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Recording Report

あざやかな恋情 収録レポート


丸山浩三 役
てらそままさき さん
小山臣 役
神谷浩史 さん
秀島慈英 役
三木眞一郎 さん

2月中旬 「あざやかな恋情」 の収録に行ってまいりました。
本作品は、「しなやかな熱情」「ひめやかな殉情」に続く慈英・臣シリーズの第3弾。
ついにCD3部作はこれで終了となり、感慨深いものを感じながらスタジオに向かいます。
今回もディスク2枚組のため、2日間に分けての収録となりました。

■ 収録1日目

収録1日目は、まず最初に、秀島慈英役・三木さんと小山臣役・神谷さんのお二人のみでの収録から始まりました。
お二人の準備が整ったところで、前作の1シーンを試聴し、
各キャラクターの声質や性格などを確認した後、テスト収録を行い、作品の雰囲気や全体のバランスを確かめます。

三木さんには、第1弾「しなやかな熱情」から6年後ということで、基本のラインはそのままで、少し落ち着いたニュアンスを出して頂くことになりました。
神谷さんには、臣は年を重ねてもキャラクターの性格そのものはあまり変わらないということで、テストのままのイメージで演じて頂くことになりました。
それぞれのキャラクターを完璧に把握されているお二人。納得の演技に、すぐに本番に入ることになりました。

本作の「あざやかな恋情」は、警部補昇進試験に合格して駐在所生活を送る臣と、一緒に臣の配属先の町に移住してきた慈英の物語となります。
6年越しのつきあいとなる慈英と臣。その二人の年月の流れや関係性を、台詞のやりとりで的確に表現して下さる三木さんと神谷さん。
ふとした日常の会話ややりとりにも恋人らしい甘い雰囲気が漂っていて、とても幸せそうです。
二人の甘い会話にスタッフも思わず赤面してしまうほどでしたが、お互いがお互いを支えあい、
心が通い合っている二人の様子に、聞いているこちらも笑顔がこぼれました。

 

さて、慈英・臣シリーズの第2弾「ひめやかな殉情」に引き続き、本作は臣視点でストーリーが展開するため、神谷さんにはナレーション・モノローグを担当して頂きました。
前作に引き続き、膨大な台詞量に苦労される神谷さん。

神谷さん 「第1弾の三木さんが完璧すぎて(※第1弾は三木さんがナレーション・モノローグ担当でした)、その後僕が第2弾、第3弾って…ハードルが高すぎますよ」
三木さん 「(笑)」

本作では、刑事らしい専門用語が出てきたり、事件性のあるストーリー展開のため、難解な表現もありましたが、そこはさすがの一言。
プレッシャーをはねのけて、今回も臣を生き生きと表現して下さいました。

田舎の駐在所生活を送る中で、町の人々とのふれあいながら、刑事という職業の意義や、慈英との確かな絆を感じる臣。
慈英と過ごす穏やかな日々の中では、恋人らしい甘えを見せたり、拗ねて見せたり、無邪気だったり…
そして、仕事の場面では刑事として凛とした一面を見せたりと、対応する相手に応じての距離感や関係性の違いが、
神谷さんの声のトーンや話し方で的確に表現されています。
神谷さんの演じられる臣の日常生活は、とてもリアルで、小説のキャラクターとは思えないほどです。

熱のこもった台詞のやりとりをしていると、意識せず流れで語尾や言い回しが変わってしまうこともあるのですが、
原作者の崎谷先生も「まさに臣なので、神谷さんのやられたままで大丈夫です」と納得のご様子。
神谷さんのキャラクターの把握ぶりには、臣本人がまさにそこにいるような感覚を覚えるほどで、どこをとっても臣そのものの演技に、収録はスムーズに進んでいきました。

慈英を演じられる三木さん。今回も欠落した部分をもつ天才画家という難しいキャラクターをまさに体現して下さっています。
臣と出会って6年。臣を愛することで、他人との関わりあい方も変わり、少し地に足がついたような、そんな繊細な心情の変化が完璧に表現されています。

本作は臣視点でのストーリーのため、慈英の心情は作中あまり描かれないのですが、三木さんの発せられる慈英の台詞の一言一言から、
臣への確かな愛情だったり、絵への感情だったり、これまであまりなかった他人への思いだったりが絶妙に伝わってきます。
慈英が臣と愛し愛されることで、どんどん世界が広がっていて、成長していってるんだと実感させられます。
三木さんの演技によって、実在する秀島慈英という人間が変わっていく様子を見ているようで、そのリアリティーに感嘆するばかりでした。

冒頭の二人のシーンの収録が終了したところで、堺刑事役の中村さん、丸山浩三役のてらそまさんをはじめ、キャスト全員が集合。
キャラクター設定のためのテスト収録では、どの方のキャラクターもばっちりですぐに本番に入ることになりました。

臣の上司で、堺刑事役を演じられる中村さん。堺らしい飄々とした演技がとても素敵です!
第1弾からこのシリーズを陰から支えてくれる立役者ですが、今回ものらりくらりとした普段の様子や、臣への愛情や心配を見せる場面、
そしてシリアスな場面では仕事のできる刑事としての一面と、様々な表情をのぞかせて下さいました。

そして、今回の物語の重要なゲストである丸山浩三役のてらそまさん。
田舎の男性の役ということで、方言の具合を気にされていましたが、
基本的には標準語に少し方言が混じっているニュアンスで、というプロデューサーからの指示に大きく頷かれていました。

物語が展開していく上で、重要なキャラクターである丸山浩三。
田舎町という閉鎖的な空間で暮らす、責任感の強い人間ということで、てらそまさんがまさにイメージどおりに、力強く浩三を演じて下さいました。

 

田舎町で起こるささいな盗難事件が、臣の根幹を大きく揺さぶる事件に発展していく本作品。
てらそまさんをはじめとする町の人々と触れ合う中で起こったある小さな事件が、臣の生い立ち、そして刑事という立場までをも揺さぶることになります。

精神的に不安定になり揺れる臣を、繊細な演技で表現して下さる神谷さん。
体を重ねることで不安から逃避しようとする臣と、そんな臣を抱きながらも、強い愛を伝える慈英。
肌を重ねるシーンでは、切ない、けれど愛に溢れた感情のやりとりに胸が熱くなりました。

不安を胸に抱えつつ、必死に事件に取り組む臣と、彼を支える慈英。
収録の間中、まさにキャラクターそのものという神谷さん、三木さんの演技に、崎谷先生をはじめ、スタッフ全員が言葉もなくじっと耳を傾けていました。
キャストの皆さんの紡ぎだすリアルな世界観に浸りつつ、1日目は無事終了となりました。

■ 収録2日目

2日目も、神谷さん・三木さんのお二人での収録からスタート。
簡単なキャラクターの確認が行われ、その後、テスト収録が行われました。
先日に引き続きキャラクターをしっかりと掴んでいらっしゃるお二人に、「確認する必要無かったね(笑)」とプロデューサーも満面の笑みを浮かべます。
その言葉に、キャストのお二人も笑顔。

本番がスタートすると、それまで和やかだった雰囲気ががらりと真剣なものに変わります。
三木さんと神谷さんが、まさに慈英と臣そのものに。
捜査に夢中になるあまり、無茶を繰り返す臣と、そんな臣を心配しつつも協力する慈英のコンビネーションが秀逸です。

ディスク2では物語が動いていくにあたり、臣自身に関わる大きな問題にぶつかるため、1日目以上に繊細な演技が求められました。

収録前、原作や脚本を読んで、「ああ、ここのシーンの臣、切ないな…」「慈英、かっこいい…」などと思うのですが、
実際にお二人の声でその台詞が発せられると、文字を読んで感じた気持ちが想像以上に増幅されて、びんびん心に響きます。
台詞だけでなく、息や間合い、二人の距離感。キャラクターの立場にたってしばしばお二人で相談されながら、妥協のないやりとりを繰り返される三木さんと神谷さん。
キャラクターのほんの少しの変化が聴き手に伝わるように紡がれるお二人の演技を、じっくりと聴いて頂ければと思います。

 

そして途中から、中村さん、てらそまさんをはじめ、他のキャスト全員が合流。
物語が一気にラストへと向かいます。

丸山浩三役のてらそまさん。
気のいい青年団長というキャラクターから、責任感があるが故に、事件が展開していくにつれて、苦悩しつつも臣に反発する姿をリアリティーをもって演じて下さいました。
途中途中で、台詞の意図についてや演技の方向性について、プロデューサーに確認をされるてらそまさん。
真摯に取り組んで下さるその姿勢が、まさに浩三というキャラクターに反映されていて、物語をぐいぐいひっぱって下さいます。

神谷さん演じられる臣と対峙するシーンでは、お互いの立場、思いがぶつかりあって、切なくも心震えるシーンとなりました。
そんな迫真の演技と演技のぶつかり合いをぜひ聞いて頂ければと思います。

神谷さんが演じられる臣は、物語の終盤、自らの生い立ちの重要な部分に向かいあうことになります。
過去の経験から自分を卑下し続けてきた臣。誰からも愛されずに育ってきたと思っていた臣が、自分は愛されていたと知るシーンは、本当に涙なしには聴けません。
神谷さんの震える息遣いと、感情の溢れた台詞やモノローグから、臣の気持ちが痛いほど伝わってきます。
臣の涙が切なく、胸がぎゅっと掴まれるようで、収録中、思わず涙が零れたのですが、それが心地よいと思えるほど素敵なシーンになっています。

臣を愛し、彼を支える慈英を演じられる三木さん。お互いに愛し愛される中で、臣を見守るその姿が本当に素敵です。
かと思うと、町のおじさん達にも嫉妬したり、臣に切ない思いをぶつけたり。
第1弾の頃から比べると、臣と愛情を交わすことで、本当に慈英が『人間的』になったようで、
そんなキャラクターの心理的な成長までも、些細な台詞や言い回しで表現して下さる三木さん。
抑揚があまりないキャラクターにも関らず、台詞一つで、こんなにも感情を伝えられることができるのだと思わずにはいられません。
三木さんの紡がれる、慈英の愛に溢れた優しい言葉が心地よく、人を愛すること、愛されることは素敵なことだなと思わされます。
三木さんの紡がれる慈英の台詞を、ぜひご堪能頂ければと思います。

 

事件が解決し、慈英と臣に訪れる暖かい日々。
本編のラストカットの収録が終わると、スタジオの空気がふっと緩みました。
「お疲れさま!ありがとう!」プロデューサーの言葉に、キャストの皆さん、スタッフ一同が笑顔になりました。

■ 3作購入特典ミニドラマ 「papillon de chocolat」

さて、慈英・臣シリーズ「しなやかな熱情」「ひめやかな殉情」「あざやかな恋情」の3作を購入されてご応募頂いた方にプレゼントされる番外編ミニドラマCDの収録です。
このお話は、バレンタインデーの慈英と臣の、甘〜い甘〜いお話になっています。

幸せいっぱいの慈英と臣の生活をこれでもか!と描いたこの作品(笑)
慈英に甘える臣、嬉しそうに臣を甘やかす慈英。三木さんと神谷さんの甘〜いやりとりに、思わず先生をはじめ、スタッフ全員が赤面してしまうほどでした。
これまでの二人の紆余曲折を知っている分、幸せなそうな二人の様子が本当にほほえましいです!
幸せいっぱいの2人をめいいっぱいお楽しみいただけると思いますので、ぜひご応募頂ければと思います。

2日間、キャストの皆さんの迫真の演技に、言葉もなく圧倒された収録は無事終了となりました。

「しなやかな熱情」「ひめやかな殉情」に続く、慈英・臣シリーズの第3弾。
シリーズを通して、人と人との関わりあい、愛し愛されること。支えあって生きていくということ。
BLという枠を超えて、素敵な原作と、素晴らしい役者様方のお力を借りて、何かとても大事なものを伝えられる作品になったと思います。
原作は続編の予定もあり、ますます盛り上がる慈英・臣シリーズ。
ドラマCD「あざやかな恋情」、2008年3月28日発売です! お楽しみに!

 

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