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Interview
(写真左から)
高橋比呂 役 : 水島大宙さん
里見幸一 役 : 羽多野 渉さん
如月春水 役 : 野島裕史さん
榎本 典 役 : 谷山紀章さん

Question01 収録を終えてのご感想をお願いします。
羽多野さん 「2枚組ということでボリュームがあったので、気合いを入れて現場に来ました。
非常に読み応えがある台本で、非常に重いテーマなんですが、きれいな、さらさらと流れていくように描かれている物語だなと思い、
そういった空気感を音声で表現できるように心がけました」
谷山さん 「原作が小説で、小説ならではの繊細な話だなと思いました」
野島さん 「『散る散る、満ちる』というタイトルどおり、最後に満ちたなという感じだったんですけれども、
如月という役は本当に繊細で、ストーリーが非常にもどかしいじゃないですか。
そういう原作の繊細さやもどかしさみたいなものを表現できていればいいなと思います」
水島さん 「野島さんの言葉を使用させて頂くと、高橋比呂は『散る散る散る』で終わっちゃったんですけど」
全員 「(笑)」
水島さん 「物語全般を見ると、確かに色々と話をややこしくしたのは高橋かなと思うんですが、
でも高橋はうらやましいくらいまっすぐな子で、思ったことをちゃんと言葉にできたり行動できたり、すごく面白かったなと思います。
全編を通して、思いを告げるべきかどうかというハルの悩みを、聞いている方はダイレクトに感じられているのかなぁと思いつつ、
自分自身も聞く側として、そういう部分がとても聞きごたえがあるなぁと思いながら作品に取り組ませて頂きました」

Question02 作品中、印象に残ったシーンや聞いて欲しいシーン、聞き所などありましたらお聞かせ下さい。
羽多野さん 「聞き所は全てです。リアルに照れてしまったのは、里見が自分で(ワサビ二号に)声を吹き込んだものを
本人に目の前で聞いてもらうというシーンですね。そこは非常に恥ずかしく、緊張しました(笑)」
谷山さん 「全部なんですけれども…台本の23ページですかね(笑)」
羽多野さん 「どこですか(笑)?」
水島さん 「しかも(ディスク1、2)どっちですか(笑)」
野島さん 「(脚本を見て)ちなみに台本の23ページ、榎本はどっちにも出てないよ(笑)」
谷山さん 「調べるなよ(笑)。冗談だよ(笑)。
とにかく2枚通して聞いてもらって、全体の流れで繊細な感情の機微みたいなものを感じてもらえればね。
とりわけ一発やったのにかかわらず、それなのにまだぎこちない感じとか、そのあたりの流れが非常にリアルな気がするので、
聞いてらっしゃる方々の現実と照らし合わせながら聞いて頂けると深い部分かなと思います。
最初の一発決めた後ね!」
野島さん 「一発一発言いすぎ(笑)。言いたいだけじゃん(笑)」
全員 「(笑)」
野島さん 「もちろんストーリー上聞いてほしいシーンは全部であり、もりあがるシーンや感情的になるシーンもたくさんあるんですが、
ここはあえて完全に個人的になんですけれども、飲み会のシーンが楽しかったですね。
僕は飲み会が大好きなので。あとは縁側のシーンですね。縁側でゆったりとするということをとんとしてないなぁと思いまして」
羽多野さん 「そうですね」
野島さん 「僕は日差しが好きなので」
谷山さん 「色々好きなものあるね」
野島さん 「うん」
羽多野さん 「縁側がある家を今ほとんど見ないですもんね」
野島さん 「そうそう。そのシーンが個人的に好きでした。雑草が多い感じとかすごく絵が浮かんできましたね」
水島さん 「自分がペットを飼っているということもあるかもしれないですけれども、僕はキンピラがとても素敵な存在に思えましたね。
ハルにとっては家族で、台本を最初に読んだ時は正直いい大人が犬のオモチャにとり憑かれてるなと思ったんですけれども、
読みすすめていくと、自分も一緒になってキンピラに対する愛情がどんどん湧いてきて。
キンピラはただ『ハルちゃんおかえり』しか言わないんですけれど、それに対してすごく愛情を持っているハルがいてこそかもしれませんが、
自分もキンピラがすごく好きになってしまいましたね。
キンピラが登場する場面は、派手な部分ではないですけれども好きですね。あとどこのシーンがとはあえて言わないんですが、
本編中、演じているうちに、里見のどこがいいんだって思う時があって(笑)」
羽多野さん 「(笑)」
水島さん 「自分の気持ちを言えないハルと、なんか鈍いというか行動がよくわからなくなる里見がもどかしくて。
そこが物語においては大事な部分ではあるんですけれども、聞かれた皆さんはどう思われたのかなと思っています」

Question03 共演されたご感想をお願いします。
羽多野さん 「非常に気持ちのいい役者の方ばかりで、マイク前に立っている時間も、収録前や休憩中などのロビーでのたわいないおしゃべりも含め、
非常にいい空気で臨めたと思います。とても楽しいにぎやかな収録でした」
谷山さん 「羽多野君はすごくある特定のテーマのトークをする時の熱がすごくって。少しひきましたね」
(※詳しくは特典フリートークCDをお聞きください)
羽多野さん 「引いてなかったじゃないですか全然!むしろ重ねてきてるくらいでしたよ(笑)」
谷山さん 「やっぱ羽多野君って裏表が激しいからさ」
水島さん 「うんうん(笑)」
羽多野さん 「いやいや人間誰しも仮面をつけて生きてますから!」
水島さん 「一緒にしないでよ」
羽多野さん 「ちょっと先輩方〜(困)!」
谷山さん 「羽多野君のそういう部分が恐ろしいなとね。だから二日間とか長い時間一緒にいるのは大変だったよね(笑)」
野島さん 「結構ギスギスしてたよね(笑)」
羽多野さん 「してません!」
谷山さん 「多分楽しかったのは羽多野君だけだよね(笑)」
羽多野さん 「ひどい!ひどすぎます…(笑)」
谷山さん 「(笑)。でもくだけたおしゃべりもできて楽しかったです。非常にやりやすかったです」
野島さん 「今日2枚目の収録が始まった時に、阿部さんが『いや〜このバランス最高だね!』って言われていたので」
谷山さん 「バランスはしきりに仰ってたね」
野島さん 「いいバランスだったと思います。ロビーでのくだけ具合もよかったんじゃないかと」
全員 「(笑)」
野島さん 「フリートークもここ15年でベスト10に入る出来だと褒めて頂いて」
羽多野さん 「すごいこと仰ってましたね(笑)」
野島さん 「それくらいきっといいバランスだったんだと思いますので、そのバランス感覚も注目しながら聞いて頂ければと思います」
水島さん 「特典のフリートークもそうだったんですけれども、本当にこの3人にトークを任せて僕は聞いている側でいいやというくらい」
野島さん 「いやしゃべってたよ(笑)!しゃべりだすと長かったよ!」
羽多野さん 「後半すごかったですよ、追い上げが(笑)」
谷山さん 「切ない恋愛の下りとか(笑)」
水島さん 「そうでしたっけ?でもそのくらい任せておけると言うか、先輩後輩かかわらず、背中を預けるではないですけれども、
すごく雰囲気を作ってくれているな、自分もその雰囲気の中に入っているといいなと思いつつ演じさせて頂きましたね。
本当に安心感のあるメンバーで、意外と役と本人の性格とかのギャップがあったり、ある人はある、ない人はないという感じではあるんですが、
でも全く役に違和感を感じない、そういう4人のバランスがよかったなと思いました」

Question04 ファンの方への一言をお願いします。
羽多野さん 「今回2枚組ということで、非常に体力を使う収録だったんですが、始まる前にディレクターさんが『なんか最近いいことあった?』と仰っていて。
あれ、何かあったのかな?と心配になるような雰囲気だったんですけど」
全員 「(笑)」
羽多野さん 「それがこの収録が全部終わって、フリートークが終わった後、ミキサー室を振り返ったら満面の笑みを浮かべて下さっていて。
それを見て、僕は非常に『満ちた』気持ちになりましたので、このCDを聞いて下さる皆さんも、ぜひ満ちて頂きたいなと思います」
全員 「(笑)」
谷山さん 「それ引き合いに出すんだ(笑)?」
羽多野さん 「それが嬉しかったんですよ(笑)」
谷山さん 「満ちて頂きたいというのはもちろん、いい恋愛をね、自分だけの素敵な恋愛を見つけて頂きたいと思いますね。
みんな世知辛い恋愛ばっかりしているみたいなんでね。恋愛ってもともと楽しい物で、辛い物じゃないんだと。
そこに立ち返って頂きたいですね。そのためにはまあどういった恋愛を求めているのかということになりますけれども、
この『散る散る、満ちる』を聞いて頂いて、自分の恋愛観とかを見つめなおして頂くきっかけになればと思いますね。
素敵な恋愛をして頂きたい。人は恋なしでは生きていけないんだから」
全員 「(笑)」
羽多野さん 「きれいにまとめた(笑)」
野島さん 「2枚組というボリュームのある作品なんですが、ストーリー上、怒鳴りあいの喧嘩があったり、
殺人事件が起きてとか劇的な変化があるわけではないんですが、とても繊細で濃厚なストーリー展開になっていると思いますので、
一度ならず二度三度と聞いて頂いて、皆さんのお気に入りの作品になって貰えればと思います」
水島さん 「このCDを聞いて、世の中には同性とかいうだけでなく、好きな人に思いを打ち明けられない人ってたくさんいるんだよって」
全員 「(笑)」
谷山さん 「お前も?」
水島さん 「まあ俺もですけど(笑)」
羽多野さん 「すごく気持ちが入ってますね(笑)。ヘビーですね」
谷山さん 「うん(笑)」
水島さん 「そういうシチュエーションはたくさんあるんだっていう、聞いて下さる皆さんの中にも、思っているけど言えないとか、
思われているけど言ってくれないとか、そういうのってたくさんあるなと思いましたね。
そういう意味では、恋愛の普遍的な部分の一つを切り取ったような作品だと思いますので、自分自身だったら勇気を出したり、
相手にそういう気配があったらこっちから少し心を開いてみようという気持ちになったりとか…
そんなきっかけになるCDになったらいいなと思いました」

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