Atis collection

[Atis collection] >> [Recording Report] >> [かわいい悪魔]

Recording Report

かわいい悪魔 収録レポート


※本レポートには作品のネタばれが含まれますのでご注意下さい。

2月下旬、「かわいい悪魔」の収録に行ってまいりました。

収録当日。スタジオに入って皆さんが揃うのを待っていると、次々にキャストの方々が集まって来られます。
スタジオに集まられたキャストの皆さんはわきあいあいとしていて楽しい雰囲気。明るいムードで収録開始を待たれます。
全員が揃ったところで、キャストの皆さんの紹介が行なわれ、原作の斑目先生よりご挨拶がありました。
「ギャップがテーマのお話なので、その辺りを楽しい感じでやっていただければ…」という先生のお言葉に、大きく頷かれるキャストの皆さん。
「よろしくお願いしまーす!」という元気な声で、いよいよ収録がスタートします。

まず初めに行われるキャラクター設定では、透・楓太をはじめ、市井や三好など、各キャラクターの声を決定していきます。
それぞれ数シーンを演じていただいた後、スタッフ全員で話し合いが行なわれます。

秋吉透を演じられる鳥海さん。
一見クールな優等生に見えるキャラクターですが、心の中ではアタフタしている様子をコミカルに演じて下さいました。
モノローグでのつっこみや自問自答など、テンポ感が大事なキャラクターなのですが、スイスイとよどみなく長台詞を
早口でまくしたてたり叫んだりする演技は圧巻です!

鳥海さん 「外見は優等生っぽいので、もっと硬い方がいいですか? あんまり硬すぎるとおじさんくさくなるかなと思ったんですけど…」
「そのラインでいこう。とってもいいよ」
鳥海さん 「はーい、ありがとうございます」

成瀬楓太役の吉野さん。テストの第一声から「おおー…」と声があがるほど、まさにキャラクターそのものの演技を聞かせて下さいました。
最初は目一杯ぶりっこでかわいらしく、本性を表すところでは凶悪に。裏表の激しい楓太をメリハリをつけて演じて下さり、
イメージ通りのその演技に、そのまま本編へ進んでいただくことになりました。
吉野さん 「小さい時の凄みを利かせるところなんですが、この時点ではあまり低くしすぎない方がいいですよね? 
後から…大きくなってからもっと低さを強調した方がいいですよね?」
「そうだね。最後の方は成長してもう少し骨格も太くなるしね」
吉野さん 「じゃあ最初の方はこのラインで行きます」
ぶりっこだったり、凶悪だったり、そして急激に成長したり…と一人で何パターンもの演じ分けを要求される吉野さん。
その演技プランについて、色々と考えられた上で役に取り組んで下さいました。

市井寿史を演じられる三宅さん。こちらのキャラクターは強面で体格も大きく迫力のある見た目ですが、実はとってもかわいい性格ということで、
こちらもそのギャップをテストの段階から表現して下さいました!
他の共演者の方々からも「三宅さんそのもののキャラクター」と言われるほど、ぴったりはまった役柄にテストは一発OKでした。

その他の登場人物に関しても、個別に説明し、作品中のポイントになる部分についての要望が伝えられ、キャラクター設定が終了しました。


物語は、透が学校一の美少年・楓太に友達になってほしいと言われるシーンから始まります。
突然の申し出に戸惑う透とかわいらしい楓太のやりとりはどこかチグハグで、思わず笑顔がこぼれます。

鳥海さんは、つっこんだり、怒鳴ったり、呆れたり…と心の中ではテンションの高いキャラクターの透を感情豊かに表現して下さいました。
膨大な台詞量をものともしないご様子はさすがの一言。テンポのいい台詞回しやコミカルな間合いの取り方が透の雰囲気にぴったりでした。
透があたふたドタバタ(笑)日々を過ごす様子は、躍動感たっぷりで生き生きとしています。
透(と市井)にだけ本性を見せる楓太に振り回される姿は、かわいくかつどこかコミカルで、鳥海さんの味のある演技にスタッフブースからは
終始笑いが絶えませんでした。

そして楓太役の吉野さんの全編を通しての演じ分けは必聴です!
楓太はぶりっこをして周囲を騙しつつ、透と幼なじみの市井の前でだけ本性を表すのですが、その切り替えには本当に驚かされます。
更に凶悪な顔で透を振り回しつつ、時折のぞかせる透への愛情がとてもかっこいいです!
特に、透が振り回されることに耐え切れなくなり爆発するシーンでは、楓太のことを嫌いだと叫ぶ透に向かって、楓太が真剣な表情を見せます。
要所要所で見せる楓太の透に対する想いを、吉野さんが声のトーンや話し方を微妙に変えつつ、的確に表現されています。
根っからの善人で人の悪意に気付かず鈍い透を、見えないところで守る楓太。吉野さんの演じられる楓太の様々な表情にご注目下さい。

そして、強面⇔かわいく優しい内面と、ギャップの激しい市井を演じられる三宅さん。市井が登場するとその違いに思わず笑いがこぼれます。
市井の会話の第一声が迫力があるだけに、その後に続く変化がとってもかわいく、何より面白いです!
市井が登場する度、ほんわかした何とも微笑ましい雰囲気に包まれます。

透の後輩・三好瑛次役の代永さん。愛想のよさで透を騙し、学園のアイドルである楓太に近づこうとする三好を、的確に表現して下さいました。
代永さんのかわいらしい声によって、より一層三好のずるがしこさや、悪いと思っていない無意識の悪意が引き立っています。

裏表の表情を使い分ける俺様・楓太に振り回される透。戸惑ったり、怒ったりしながらも、楓太から向けられる愛情に心を動かされたりと、
透の感情も大きく揺れ動き、透の自覚のないまま二人の関係はどんどん深まっていきます。


そして何と言っても最大の聞きどころは、夏休み明けのシーンです!
夏休み明け、透が登校すると、楓太が驚くべき変貌を遂げているのですが…
その変貌した楓太を吉野さんが見事なまでに演じ分けて下さっています! その違いには本当に驚かされます!
透もその変貌っぷりに激しく驚きつつ、これまでと外見の違う楓太の様子に戸惑いを覚えながらも、意識してしまうのですが…
その気持ちの揺れを鳥海さんがコミカルかつ繊細に演じられています。その演技も必聴です!

そして二人が肌を合わせるシーンでは、場面ごとにしっかりと演じ分けをしてくださっています。
自覚のないまま楓太に振り回されたり、変貌を遂げた楓太に対し意識をせずにはいられなかったり…
どのシーンも聴いている方がドキドキするほど素敵に演じて下さいました。

大きく変貌した楓太に、周囲の対応は激変します。そんな楓太に透は? そして楓太は?
ぜひその後の展開はドラマCDを聴いてお確かめ下さいね!
なごやかな雰囲気のまま収録は順調に進み、無事に本編部分が終了となりました。

そして、購入特典の「鳥海さんと吉野さん、三宅さんによるフリートーク」では、今回のキャラクターに関してや、
お三方のギャップ萌えについてなどを語って下さいました。
仲の良い役者仲間ということで、わきあいあいとした雰囲気のここでしか聴くことが出来ないお話が詰まっています。
内容は、聞いてくださった皆さんのお楽しみなのですが、お三方の学生時代のエピソードやなど楽しいトークがたくさん詰まっていますので、
ぜひぜひこちらもお楽しみいただきたいと思います。

斑目先生の描かれたギャップのあるキャラクター達の魅力を描き出せるよう取り組んだ収録は、
チームワークもよく楽しい雰囲気のまま無事終了となりました。
長時間の収録でお疲れにも関わらず、「お疲れ様でした〜」とにこやかにスタジオを後にされたキャストの皆さん方。本当にお疲れ様でした!
4月28日発売、「かわいい悪魔」。皆さんぜひお楽しみください!!

※尚、脚本の構成・ディスクの尺の都合により、先生とご相談の上、
「かわいい悪魔」コミックス描き下ろしの“開花”は今回収録しておりません。あらかじめご了承下さい。



▲ 上に戻る

Copyright