量に溢れ、聞き所満載の場面に仕上がっています!
夜の公園でのシーンやマンションでのシーンは、朱斗が碧の本意を知らぬまま翻弄され…。
慈英のレセプションパーティーに内緒で行ったことがばれ、怒り心頭の碧にSっ気全開でせめられる場面は、朱斗がかわいそう…と胸が苦しくなりつつも、
そのあまりの可愛さに萌えたり、碧の極Sっぷりにドキドキが止まらなかったり…。
その後のラブラブな場面はもちろん、物語のクライマックス、二人の心が結びついて、ケガをした碧を心配しつつの涙ながらの場面…と、
できるだけ原作に忠実に、回数も多いですが、どのシーンも熱を入れて演じて頂いています。
最中につい出てしまう朱斗の関西弁には、お二人とも演じつつ「方言っていいね(笑)」「超萌える(笑)。よりエロく感じる(笑)」と大盛り上がり(笑)。
とにかく聞いているこちらが赤面してしまうほど濃厚で、切なくなったり、ハラハラドキドキしたり、萌えてキュンとさせられたりで大変な場面ばかりです(笑)。
お楽しみに。

フリートークでは、梶さんと鈴木さんのお二人で熱いお話を繰り広げて下さっています。関西弁で演じる苦労や、絡みのシーンについて等、
収録中のエピソードももりだくさん、とにかく熱く語って下さいました。
鈴木さん「俺、絡みのシーン、今回すげえ自信ある!」
梶さん 「それは嬉しいですねー(笑)。やっぱり折角演じる以上は、相手にときめいてほしいなと思って」
鈴木さん「相当グッときたよ! ごちそうさま(笑)」
梶さん 「こちらこそ(笑)」
長時間の収録を終え、ハイテンションなお二人(笑)。収録のご感想や印象に残っているシーンはもちろん、自分はSかMかのどちらか…等、
わきあいあいとした雰囲気で、聞きごたのおある内容にになっています。皆さんお楽しみに!

2014年9月28日発売『あなたは怠惰で優雅』。
「記憶に残る作品になった」とお二人も語られるこの作品。
皆さんぜひ聞いて下さい!


   

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