Atis collection

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Interview
(写真左から)
日高徹平役
  鈴木達央さん
嶋中圭一役
 武内 健さん
高坂則和役
 羽多野 渉さん

Question01 収録を終えてのご感想をお願いします。
武内さん 「とてもシリアスなお話で、本当に最後まで気が抜けない、気を張りっぱなしの作品でした。
本当に色々なところに伏線があったり、ラストに向けての…ネタバレになるんで言えませんが(笑)、色々なことがあって、
主人公として非常に心理的な部分でも難しい役どころをやらせて頂いて、だからこそすごくやりがいがあって面白かったです」
羽多野さん 「非常に男らしい、頼りがいのある男性という役どころを演じられて嬉しかったです。
台本を頂いて、読み始めた時にはこういう展開を想像していませんでした。
途中からどんどん状況が変わって、想像もつかないような極限状態にまで主人公達が追い込まれていく…。
全く想像していなかった展開だったので台本を読むのがすごく面白かったです。2枚組ということで、台本の枚数も相当なボリュームが
あるんですが、あっという間に読めました。ただ、それを演じるとなると、パワーがぎゅっと凝縮されるので、肉体にかかる疲労もすごくて。
非常に膨大なエネルギーが必要だったんですが、演じていても面白かったですね」
鈴木さん 「最近色々なドラマCDに関わらせて頂いているんですけれども、今回オファーを頂いた時に、BLCDと聞いて、
原作本と台本を一緒に頂いたんですが、とりあえず先に台本を読もうかなと、
原作未読の状態で台本を読ませて頂いたんですけれども、読んでいるうちに、あれ?これってBLのお話だよな?と思いまして。
色んな作品をやりすぎて、自分の尺度が凝り固まってそう思ってしまったんですが、これはまるで学園アクションのような、
サスペンス調のお話で、すごく不思議な作品だなと感じました。
その中で徹平が動いていくんですけど、最初はノーテンキな明るい子で、このままみんなを助けて終わるのかな、なんて思いながら
読んでいたんですけど、一癖も二癖もある展開によって徹平が翻弄されていって、
その上で自分の中で押し留めていたものだったりというのが出てきたりして。
すごく如実に変わっていく子だなと思いましたね。それで、この子をどういう風に表現していったらいいのかなと試行錯誤しまして。
台本と原作本を照らし合わせながらキャラを作っていきました。
CDの構成の都合もありますが、個人的にはもう少しそういう部分をもっとたくさん表現したかったなと思いましたね」

Question02 作品中、印象に残ったシーン・聞いて欲しいシーンなど、このCDの聞き所をお願いします。
武内さん 「三木です(笑)」
羽多野さん 「何で武内さんが言うんですか(笑)」
武内さん 「先に言われる前にね(笑)」
羽多野さん 「武内さんは言わなくていいですよ(笑)。まあ、僕も言わなくていいんですけど(笑)」
武内さん 「でも特にここというよりは、至るところに伏線が張られているので、本当に全体を聞いてもらいたいと思います。
何度も聞いてもらって、ここはこういうことだったのか!と聞いていて発見してほしいというか…
そういうところを楽しんで頂ければなと思います」
羽多野さん 「濃密なラブシーンです」
武内さん
スタッフ
「(笑)」
羽多野さん 「非常に濃かったと思いますね。台詞のみではなく、やっぱり武内さんの息遣いがエロいんですよ」
武内さん 「何言ってんの(笑)」
羽多野さん 「そういう部分をぜひ堪能していただきたく……ちょっと、おにぎり零さない下さい、先輩(笑)」
武内さん 「ほらー、変なこと言うから零しちゃったでしょ(笑)」
※インタビュー中、差し入れのおにぎりを召し上がられていたお二人でしたが、ここで武内さんがおにぎりを零してしまわれました(笑)。
羽多野さん 「(笑)。非常に聞き応えたっぷりのシーンが2枚組の中にちりばめられておりますので」
武内さん 「(笑)」
羽多野さん 「ぜひ二人の絆が深まっていくところを、全体を通して聞いて頂きたいと思います」
鈴木さん 「今回の作品は大人数のパニック映画チックなところがありまして、僕としてはそういうところが面白いなと思いました。
聞き所は自分が出ているところというより、屋上から人が次々と飛び降りるシーンがあって、そのシーンの大人数感というか、
たくさんの人間で演じている臨場感ですね。
演じているこちらもお芝居の現場としていい高揚感があったシーンだったので、すごく印象に残ってますね」

Question03 共演されたご感想をお願い致します。
武内さん 「もう羽多野君とは何度も共演させて頂いているので、非常に楽しくやらせて頂くことができました。
達央君は何度か共演してるんですけど…あんまり楽しくはないかなぁ(笑)」
羽多野さん 「文字になったら結構リアルな感じになりますよ(笑)」
武内さん 「じゃあやめて(笑)。羽多野君も、達央君とも楽しくね(笑)!よく知っている二人なので、非常に楽しくやらせて頂きました。
その二人以外にも、キャラクターが非常に個性的だった人も含め、キャスト全員がいい雰囲気で、もちろん緊張感もありつつ
なんですけれども、楽しくやれましたね。お話がすごくシリアスだったんですけど、変に重くなりすぎず、すごくいい収録だったと思います」
羽多野さん 「メインキャラクターで一緒にやらせて頂いた武内さんも鈴木達央も、色んなところでお会いするので、
僕自身も非常にやりやすかったです。 全体的に今回のキャストが若いんですよ。
その若さというか、若さゆえの情熱みたいなものが、声のお芝居に反映されるドラマCDってすごくいいメディアだなと改めて思いました。
サブキャラクターの面々もそうなんですけど、自分達よりも更に後輩の子達のお芝居に影響される部分もたくさんあって、
とてもいい現場でした」
鈴木さん 「メインのお二人は公私共によくして頂いている方ばかりなので、そんなに気負うこともなく、でも逆に知っているからこそ
気負ってしまうところもあったりもするんですが。
久しぶりに現場で会うと、お互いに今まで自分が培ってきたものはこんなもんさと、見せ合いっこするみたいな感じなんですよ。
芝居の見せ合いっこみたいなね。そういう意味ではものすごく楽しかったですね。すごく私的な意見になってしまいました」

Question04 ファンの方への一言をお願いします。
武内さん 「今回2枚組ということで、非常にボリュームがありつつ、しかもお話自体も非常にシリアスなので、体調を万全にして、
気合を入れて、そして何度も聞くと。そういう楽しみ方をして頂くとこの作品を100%堪能して頂けると思います。
ぜひ原作とあわせて、聞き、読み、楽しんで下さい」
羽多野さん 「原作ファンの方も、原作を知らない方も、今回のドラマCDは非常に面白い作りになっています。
若手メンバーや武内さんを筆頭にベテラン勢も、みんなで力を合わせて収録しましたので、ぜひ隅から隅まで
聞いて頂きたいと思います。
最後に一言…(高坂のキャラクターで)俺はお前をおきざりにしないよ。羽多野渉でした(笑)」
武内さん 「(舌打ち・笑)」
羽多野さん 「あっ舌打ちされた(笑)」
武内さん 「(笑)」
鈴木さん 「今回『おきざりの天使』に出演させて頂きました。皆さんの思い描かれている徹平にどれくらい近づけたか分かりませんが、
現場スタッフ共々、精一杯作りました。とても中身の詰まっている…CDの中に色んな感情が渦巻いている作品です。
メインの登場人物ではなく、他の人達も自分の意思があって何かをしようとしていたりとか、それが短絡的であろうとも考えすぎであろうとも、
そういう意思をもった人物達ばかりが出てきます。もちろん恋愛事情も楽しい要素ではあるんですが、それ以上にパニック小説としての
面白さをぎゅっと音声として詰め込んでみましたので、ぜひ皆さんに聞いて頂けると嬉しいです」

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