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Recording Report

オレンジのココロ−トマレ− 収録レポート




本レポートにはネタバレを含みます。

都内某日。ドラマCD「オレンジのココロ-トマレ-」の収録が行われました。
本作品は、信号機シリーズの第二弾――以前弊社で発売された崎谷はるひ先生原作のドラマCD
「アオゾラのキモチ-ススメ-」の続編となります。
今回は前作のメイン・北史鶴の友達である相馬朗にスポットを当てたお話です。

前作に引き続き、今作もメインキャストをはじめ、たくさんの方々がご出演くださっているのですが、
皆さんとても元気いっぱい。スタジオ内は収録開始前から、わきあいあいとした雰囲気に包まれていました。

全員が揃ったところで、キャストの皆さんの紹介後、原作者の崎谷はるひ先生のご挨拶が行われました。
先生から「皆さんなら安心ですので、お任せします」という言葉と、
続いてプロデューサーから「複雑なキャラクターがたくさん登場しますが、演技派の皆さんですから大丈夫ですよ」
との言葉がかけられると、

キャストの皆さん 「(そっと下を向く)……」
P 「皆、顔あげてー(笑)」
キャストの皆さん 「(笑)」

と、チームワーク抜群のキャストの皆さん。笑い声に包まれた明るい雰囲気の中、収録が開始されました。

テスト収録。数シーンを演じていきながらそれぞれのキャラクターの設定を行います。
前作から登場するキャラクターについては、前作の声を聞いてキャラクターの確認をします。

相馬朗役の代永翼さん。
明るく元気いっぱい、まるで子犬のような愛らしい朗を披露してくださいました。
その雰囲気はまさに朗そのもの! さらに今作は朗の内面部分、彼の悩みや辛さ等がたくさん描かれているため、
明るい表の顔と内面の心情とのギャップを意識して演じて頂くことになりました。

栢野志宏役の高橋広樹さん。
前作ではあまり出番のなかった栢野ですが、今作ではメインということで一段と気合いの入る高橋さん。
先生然とした様子を意識しつつ、学校一の人気教師とうなずけるような、明るく飾らない雰囲気で演じてくださいました。

北史鶴役の寺島拓篤さん。
クールで落ち着いた雰囲気を持つ史鶴。
基本ラインはそのまま、さらに紆余曲折あり結ばれた冲村とのラブラブな日常に、声にもどこか幸せな様子を滲ませて演じてくださいました。
イメージぴったりの演技にもちろんキャラ作りはOK。さらに、代永さんが演じられる朗と声のトーンに差をつけるため、
少し低いトーンを意識して出すようリクエストが出されました。

冲村功役の鈴木達央さん。
怒ったり、やきもちを焼いたりと感情を隠すことない冲村を声にメリハリをつけて演じてくださいました。
躍動感のある生き生きとした冲村そのものの演技に、こちらも一発OKでした。

田中ムラジ役の水島大宙さん。
太り過ぎてもやせ過ぎてもダメというムラジの絶妙なぽっちゃり感に苦労されつつも、おっとりしてして、
相変わらず少しどんくさいような雰囲気が、まさしくムラジでした。 

今作から登場、朗の叔父・相馬昭生役の鳥海浩輔さん。
テスト前、先生からの「伊勢に対しては冷たく、朗に対しては溺愛しているので、とことん優しくしてください」というご要望に
「わかりました〜」と頷かれる鳥海さん。
リクエストどおり、ムスッとした表情や優しい表情…絶妙なさじ加減の演技がイメージぴったりということでそのまま進んで頂くことになりました。

こちらも今作から登場、伊勢逸見役の三木眞一郎さん。
飄々としたつかみどころのない様子、そして頭の切れる男! といった雰囲気がまさに伊勢そのものです!
こちらもキャラ作りは文句なし、このまま進んでいただくことになりました。

喜屋武剛史役の間宮康弘さん。
前作では一言のみの登場だった喜屋武ですが、今作では朗をゆすり脅すといった悪役として登場しています。
ねっとりとした嫌味な喋り方でじわじわと追い詰める様が何とも迫力! 先生も絶賛するほどの出来栄えです!
もちろん一発OKでそのまま本番へ。

その他、各キャラクターの的確なイメージや要望などもキャストの皆さんに伝えられ、キャラクターの設定を行っていきます。

佐藤美由紀さん演じられるムラジの彼女・朝丘みやこ(通称:ミヤちゃん)は原作とは少し違うドラマCDオリジナルのキャラクターになっています。
原作では理数系のお嬢様タイプの彼女ですが、CD版のミヤちゃんは可愛らしくもわが道を突っ走る少々かっとんだキャラクターに!(笑)
音として他のキャラクターとの全体的なバランスを考慮し、それぞれの個性豊かなキャラクターたちの設定・確認も終了し、いよいよ本番へ。

物語は朗のバイト先に不可解な電話がかかってくるシーンから始まり、前作『アオゾラのキモチ‐ススメ‐』のその後の
史鶴、冲村、朗、ムラジの学校風景や朗の家庭環境、朗と栢野の微妙な距離感が描かれています。
前作の収録が約一年前に行われたとは思えないほど、息のあったキャストさん達の演技に収録はどんどん進んでいきます。

【相馬朗】
前作では明るく元気いっぱいな印象の朗ですが、実はとても複雑なキャラクター。
どんなにつらいことがあっても決して表に出そうとせず、明るく振る舞います。
常に自分よりも周りのことを考え、何もかもを自分の内に抱え込んでしまう朗。
そんな彼をさらに追いつめるような出来事が――。
彼を取り巻く様々な事態に、徐々に追い詰められていく朗。
不安や怯え、孤独感……明るかった朗がどんどん追い詰められ、抱えていた陰の一面を隠しきれなくなっていく場面では、
代永さんが声に強弱をつけたり、トーンを絶妙に変化させ表現されてます。
複雑な心情をリアルに表現される代永さんの演技はお見事です!

また、栢野とのやり取りでも、親密度の深まりによって絶妙に変化をつけて演じてくださる代永さん。
最初はどことなく一線を引いていたのに、徐々に他の大人とは違う栢野に惹かれ、心を許していく朗。
そして栢野の優しさや彼の抱える傷に触れ、その想いはどんどん膨らんでいきます。
朗自身が気づいていない心情の移り変わりや想いを、代永さんが声に緩急をつけたり、息や間を使って丁寧に演じられています。

多彩な表現力で、陰と陽、朗の色んな表情を色鮮やかに演じてくださる代永さん。
ご本人も語るおすすめシーンはというと、家族のこと喜屋武のこと…様々の出来事にがんじがらめになり、
今にも押しつぶされそうな朗が栢野に胸の内を吐露する場面です。
涙を流しながら、まくしたてるように一気に気持ちを爆発させる朗。
悲痛な叫び…そして、小さく、絞りだしたような声で「たすけて…」と口にする朗の姿は何とも痛ましく、
聞いているこちらの胸を締め付けます。その代永さんの熱演には聞いているこちらも思わず涙が出てしまうほど。
ぜひ注目してくださいね!

【栢野志宏】
学校の先生でありながら、フレンドリーで親しみのもてる栢野。高橋さんが温かみのある優しい声色で演じられています。
朗の将来を真剣に心配し、親身になる栢野。
朗が自分のことを気にかけてくれる彼のことを不思議に思い、なぜなのか問いかけるシーンがあるのですが、
実は彼も過去にトラウマを抱えており…。「自分的トラウマ救済、かな」とつぶやく栢野。
そんな彼の心にある悲しみ、痛みを高橋さんがセリフに乗せて絶妙に表現して下さっています。
明るく喋っていながらも、その中にふっと陰りを滲ませる高橋さんの表現力はさすがの一言です!

そして、二人が相思相愛になった後、栢野は今まで以上に朗を甘やかします。
高橋さんの演技から、愛おしくてしょうがないといった栢野の気持ちが溢れています。
いちいち反応が面白い朗をからかったり、史鶴達の前でも隠すことなくやきもちを焼いたりと、
抑えていた愛情が爆発したかのように朗を溺愛する栢野はすごいです(笑)。
二人の甘く可愛らしいやりとりにはお腹いっぱいになります。

全編を通して、普段の明るく優しい先生としての姿や、朗を守る大人の男としての姿、朗にメロメロ状態の姿…と
高橋さんが栢野の様々な表情を見事に演じてくださいました。朗と一緒に栢野の魅力に惹かれること間違いなしです!

そして肌を重ねるシーンは、初めての恋になにもかも直球な朗とそんな彼をやさしく包み込むような栢野のラブラブが満載です(笑)。
愛し合う二人のシーンはどれも素敵な場面となっています!
「びっくりするくらいスケベだ…」と朗の呟きに聞いている方も思わず納得の場面や、とくにおすすめのシーンは物語終盤の場面!
ちょっぴり可愛らしいやり取りもありつつ、大人の余裕たっぷりに愛おしそうに朗に触れる栢野と、そんな栢野に翻弄されろれつが回らなくなるほど
乱される朗…。とても熱っぽいシーンに仕上がっています。
キャストさん達の熱演にスタッフブースは萌え悶えていました(笑)。

【北史鶴・冲村功】
前作ではメインだった史鶴と冲村。本作では紆余曲折あり結ばれた後の二人の様子を見ることができます。
一緒に住んでいながら、学校でも一緒にいる二人のことを朗がからかうシーンがあるのですが、
照れることもなく史鶴を抱き寄せる冲村と恥ずかしがる史鶴の幸せそうな様子に思わず良かったと笑みがこぼれてしまいました。

史鶴役の寺島さん。前作では過去のトラウマにとらわれている様や悲しみなどのネガティブな心情を含ませて演じてくださいましたが、
今作では、落ち着いた静かな喋り方の中にも幸せいっぱいな様子がにじんでいます。
前作をすでにお聞きの方は史鶴の幸せそうな表情にご注目くださいね。

それから、本作での史鶴のおすすめのシーンがこちら!
朗が自分をネタに脅されていたことを知り…激怒する史鶴に謝る朗に優しい口調で、ずっと自分を守ってくれていたことを感謝する場面。
じんわりと心にしみわたるような寺島さんのセリフ回しが素晴らしいです。
この二人のやり取りはとても心が温かくなるワンシーンとなっています。

一方、史鶴の恋人・冲村は、本作でも自分の感情にとにかく素直で、史鶴に抱きつく朗にさえも嫉妬心を見せます。
以前史鶴が付き合っていた喜屋武に対して、過去のことだと思っても怒りを隠せず、栢野にたしなめられる場面も。
まっすぐに史鶴のことを想う冲村を鈴木さんが情感たっぷりに生き生きと演じてくださっています。
子供っぽい言動も史鶴を想うがゆえ…ちょっぴり可愛らしさを感じさせる鈴木さんの冲村にもご注目ください。

【相馬昭生・伊勢逸見】
クールなようで、実は臆病で優しい昭生。甥である朗を溺愛し、彼と会話をしているときは、
落ち着いた声の中にも優しさや愛情がいっぱいに詰まっています。
一方、伊勢に対しては意地を張っているような…冷たい態度の昭生。
朗と伊勢に向ける正反対の態度。間やセリフ回しを絶妙に使い分け、昭生の複雑なキャラクターを
的確に演じられる鳥海さんの演技は必聴です。

また、三木さん演じられる伊勢は、やり手の弁護士といった雰囲気がかっこいいです!
さらに昭生との微妙な関係や距離観を意識してくださり、間や緩急をつけセリフに含みを持たせる三木さん。
短い言葉の中にも様々な表情を含む演技はさすがの一言です。
今回、昭生&伊勢は出番は多くはありませんでしたが、お二人とも存在感たっぷりに演じてくださいました!

【喜屋武剛史】
史鶴をネタに朗を脅すシーンは、とても怖いです…! 
間宮さんが優しい口調で囁きつつも、そこに歪んだ気持ちや恨みをにじませねっとりと演じられます。
決して力任せに脅しているわけではないのですが、じわじわと心を蝕むような恐怖心が…。
少しずつ朗を追いつめ、洗脳していくような間宮さんの演技は見事な悪役っぷりです!
インパクト大な喜屋武に仕上げてくださった間宮さんの演技にご注目ください。

【田中ムラジ】
相変わらずおっとりとした、いい意味でどんくさい雰囲気のムラジくん。
水島さんのおどおどとした口調で、ムラジのキャラクターが見事に表現されています。
一方で、普段はのんびりした雰囲気のなムラジなのですが彼女のミヤちゃんが暴走した際には、バシッとたしなめる場面も。
力任せに叱るのではなく、静かなトーンでもしっかりと言い聞かせるようにたしなめる水島さんのセリフ回しはさすがです。
水島さんが前回に引き続き、できる技術者の一面を持ちつつも、ほんわかとした愛敬のあるマスコット的キャラクターへと
仕上げてくださいました。

以上、キャストの皆さんの熱演により収録は順調に進み、無事本編が終了となりました。

本編終了後、購入特典のフリートークでは、代永さんと高橋さんが楽しいお話を繰り広げてくださっています。
キャラクターとの共通点について、甘酸っぱい初恋の思い出など盛りだくさんです!
ぜひ手に入れていただき、お二人のトークをお聞きくださいね。

崎谷先生の書かれた個性溢れるキャラクターを音で表現できるように、こだわりにこだわった収録は、無事終了となりました。
長時間の収録でお疲れにも関わらず、「お疲れ様でしたー」とさわやかにスタジオを後にされたキャストの皆さん。
本当にお疲れ様でした!
2月28日発売、『オレンジのココロ‐トマレ‐』。皆さんぜひお楽しみください!!


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